電気代が安い暖房器具はどれ?1時間あたりの電気代で比較

寒くなってくると、暖房器具の電気代が気になります。こたつ、電気毛布、エアコン、セラミックヒーターなど種類がいろいろあり、どれが安いのか迷うこともあるでしょう。

結論から言うと、1時間あたりの電気代が安いのは電気毛布(約1円)とこたつ(約3円)です。ただし暖められるのは体の周りだけなので、部屋全体を暖めるならエアコン(6畳用で約5円)がいちばん安く済みます。

この記事では、暖房器具ごとの1時間あたり・1か月あたりの電気代を一覧で比べ、電気代を抑える選び方と使い方を紹介します。

※電気代は、電気料金の目安単価31円/kWh(税込)で計算しています。実際の電気代は、機種・使い方・住まいの断熱性・契約している料金プランによって変わります。情報は2026年10月時点。

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暖房器具の1時間あたりの電気代を比較

暖房器具の電気代は、体を温める器具と部屋を暖める器具で、1時間あたり約1円から約37円まで差があります。まずは一覧で比べてみましょう。

体を温める器具は1時間あたり約1〜11円

暖房器具別 1時間あたりの電気代

電気料金の目安単価31円/kWhで計算

電気毛布(シングル・強) 約1.0円
こたつ(75cm・強) 約3.4円
足元用パネルヒーター(160W) 約4.8円
エアコン(6畳用) 約5.3円
ホットカーペット(2畳・強) 約11.2円
電気ストーブ(800W) 約24.8円
部屋用パネルヒーター(1000W) 約31.0円
セラミックファンヒーター(1200W) 約37.2円
オイルヒーター(1200W) 約37.2円
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1時間あたりの電気代(円)

エアコンは東京の気候で暖房期間(11月8日〜4月16日)に設定温度20℃・1日18時間使った場合の1時間あたりの平均。電気毛布・こたつは、温度調節で下がる実際の消費電力量の目安で計算。ほかは表示の消費電力で1時間使い続けた場合。比べる前提が異なります。

電気毛布やこたつのように、体に近いところを温める器具は電気代が安く済みます。シングルサイズの電気毛布は強で約1.0円、中で約0.6円、75cmのこたつは強で約3.4円、弱で約1.6円です。

足元用のパネルヒーター(160W)は約4.8円、2畳のホットカーペットは強で約11.2円でした。体に触れる面を温めるため、少ない電気でも暖かさを感じやすいのが特徴です。ホットカーペットは面積が広いぶん、電気毛布やこたつより電気代がかかります。暖める面を切り替えられる機種もあり、半面だけ使えば電気代を抑えられます。

ホットカーペットは、1畳・2畳・3畳とサイズによって消費電力が変わります。一人で使うなら、座る場所だけを暖められる小さめのサイズを選ぶと、電気代を抑えられます。

ただし、これらの器具が暖められるのは体の周りだけで、部屋の空気は暖まりません。寒い部屋では、次に紹介するエアコンと組み合わせて使うのが基本です。

体を温める暖房器具の1時間あたりの電気代
暖房器具 消費電力の目安 1時間あたりの電気代
電気毛布(シングル) 定格54W 強 約1.0円/中 約0.6円
こたつ(75cm) 最大200W 強 約3.4円/弱 約1.6円
足元用パネルヒーター 160W 約4.8円
ホットカーペット(2畳) 580W 強 約11.2円

※電気毛布とこたつは、温度調節でヒーターの通電を止めたり弱めたりするため、実際の消費電力は定格(電気毛布54W、こたつ最大200W)より下がることを前提にしています。表の金額は、1時間あたりの消費電力量の目安(電気毛布 強 約32Wh・中 約19Wh、こたつ 強 約110Wh・弱 約52Wh)で計算しました。定格消費電力のまま1時間使い続けた場合は、電気毛布が約1.7円、こたつが約6.2円です。ほかの器具は、表示の消費電力で1時間使い続けた場合です。

部屋を暖める器具は、エアコンが1時間あたり約5円

部屋全体を暖める器具では、エアコン(6畳用)が1時間あたり約4.6〜5.3円でした。これは暖房シーズン(11〜4月)を通した平均で、14畳用でも約8.3〜11.6円です。

一方、電気で直接熱をつくるヒーター類は、電気代が高くなります。電気ストーブ(800W)は約24.8円、部屋用のパネルヒーター(1000W)は約31.0円、セラミックファンヒーターやオイルヒーター(1200W)は約37.2円で、6畳用エアコンの約7倍です。

ヒーター類の金額は、表示の強さで1時間使い続けた場合です。オイルヒーターやパネルヒーターは、室温が上がると運転を弱めるため、実際の電気代はこれより下がることがあります。

エアコンも、運転を始めて部屋が暖まるまでの間は電気を多めに使い、暖まったあとは少ない電気で温度を保ちます。表の金額は東京の気候で、設定温度20℃・1日18時間使った場合の平均で、外の気温が低い日ほど電気代は上がります。

部屋を暖める暖房器具の1時間あたりの電気代
暖房器具 消費電力の目安 1時間あたりの電気代
エアコン(6畳用) 暖房シーズンの平均 約4.6〜5.3円
エアコン(14畳用) 暖房シーズンの平均 約8.3〜11.6円
電気ストーブ 800W/400W 約24.8円/約12.4円
部屋用パネルヒーター 1000W〜250W 約31.0円〜約7.8円
セラミックファンヒーター 1200W 約37.2円
オイルヒーター 1200W/700W/500W 約37.2円/約21.7円/約15.5円

※エアコンは、東京の気候で暖房期間(11月8日〜4月16日)に設定温度20℃・1日18時間使った場合の1時間あたりの平均です。ヒーター類は、表示の消費電力で1時間使い続けた場合の値で、比べる前提が異なります。

家計・節約アドバイザー 山田 美咲

家計・節約アドバイザー
山田 美咲

暖房器具は「1時間あたりの電気代」と「どこを暖めるか」をセットで選びましょう。電気毛布やこたつは1時間1〜3円ほどですが、暖めるのは体の周りだけです。部屋全体を暖めるならエアコンのほうが安く、1200Wの電気ヒーターで同じことをすると約7倍の電気代がかかります。部屋はエアコン、足元や寝るときは電気毛布やこたつ、と使い分けるのがおすすめです。

電気代を抑える暖房器具の選び方

電気代を抑えるには、1時間あたりの金額だけでなく、どこを暖めたいかで暖房器具を選ぶことが大切です。部屋全体と体の周りで、向いている器具が違います。

部屋全体を暖めるなら、エアコンがいちばん安い

エアコンは、外の空気の熱をくみ上げて部屋に運ぶしくみのため、使った電気の数倍の熱を部屋に送れます。電気ストーブやセラミックヒーターは、使った電気をそのまま熱に変えるため、同じ広さを暖めるのにエアコンより電気を使います。

たとえば、1日8時間・30日使った場合、6畳用エアコンは月約1,300円ですが、1200Wのセラミックファンヒーターは月約8,900円かかります。部屋全体を暖めるなら、まずエアコンを使うのが電気代を抑える基本です。エアコン暖房の電気代は、エアコンの電気代でも詳しく解説しています。

電気ストーブやセラミックヒーターは、近くにいる人を暖めるのは得意ですが、部屋全体の空気を暖めるには時間も電気もかかります。部屋の暖房はエアコンにして、ヒーター類は補助として使いましょう。

6畳より広いリビングでは、部屋の広さに合った能力のエアコンを選ぶことも大切です。能力が足りないと、設定温度になるまで強い運転が続き、電気代が上がります。10年以上前のエアコンを使っている場合は、買い替えで電気代が下がることもあります。

1日8時間・30日使った場合の1か月の電気代
暖房器具 1時間あたり 1か月あたり
電気毛布(シングル・強) 約1.0円 約240円
こたつ(75cm・強) 約3.4円 約820円
エアコン(6畳用) 約5.3円 約1,300円
ホットカーペット(2畳・強) 約11.2円 約2,700円
電気ストーブ(800W) 約24.8円 約6,000円
セラミックファンヒーター(1200W) 約37.2円 約8,900円

※エアコンは、東京・設定温度20℃・1日18時間の暖房期間の1時間あたりの平均に、8時間・30日を掛けた値です。電気毛布・こたつは温度調節で下がる実際の消費電力量の目安、ほかは表示の強さで使い続けた場合です。

足元や寝るときは、電気毛布やこたつを組み合わせる

電気毛布やこたつは、エアコンよりも1時間あたりの電気代が安い器具です。ただ、暖められるのは体の周りだけなので、エアコンと組み合わせて使うと効果的です。

エアコンの設定温度を1℃下げると、資源エネルギー庁の試算では年間約1,650円の節約になります(外気温度6℃のとき、2.2kWのエアコンの暖房の設定温度を21℃から20℃にし、1日9時間使った場合。資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報(空調)」)。足元をこたつや電気毛布で温めれば、エアコンの設定温度を下げても寒さを感じにくくなります。

寝るときは、エアコンを切って電気毛布だけにすると、1晩8時間でも約8円です。布団に入る前に電気毛布で温めておき、寝るときは弱にするか切ると、さらに電気代を抑えられます。

こたつは、こたつ布団の上に毛布を重ねたり、下に厚手の敷き布団を敷いたりすると、熱が逃げにくくなります。弱運転でも暖かく過ごしやすくなり、1時間あたり約1.6円まで抑えられます。ホットカーペットも、下に断熱シートを敷くと、床に熱が逃げにくくなり効果的です。

電気ヒーター類を使うときの注意点

電気ストーブやセラミックファンヒーターは、すぐに暖かくなるのが長所です。電気代が高くなりやすいため、使う場所や時間を決めて使いましょう。

脱衣所やトイレなど、狭い場所で短時間だけ使う

セラミックファンヒーターや電気ストーブは、スイッチを入れてすぐ温風や熱が出るため、脱衣所やトイレ、朝の着替えなど、短時間だけ暖めたい場面に向いています。

たとえば、1200Wのセラミックファンヒーターを脱衣所で1日15分使った場合、1か月の電気代は約280円です。使う時間が短ければ、電気代はそれほど高くなりません。反対に、リビングで1日8時間使うと月約8,900円かかるため、長時間の暖房には向いていません。

人感センサーが付いた機種なら、人がいなくなると自動で止まるため、消し忘れによる電気代のむだを防げます。電気ストーブは前にあるものを強く熱するため、洗濯物やカーテンを近くに置かず、使い終わったら必ず電源を切りましょう。

電気ヒーター類の上手な使い方

  • 脱衣所・トイレ・着替えなど、短時間だけ使う
  • 人のいる場所に向けて、狭い範囲を暖める
  • 弱運転があれば、暖まったら弱に切り替える
  • 長時間の暖房は、エアコンを使う

オイルヒーター・パネルヒーターは、温度設定とタイマーを使う

オイルヒーターやパネルヒーターは、風が出ず、空気が乾きにくいのが長所です。ただし、部屋が暖まるまでに時間がかかるため、早めに運転を始める必要があります。

1200Wのオイルヒーターを強のまま使い続けると、1時間あたり約37.2円かかります。室温が上がると運転を弱める機種なら、設定温度を低めにすると電気代を抑えられます。弱(500W)なら約15.5円で、強の半分以下です。

タイマー機能があれば、起きる30分前や帰宅前に運転を始め、寝るときや外出時に切れるように設定しましょう。部屋のドアやカーテンを閉めて熱を逃がさないことも大切です。

オイルヒーターは、本体の中の油を温め、その熱で部屋を暖めるしくみです。電源を切ってもしばらく暖かさが続くため、寝る30分ほど前に切っても、部屋が急に冷えることはありません。

パネルヒーターは、足元用(160W)なら1時間あたり約4.8円で、デスクワーク中の足元を温めるのに向いています。部屋用の大きな機種(250〜1000W)は、暖まったら段階を下げて使いましょう。

暖房で電気を使う冬は、料金プランも見直す

冬は暖房で電気の使用量が増えるため、電気代が上がりやすい季節です。暖房器具の使い方に加えて、1kWhあたりの単価を決める料金プランも確認しておきましょう。

使用量が増えるほど、1kWhあたりの単価の差が電気代に表れる

電気代は、使った電気の量(kWh)に1kWhあたりの単価をかけて計算します。暖房器具の電気代も、単価が安いほど下がります。計算のしかたは電気代の計算方法で解説しています。

たとえば、1kWhあたりの単価が3円違うと、月400kWh使う家庭では月1,200円、年間で約14,400円の差になります。暖房で使用量が増える冬ほど、この差は電気代に表れます。1200Wのセラミックファンヒーターを1日3時間使うと月約108kWhになり、単価が3円違えばこれだけで月約320円の差です。

使用量に応じて単価が上がる段階制の料金プランでは、暖房で使用量が増えると、高い単価で計算される電気の量も増えます。暖房器具の使い方を工夫して使用量を減らすことと、単価の安いプランを選ぶことの両方で、冬の電気代を抑えられます。

同じ暖房器具を同じ時間使っても、契約している料金プランによって電気代は変わります。冬の電気代が高い理由は冬の電気代が高い理由でも紹介しています。

1kWhあたりの単価が3円違う場合の電気代の差
1か月の使用量 1か月の差 1年間の差
200kWh 約600円 約7,200円
300kWh 約900円 約10,800円
400kWh 約1,200円 約14,400円

今の料金プランで、冬の電気代を試算してみる

料金プランを見直すときは、次の手順で比べます。

  • 直近の明細で、1か月の使用量(kWh)を確認する
  • 去年の冬(12〜2月)の明細があれば、冬の使用量も確認する
  • 同じ使用量で、ほかの料金プランの電気代を試算する
  • 今より安くなるプランがあれば、切り替えを検討する

電力会社の切り替えは、新しい電力会社に申し込むだけで、今の電力会社への解約の連絡は必要ありません。切り替えにかかる期間は約4日〜2週間なので、暖房を本格的に使い始める前に見直しておくと、冬の電気代を抑えやすくなります。

試算するときは、使用量が多い冬の明細で比べるのがポイントです。春や秋の明細だけで比べると、冬に生まれる電気代の差が見えにくくなります。去年の冬の明細がなければ、今の使用量に暖房で増える分を足して試算しましょう。

料金プランによって、基本料金と1kWhあたりの単価の組み合わせは違います。電気料金シミュレーションなら、郵便番号と世帯人数を入れるだけで、料金プランごとの電気代を比べられます。

よくある質問

Q. こたつとエアコンは、どちらが電気代が安いですか?

1時間あたりの電気代は、こたつ(75cm・強)が約3.4円、6畳用エアコンが約5.3円で、こたつのほうが安く済みます。ただし、こたつは足元や下半身しか温められません。部屋全体を暖めたいときはエアコン、座って過ごす時間はこたつ、と使い分けるのがおすすめです。こたつを使っている間は、エアコンの設定温度を下げると電気代を抑えられます。設定温度を1℃下げると、年間約1,650円の節約になります(資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報(空調)」)。

Q. 電気毛布をつけっぱなしにすると、電気代はいくらですか?

シングルサイズの電気毛布(定格54W)なら、強で1時間あたり約1.0円、中で約0.6円です。1晩8時間つけっぱなしにしても、強で約8円、中で約5円ほどです。1か月毎晩使っても、強で約240円に収まります。電気代は安いですが、寝ている間に体が温まりすぎることもあるため、布団を温めたら弱にするか切るのがおすすめです。敷き毛布として使う場合は、上に掛け布団をかけると熱が逃げにくく、弱でも暖かく眠れます。1か月毎晩8時間使っても、中なら約140円です。

Q. オイルヒーターは電気代が高いですか?

1200Wのオイルヒーターを強で使い続けると、1時間あたり約37.2円で、6畳用エアコン(約5.3円)の約7倍かかります。ただし、室温が上がると運転を弱める機種もあり、実際の電気代はこれより下がることがあります。電気代を抑えるには、設定温度を低めにし、弱(500W・約15.5円)やタイマーを使いましょう。長時間、部屋全体を暖めるなら、6畳用で1時間あたり約5.3円のエアコンを使うほうが、電気代は安く済みます。

Q. 一人暮らしで電気代が安い暖房器具はどれですか?

ワンルームなど狭い部屋なら、エアコンと電気毛布の組み合わせがおすすめです。6畳用エアコンは1時間あたり約5.3円、電気毛布は約1.0円です。部屋で過ごす時間はエアコン、寝るときは電気毛布にすると、1日8時間ずつ使っても月約1,500円ほどです。足元が冷える場合は、足元用パネルヒーター(約4.8円)を組み合わせても電気代を抑えられます。1200Wの電気ヒーターをメインの暖房にすると、1日8時間で月約8,900円かかるため注意しましょう。

まとめ|部屋はエアコン、体の周りは電気毛布やこたつで暖める

1時間あたりの電気代が安い暖房器具は、電気毛布(約1円)やこたつ(約3円)です。部屋全体を暖めるなら、6畳用エアコン(約5円)が安く、1200Wの電気ヒーター類(約37円)の約7分の1で済みます。

暖房器具の電気代は、料金プランの1kWhあたりの単価でも変わります。暖房を本格的に使い始める前に、今の料金プランで冬の電気代を試算してみましょう。

この記事のポイント

  • 1時間あたりの電気代が安いのは、電気毛布(約1円)とこたつ(約3円)
  • 部屋全体を暖めるなら、6畳用エアコン(約5円)がいちばん安い
  • 1200Wのセラミックファンヒーター・オイルヒーターは約37円で、エアコンの約7倍
  • エアコンと電気毛布・こたつを組み合わせると、設定温度を下げやすい
  • 電気ヒーター類は、脱衣所やトイレなど短時間の暖房に使う
  • 1kWhあたりの単価が3円違うと、月400kWhの家庭で年間約14,400円の差

※電気代は、電気料金の目安単価31円/kWh(税込)と、家電メーカーが公表している消費電力・消費電力量をもとに計算しています。エアコンは、暖房期間(11月8日〜4月16日)に1日18時間・設定温度20℃で使った場合の平均です。

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【独自調査】引っ越しのときの電力会社の決め方は?94世帯を調査

引っ越しが決まると、新居の電気をどの電力会社と契約するか決める必要があります。不動産会社に勧められた会社や、前の家と同じ会社に申し込むこともできますが、どう選ぶのがよいのでしょうか。

電気比較ガイドが、引っ越し・入居のときに電力会社を決めた94人に聞いたところ、新居で使う電気の量をもとに各社の料金を比べて選んだ人は、81%が今の電気に満足していました。勧められた会社に決めた人(43%)や、セット割を決め手にした人(33%)を上回っています。

引っ越しのときは、前の家の明細で使用量を確認し、同じ使用量で各社の毎月の料金を比べて選ぶのがおすすめです。比べる時間がなければ、入居後に見直すこともできます。この記事では、94人の選び方と満足度をもとに、新居の電力会社の選び方を紹介します。

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おすすめは、新居で使う電気の量で料金を比べて選ぶこと

94人の選び方と、今の電気の満足度を比べると、新居での料金を比べて選んだ人の満足度がいちばん高くなりました。比べるときに使うのは、前の家の明細の使用量です。

料金を比べて選んだ人は、81%が今の電気に満足していた

選び方別の満足度4以上の割合

電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/引っ越し・入居のときに電力会社を決めた94人)

満足度5段階で4以上と答えた人は、新居での料金を比べて選んだ人で81%(16人中13人)でした。それ以外の選び方をした78人では45%です。勧められた会社に決めた人は43%、セット割を決め手にした人は33%でした。

料金を比べて選んだ人からは、「引っ越しの際にネットで料金を比較して一番安かったので選びました。実際に月1,000円くらい安くなっていると思います」「独り暮らしの自分には合っているプランだったし、実際、毎月約800円ほど安くなっている」という声がありました。

自分の使用量で比べておくと、契約する前に毎月の電気代の見込みがわかります。使い始めてから届いた請求額と見込みを比べれば、選んだ会社で安くなったかどうかも確かめられます。比べるのは、基本料金と1kWhあたりの単価を使用量に当てはめた毎月の電気代です。ポイントや特典は、そのうえで上乗せして考えましょう。

比べるときは、前の家の明細の使用量を使う

新居の電力会社は、次の手順で比べます。

  • 前の家の明細で、1か月の使用量(kWh)を確認する
  • 世帯人数や新居の設備が変わるなら、使用量の増減を見込む
  • 同じ使用量で、各社の毎月の料金を試算する
  • いちばん安くなる会社に、新居の電気を申し込む

北海道の戸建てに住む2人世帯は、新築の家に移る前に、1年分の電気の使用量と料金をもとに各社の単価を計算し、いちばん安くなる会社を選んでいました。季節によって使用量は変わるため、夏や冬の明細もあると、1年を通した電気代で比べられます。

調査回答者のリビングとダイニング。木目の天井と石目調の壁がある

回答者提供の写真(北海道・戸建て・2人世帯)。新築の家に移る前に、1年分の使用量で各社の料金を比べて選んだ

一人暮らしを始めるときなど、前の家の明細がない場合は、世帯人数が近い家庭の使用量を目安にして試算しましょう。調査でも、おおよその使用量をもとに各社を比べて選んだ人がいました。

電力自由化研究家 鈴木翔太

電力自由化研究家
鈴木 翔太

新居の電力会社は、紹介やキャンペーンの内容より先に、毎月の料金で比べて選びましょう。電気代は、基本料金と、使った電気の量に応じた料金で決まります。前の家の明細で使用量を確認し、同じ使用量で各社の料金を試算すれば、新居での電気代の見込みがわかります。新居ではどのみち電気の申し込みが必要なので、申し込む先を比べて決めるだけで済みます。

セット割やキャンペーンは、毎月の料金とあわせて比べる

新居の設備やほかの契約に合わせて選ぶ方法もあります。セット割やキャンペーンで選ぶときは、割引の内容だけでなく、毎月の料金とあわせて比べることが大切です。

セット割を決め手にした6人のうち、満足度4以上は2人

ガスや携帯電話とのセット割を決め手にした6人のうち、満足度4以上と答えたのは2人(33%)でした。「セットにすると安くなると聞いたので」選んだ人や、「当時はガスと電気をセットで契約するとキャッシュバックがあったりお得だった」ものの、「現在はそこまでお得感はない」と答えた人もいます。

セット割は、電気代ではなく、ガス代や携帯電話料金から割り引かれることもあります。また、キャッシュバックや入居時のキャンペーンは、一度きりや数か月だけの割引のこともあります。調査でも、入居時のキャンペーンで3か月間の基本料金が0円になる会社を選んだ人がいました。

セット割やキャンペーンで選ぶときは、次の3つを確認しましょう。

  • 割引が、電気・ガス・携帯電話のどの料金から引かれるか
  • 割引やキャッシュバックが続く期間
  • 割引がない月も含めた1年分の支払い総額

電気だけでなく、ガスや携帯電話の料金も合わせて計算すると、本当に安くなるかがわかります。

オール電化・床暖房・EVがある新居は、設備に合うプランで比べる

新居の設備に合わせてプランを選んだ5人のうち、4人は満足度4以上でした。オール電化の新居に移るときに「料金を比較したところ一番お得なところだった」と答えた人や、電気自動車(EV)があることを前提に、複数の会社を比べた人がいます。

オール電化の家庭は、エコキュートなどで夜間の電気を使ってお湯を沸かすため、時間帯によって単価が変わるプランを契約している家庭もあります。比べるときは、夜間と昼間の単価と、それぞれの時間帯にどれだけ電気を使うかを確認しましょう。

回答の中には、「当時はオール電化対応不可の所が多かった」として、地域の電力会社を使い続けている家庭もありました。今はオール電化向けのプランを用意している会社もあるため、数年前に検討してあきらめた家庭も、比べ直してみましょう。

床暖房がある新居では、ガスの床暖房の割引があるプランを、ガス会社の電気とセットで選んだ人もいました。この場合も、電気とガスを合わせた1年分の総額で、ほかの組み合わせと比べると確実です。

勧められた会社や物件で決まっている会社は、決める前に確認する

94人のうち、不動産会社などに勧められた会社に決めた人は22%、物件で電力会社が決まっていた人は13%でした。案内された会社に申し込む前に、確認しておきたいことがあります。

勧められた会社も、同じ使用量でほかの会社と比べる

引っ越しのときの電力会社の決め方の割合

電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/引っ越し・入居のときに電力会社を決めた94人)

勧められた会社に決めた21人のうち、10人は不動産会社や管理会社からの紹介でした。そのほか、住宅会社やガス会社、引っ越し業者に勧められた人もいます。引っ越しの準備で忙しい時期なので、案内された会社にそのまま申し込むのは珍しいことではありません。

ただ、勧められた会社に決めた人のうち、今の電気に満足していたのは43%でした。「入居時、案内されたとおりで契約し、使用を続けていますが、他社への変更も検討中です」という声もあります。

一方で、不動産会社に紹介された会社について、口コミや料金を自分で確認してから契約し、満足度5と答えた人もいました。案内された会社に決める場合も、同じ使用量でほかの会社の料金と比べてから申し込みましょう。比べても案内された会社のほうが安ければ、そのまま申し込んで問題ありません。比べた結果を見てから決めれば、納得して使い続けられます。

「物件で決まっている」と言われたら、一括受電かどうかを確認する

物件で電力会社が決まっていた12人の中には、「大家さんに聞いたところ変えられないようでそのままです」と答えた人もいました。ただ、資源エネルギー庁は、賃貸住宅でも電気の契約名義が本人であれば、電力会社を切り替えられるとしています。

切り替えが制限されることがあるのは、マンションの管理組合などが、建物全体でまとめて電気を買う契約をしている場合です。この契約は「一括受電」と呼ばれ、マンションの契約や規約によって、各住戸で電力会社を選べないことがあります(資源エネルギー庁「よくある質問」)。

不動産会社や管理会社に「電力会社は決まっている」と言われたら、次の2つを確認しましょう。

  • 電気の契約名義が自分になるか
  • 建物全体で一括受電をしているか

契約名義が自分で、一括受電でなければ、案内された会社以外も選べます。その場合は、ほかの会社と料金を比べたうえで、申し込む先を決めましょう。わからない場合は、管理会社に問い合わせれば確認できます。

引っ越しまでに比べられなければ、入居後に見直す

引っ越しの直前は、料金を比べる時間が取れないこともあります。その場合は、入居時の電力会社で使い始め、あとから見直して切り替える方法もあります。

入居時の会社をあとから見直した5人は、全員「安くなった」と回答

調査回答者のリビング。丸いテーブルといす、テレビ台が置かれている

回答者提供の写真(中国地方・分譲マンション・一人暮らし・オール電化)。入居時の電力会社から切り替えて、月3,000円ほど安くなった

入居時の電力会社をそのまま使い始め、あとから見直して切り替えた人が5人いました。5人とも、切り替えたあとの電気代について「安くなった」と答えています。

中国地方の分譲マンションに住む一人暮らしの人は、入居時に契約されていた電力会社が生活のリズムに合わず、電気代が高かったため、自分に合うプランを探して切り替えました。電気代は月3,000円ほど安くなったそうです。

関東の賃貸マンションに住む一人暮らしの人も、入居時に契約されていた電力会社の料金が予想より高かったため、料金を比べ直して切り替えました。電気代は月2,500円ほど下がったと答えています。

調査回答者の部屋。ベッドとキーボード、物干しラックが置かれている

回答者提供の写真(関東・賃貸マンション・一人暮らし)。入居時の電力会社から切り替えて、月2,500円ほど安くなった。画像の一部をぼかしています

旧居の解約・新居の申し込み・入居後の切り替えの手続き

引っ越し日が決まったら、旧居で契約している電力会社に連絡し、電気を止める日を伝えます。新居の電気は、選んだ電力会社に使用開始日を指定して申し込みます。電話で申し込めば、引っ越し当日から使えるようにできる会社もあり、調査でも「電話一本で即日開通するため選びました」という人がいました。旧居の解約の連絡を忘れると、旧居の契約が続いてしまうため注意しましょう。

入居後に切り替えるときは、新しい電力会社に申し込めば、今の電力会社への解約の連絡は必要ありません。切り替えの手続きに、原則として費用はかかりません。申し込みには、検針票などに書かれた「お客さま番号」と「供給地点特定番号」を使います。

切り替えにかかる期間は、スマートメーターへの交換が不要なら約4日、必要なら約2週間です(資源エネルギー庁「電力会社の切り替え方法」)。料金プランによっては解約金がかかることもあるため、今の契約の解約条件も確認しておきましょう。

よくある質問

Q. 引っ越しのとき、電力会社はどう選べばいいですか?

前の家の明細で1か月の使用量を確認し、同じ使用量で各社の毎月の料金を比べて選ぶのがおすすめです。調査では、新居での料金を比べて選んだ人の81%が、今の電気に満足していました。世帯人数や新居の設備が変わる場合は、使用量の増減も見込んで試算しましょう。明細がない場合は、世帯人数が近い家庭の使用量を目安にします。セット割やキャンペーンは、毎月の料金を比べたうえで、割引のない月も含めた1年分の総額で判断しましょう。

Q. 不動産会社に勧められた電力会社と契約しないといけませんか?

マンション全体で電気をまとめて買う一括受電の物件でなければ、案内された会社以外とも契約できます。賃貸住宅でも、電気の契約名義が本人であれば、電力会社を切り替えられます。案内された会社に申し込む場合も、まず新居での使用量に近い条件で、ほかの会社の料金と比べてから申し込みましょう。物件で決まっているか不明な場合は、管理会社に一括受電かどうかを確認してください。比べても案内された会社のほうが安ければ、そのまま申し込んで問題ありません。

Q. セット割で電力会社を選ぶのはお得ですか?

セット割で支払い総額が安くなる場合もありますが、割引がガス代や携帯電話料金から引かれることもあるため、電気代だけでは判断できません。キャッシュバックなどの特典が一度きりや数か月だけのこともあります。割引がない月も含めた1年分の支払い総額で、ほかの会社と比べましょう。調査では、セット割を決め手にした6人のうち、満足度4以上は2人でした。割引の内容は、毎月の料金を比べたうえで上乗せして考えるのがおすすめです。

Q. 入居後に電力会社を切り替えることはできますか?

できます。新しい電力会社に申し込めば、今の電力会社への解約の連絡は必要ありません。切り替えにかかる期間は約4日〜2週間で、手続きに原則として費用はかかりません。調査では、入居時の電力会社をあとから見直して切り替えた5人全員が「安くなった」と答えていました。引っ越しまでに比べる時間がなかった場合も、入居後に見直してみましょう。料金プランによっては解約金がかかるため、今の契約の条件も確認しておきましょう。

まとめ|新居の電力会社は、使用量で料金を比べて選ぶ

94人調査の結果まとめ

電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/引っ越し・入居のときに電力会社を決めた94人)

引っ越し・入居のときに電力会社を決めた94人のうち、新居での料金を比べて選んだ人は81%が今の電気に満足していました。セット割を決め手にした人や、勧められた会社に決めた人より満足度が高い結果です。

新居の電気はどのみち申し込みが必要です。前の家の明細で使用量を確認し、同じ使用量で各社の毎月の料金を比べてから申し込みましょう。間に合わなければ、入居後に見直すこともできます。

この記事のポイント

  • 新居で使う電気の量で、各社の毎月の料金を比べて選ぶのがおすすめ
  • 料金を比べて選んだ人は81%が今の電気に満足(それ以外の選び方は45%)
  • セット割やキャンペーンは、割引のない月も含めた1年分の総額で比べる
  • オール電化などの設備がある新居は、時間帯ごとの単価も比べる
  • 勧められた会社も比べてから決める。「指定」と言われたら一括受電かを確認する
  • 比べる時間がなければ入居後に見直す。見直した5人は全員「安くなった」と回答

※本記事の調査数値は、電気比較ガイドが2026年3月〜8月に実施した自社アンケートで、引っ越し・入居のときに今の電力会社を決めたと答えた94人の回答に基づきます。満足度は5段階で聞いています。

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当サイトでは、公式発表の情報だけでは分からない「実際に使ってみてどうだったか」を補うため、利用者への独自アンケート調査を実施し、その結果を一次情報として記事に反映しています。

  • 調査名:電気料金・電力会社に関する利用実態調査(電気代比較ガイド独自調査)
  • 調査方法:クラウドソーシングサービスを通じたインターネットアンケート
  • 調査期間:2026年3月16日〜2026年8月12日
  • 調査対象:自宅で電気を契約している全国の個人(回答は40都道府県から)
  • 回答総数:322件
  • 設問数:全31問(住居タイプ・世帯人数・契約中の電力会社とプラン・契約アンペア数・毎月の電気代と使用量・乗り換え前後の比較・満足度・不満点等)
  • 回答に含まれる電力会社:大手電力会社・新電力会社あわせて28社(このほか「その他」としての回答を含みます)

アンケートの収集・集計にあたっては、恣意的な操作を防ぐため以下を徹底しています。

  • 第三者からの回答収集:回答はクラウドソーシングを通じて第三者から募集しており、当サイトおよび委託元の関係者による回答は集計対象に含めません
  • 証憑の提出を必須化:回答にあたって電気料金の明細と住居の写真の提出を必須としており、提出内容と回答内容の整合性を確認できたものを採用します
  • 数値の無加工:特定の電力会社に有利または不利となるような回答の取捨選択・重み付け・点数の調整は一切行わず、集計結果をそのまま掲載します
  • 否定的な回答も掲載:満足度の低い回答や不満点についても、削除・改変せずそのまま紹介します
  • 調査概要の併記:調査結果を引用する記事には、調査期間・回答数・調査方法を併記し、どのデータに基づく記述かが分かるようにします
  • 継続的な追加調査:回答は継続して募集しており、一定数の追加回答が集まった時点で集計結果を見直し、記事の数値を更新します

 

【独自調査】冬の電気代は夏の何倍?上がる家・下がる家の違いを225世帯で調査

「冬は電気代が高くなる」と言われますが、実際に夏の何倍になるのかは家庭によって違います。

電気比較ガイドが225世帯に夏と冬の電気代を聞いたところ、冬の電気代は夏の1.14倍(中央値)でした。ただし、0.9倍を下回る家庭から1.3倍を超える家庭まで差があり、約3割は冬のほうが安くなっていました。

差を生んでいたのは、冬にエアコンで暖房するか、オール電化か、戸建てか、寒冷地かの4つの条件です。この記事では、条件ごとの倍率と、夏の電気代から冬の電気代を見積もる方法を紹介します。

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冬の電気代は夏の1.14倍。ただし家庭によって0.87倍〜1.33倍

冬の電気代は夏の何倍か(倍率の分布)

電気比較ガイド自社調査(2026年/夏・冬ともに回答した225人)

冬の電気代が夏の何倍になるかは、家庭によって異なります。全体では1.1倍強ですが、夏より安い家庭もあれば、3割以上高い家庭もあります。

調査の概要

本調査は、電気比較ガイドが2026年3月〜8月に実施した自社アンケートです。全国の電気契約者295世帯から回答があり、このうち夏(7〜9月)と冬(12〜2月)の平均的な電気代を両方回答した225世帯のデータをもとにしています。

倍率は、冬の電気代を夏の電気代で割った数字です。自分の家庭の夏の電気代に倍率を掛ければ、冬の電気代の目安になります。金額ではなく倍率で比べると、住まいの広さや契約している電力会社が違う家庭どうしでも比べやすくなります。

225人全体の中央値は、夏の電気代が9,000円、冬が10,000円、倍率が1.14倍でした。夏の電気代が10,000円の家庭なら、冬は約11,400円になる計算です。

ただし倍率には幅があり、下位25%は0.87倍、上位25%は1.33倍でした。夏が9,000円の家庭でも、0.87倍なら冬は約7,800円、1.33倍なら約12,000円と、4,000円以上の差が出ます。

※倍率と金額はいずれも中央値のため、金額同士を割った値と倍率が異なる場合があります。

約3割の家庭は、冬のほうが電気代が安い

冬のほうが電気代が高い家庭と安い家庭の割合

電気比較ガイド自社調査(2026年/夏・冬ともに回答した225人)

225人のうち、冬の電気代が夏より安かったのは73人(32%)でした。約3人に1人は、冬より夏のほうが電気代が高いことになります。

調査回答者のダイニング。木のテーブルと椅子、空気清浄機がある

回答者提供の写真(四国・戸建て・2人世帯・オール電化)。夏の電気代25,000円、冬15,000円

写真は四国の戸建てに住むオール電化の2人世帯で、夏の電気代は25,000円、冬は15,000円(0.6倍)でした。エアコンは夏しか使わないと回答しています。

冬のほうが安くなりやすいのは、暖房に電気をあまり使わない家庭です。ガスファンヒーターや石油ストーブで暖房をしていれば、冬の電気代は上がりにくくなります。一方、冷房にはエアコンを使うため、夏の電気代は上がります。

自分の家庭がどちらに当てはまるかは、昨年の夏と冬の請求額を比べれば確認できます。冬のほうが安い家庭なら、節電は夏に重点を置くほうが効果的です。

家計・節約アドバイザー 山田美咲

家計・節約アドバイザー
山田 美咲

冬の家計を組むときは、去年の冬の請求額をそのまま予算にするのがいちばん確実です。手元にない場合は、夏の請求額に倍率を掛けて見積もります。ただし倍率は家庭によって0.9倍を下回るところから1.3倍を超えるところまで差があります。冬にエアコンで暖房するか、オール電化か、戸建てか、寒い地域か。この4つを確かめてから倍率を選んでください。

冬の電気代の上がり方を決める4つの条件

条件・地域別の倍率

電気比較ガイド自社調査(2026年/夏・冬ともに回答した225人)

倍率に差を生んでいた条件は4つです。冬にエアコンで暖房するか、オール電化か、戸建てか、寒冷地かによって、倍率は0.1〜0.3倍変わります。世帯人数による差はありませんでした。

①冬にエアコンで暖房するか(0.89倍/1.18倍)

最も差が出たのが、冬にエアコンで暖房するかどうかです。エアコンを夏だけ使う59人の倍率は0.89倍で、冬の電気代は夏より1,500円安くなっていました。夏と冬の両方で使う134人は1.18倍で、冬は2,000円高くなっています。冬にエアコンで暖房する家庭は、1.18倍を目安にしてください。

調査回答者のリビング。窓際にエアコンと扇風機がある

回答者提供の写真(近畿・分譲マンション・2人世帯)。夏の電気代15,000円、冬8,000円

写真は近畿の分譲マンションに住む2人世帯で、エアコンは夏だけ使っています。夏は27℃設定でほぼつけっぱなしにしているため、夏15,000円に対して冬は8,000円(0.53倍)でした。

エアコン暖房で冬の電気代が上がるのは、冷房より暖房のほうが消費電力が増えやすいためです。夏は外気温32℃を27℃に下げる5℃分ですが、冬は外気温5℃を20℃に上げる15℃分の差を埋める必要があります。エアコンの電気代はエアコンの電気代で詳しく解説しています。

②オール電化か(1.33倍/1.11倍)

オール電化とガス併用の倍率

電気比較ガイド自社調査(2026年/夏・冬ともに回答した225人)

オール電化の39人は1.33倍で、冬は夏より3,000円高くなっていました。ガス併用の185人は1.11倍で、増加額は1,215円です。倍率の差は0.22倍、増加額では約2.5倍の差があります。冬の電気代の中央値は、オール電化が15,000円、ガス併用が10,000円でした。

オール電化住宅は、暖房に加えて給湯にも電気を使います。冬は水道水の温度が10℃を下回るため、同じ量のお湯を沸かすにも夏より多くの電力が必要です。暖房と給湯の電力が同じ時期に増えるため、冬の電気代が上がりやすくなります。

ただし、オール電化住宅はガス代がかかりません。電気代だけで比べると高く見えますが、光熱費全体では差が小さくなります。詳しくはオール電化のメリット・デメリットをご覧ください。

オール電化の家庭は、1.33倍を目安にしてください。戸建てのオール電化は増加額がさらに増えるため、後半の見積もり方法もあわせて確認してください。

③戸建てか集合住宅か(1.25倍/1.12倍)

住まい別の倍率

電気比較ガイド自社調査(2026年/夏・冬ともに回答した225人)

戸建ての83人は1.25倍、賃貸マンションの67人と賃貸アパートの55人はどちらも1.12倍、分譲マンションの18人は1.00倍でした。

調査回答者のリビング。窓が2つあり、エアコンが付いている

回答者提供の写真(東北・戸建て・4人世帯・ガス併用)。夏の電気代9,000円、冬13,000円

写真は東北の戸建てに住むガス併用の4人世帯で、夏9,000円に対して冬は13,000円(1.44倍)でした。

集合住宅は上下左右を他の住戸に囲まれているため外気に触れる面が少なく、室内の熱が逃げにくい構造です。一方、戸建ては外気に触れる面が多く、部屋も広くなりがちです。本調査で広さを回答した人では、戸建ての約6割が70㎡以上だったのに対し、賃貸マンションは1割未満でした。

戸建てなら1.25倍、マンションやアパートなら1.12倍を目安にしてください。窓の多い戸建てでは、暖房中に厚手のカーテンを閉めるだけでも熱の出入りを抑えられます。

④寒冷地か(1.30倍/1.12倍)

北海道・東北・北陸・長野の寒冷地に住む45人は1.30倍で、冬は夏より4,000円高くなっていました。寒冷地以外の179人は1.12倍、増加額は1,000円です。寒冷地では暖房を使う期間も長くなるため、冬の電気代の負担が続きやすくなります。寒冷地に住んでいる場合は、1.30倍を目安にしてください。

調査回答者のリビング。白い壁で、奥にテレビ台がある

回答者提供の写真(北海道・戸建て・4人世帯・ガス併用)。夏の電気代10,000円、冬13,000円

写真は北海道の戸建てに住むガス併用の4人世帯です。エアコンは使っていないと回答していますが、夏10,000円に対して冬は13,000円(1.30倍)でした。なお寒冷地では灯油で暖房をする家庭もあり、その場合は電気代の倍率が低く出る代わりに灯油代がかかります。

一方、世帯人数による差はありませんでした。一人暮らしは1.15倍、2人世帯は1.14倍、3人以上の世帯も1.1倍台です。世帯人数が増えると電気代の金額は上がりますが、夏と冬の比率は変わりません。

夏の電気代から冬の電気代を見積もる方法

調査回答者のダイニングから見たリビング

回答者提供の写真(関東・戸建て・2人世帯・オール電化)。夏の電気代12,000円、冬15,000円

自分に当てはまる条件の倍率を夏の電気代に掛ければ、冬の電気代の目安がわかります。

条件に合う倍率を夏の電気代に掛ける

条件別の倍率と冬の増加額(中央値)
条件 人数 倍率 冬の増加額
エアコンは夏だけ 59人 0.89倍 −1,500円
ガス併用の賃貸マンション 63人 1.12倍 +1,500円
寒冷地以外 179人 1.12倍 +1,000円
ガス併用の戸建て 56人 1.18倍 +2,500円
寒冷地 45人 1.30倍 +4,000円
オール電化 39人 1.33倍 +3,000円
オール電化の戸建て 27人 1.33倍 +6,000円

たとえば夏の電気代が8,000円のガス併用の戸建てなら、8,000円×1.18倍で、冬は約9,400円が目安です。夏が10,000円のオール電化の戸建てなら、冬は約13,300円になります。

写真は関東の戸建てに住むオール電化の2人世帯で、夏12,000円に対して冬は15,000円でした。オール電化の倍率1.33倍で計算すると約16,000円なので、実際の金額に近い目安が出せます。

複数の条件に当てはまる場合は、高いほうの倍率を使ってください。なお、昨年の冬の請求額がわかる場合は、そちらを目安にするのが確実です。

条件が重なると、冬の増加額は6,000円に

オール電化の戸建て27人は、夏12,000円から冬18,000円へ6,000円増えていました。全体の増加額(1,000円)の6倍です。倍率は1.33倍とオール電化全体と同じですが、もともと夏の電気代が高いため、増加額が増えています。

同じ戸建てでもガス併用なら増加額は2,500円、ガス併用の賃貸マンションでは1,500円でした。オール電化の戸建てとは4倍の差があります。同じ倍率でも、夏の電気代が高い家庭ほど冬の増加額は多くなります。

オール電化の戸建てに住んでいる場合は、冬に月6,000円前後の負担増を見込んでおくと安心です。資源エネルギー庁の試算では、暖房の設定温度を21℃から20℃にすると年間約1,430円、エアコンのフィルター掃除で年間約860円の節約になります。フィルター掃除は冷房にも暖房にも効果があるため、暖房を本格的に使い始める前に見直しておきましょう。節約のポイントは電気代の節約方法で解説しています。

よくある質問

Q. 冬の電気代は夏の何倍になりますか?

A. 本調査では、225人の倍率の中央値は1.14倍でした。夏の中央値9,000円に対し、冬は10,000円です。

ただし家庭によって差があり、下位25%は0.87倍、上位25%は1.33倍でした。冬にエアコンで暖房するか、オール電化か、戸建てか、寒冷地かの4つの条件で倍率が変わるため、自分に当てはまる条件の倍率を使ってください。

目安は、ガス併用の集合住宅で約1.1倍、ガス併用の戸建てで約1.2倍、オール電化や寒冷地で約1.3倍です。

Q. 冬のほうが電気代が安くなることはありますか?

A. あります。本調査では、225人のうち73人(32%)が冬のほうが電気代が安いと回答しました。

特に、エアコンを夏だけ使う家庭の倍率は0.89倍で、冬は夏より1,500円安くなっていました。ガスや灯油で暖房をしている家庭では、冬の電気代は上がりにくくなります。一方、冬にエアコンで暖房する家庭は1.18倍で、冬のほうが高くなっていました。昨年の夏と冬の請求額を比べれば、自分の家庭がどちらに当てはまるか確認できます。

Q. オール電化だと冬の電気代はどのくらい上がりますか?

A. オール電化の39人の倍率は1.33倍で、冬は夏より3,000円高くなっていました。ガス併用は1.11倍、1,215円の増加です。

戸建てに限ると、オール電化の27人は夏12,000円から冬18,000円へ6,000円増えていました。暖房に加えて給湯にも電気を使うため、水温が下がる冬は電力の使用量が増えます。ただし、ガス代はかからないため、光熱費全体では差が小さくなります。オール電化の家庭は、1.33倍を目安に冬の電気代を見積もってください。

Q. 世帯人数が多いほど、冬の電気代は上がりやすいですか?

A. 本調査では、世帯人数による倍率の差はありませんでした。一人暮らしは1.15倍、2人世帯は1.14倍、3人以上の世帯も1.1倍台です。

世帯人数が増えると電気代の金額は上がりますが、夏と冬の比率は変わりません。冬の電気代を見積もるときは、世帯人数ではなく、暖房の方法・オール電化かどうか・住まい・地域で倍率を選んでください。同じ1.14倍でも、夏の電気代が6,000円なら冬の増加額は約840円、15,000円なら約2,100円です。

まとめ|冬の電気代は夏の1.14倍。4つの条件で自分の倍率を選ぶ

冬と夏の比較まとめ

電気比較ガイド自社調査(2026年/夏・冬ともに回答した225人)

225世帯の調査では、冬の電気代は夏の1.14倍(中央値)でした。ただし約3割の家庭は冬のほうが安く、「冬は電気代が高くなる」とは一概に言えません。

冬の電気代の上がり方は、冬にエアコンで暖房するか、オール電化か、戸建てか、寒冷地かの4つで決まります。自分に当てはまる倍率を夏の電気代に掛ければ、冬の電気代の目安がわかります。

この記事のポイント

  • 冬の電気代は夏の1.14倍(中央値)。夏9,000円→冬10,000円
  • 73人(32%)は、冬のほうが電気代が安かった
  • エアコンを夏だけ使う家庭は0.89倍、夏と冬の両方で使う家庭は1.18倍
  • オール電化は1.33倍、ガス併用は1.11倍
  • 戸建ては1.25倍、集合住宅は1.12倍以下
  • 寒冷地は1.30倍。世帯人数による差はなかった
  • オール電化の戸建ては、冬に6,000円増えていた

※本記事の調査数値は、電気比較ガイドが2026年3月〜8月に実施した自社アンケート(回答295世帯のうち、夏・冬ともに回答した225世帯)に基づきます。寒冷地は北海道・東北・北陸・長野としました。節約効果の数値は資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2025年版」によります。

まずは昨年の夏の電気代を確認し、条件に合う倍率を掛けて冬の電気代の目安を出してみましょう。

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  • 調査名:電気料金・電力会社に関する利用実態調査(電気代比較ガイド独自調査)
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  • 調査期間:2026年3月16日〜2026年8月12日
  • 調査対象:自宅で電気を契約している全国の個人(回答は40都道府県から)
  • 回答総数:322件
  • 設問数:全31問(住居タイプ・世帯人数・契約中の電力会社とプラン・契約アンペア数・毎月の電気代と使用量・乗り換え前後の比較・満足度・不満点等)
  • 回答に含まれる電力会社:大手電力会社・新電力会社あわせて28社(このほか「その他」としての回答を含みます)

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【独自調査】電気代の平均値と比べてうちは高い?295世帯の実額でわかる世帯人数別の目安

電気代の請求書を見て、「うちはほかの家庭より高いのでは」と気になったことはないでしょうか。ただ、電気代は世帯人数や住まい、季節によって変わるため、平均の金額と比べるだけでは高いかどうか判断できません。

電気比較ガイドでは、全国295世帯に夏と冬の電気代を聞き、世帯人数と住まい別に「安め」「ふつう」「高め」の目安をまとめました。自分の請求額を表に当てはめるだけで、同じ条件の家庭と比べて高いかどうかがわかります。

たとえば2人世帯の集合住宅なら、夏の電気代は7,000〜11,000円が「ふつう」です。11,000円を超えていれば「高め」です。高めだった場合に、料金プランを見直して電気代を下げる方法も紹介します。

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世帯人数別に見る、電気代の「ふつう」の範囲

世帯人数別の夏の電気代のふつうの範囲

電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者295世帯)

「ふつう」は、同じ条件の家庭を電気代の安い順に並べたとき、真ん中の半数が入る範囲です。これより安ければ「安め」、高ければ「高め」です。

夏(7〜9月)の電気代の目安

夏(7〜9月)の電気代の目安(月額)
世帯人数・住まい 安め ふつう 高め
1人・集合住宅 4,900円未満 4,900〜8,000円 8,000円超
1人・戸建て 5,400円未満 5,400〜8,200円 8,200円超
2人・集合住宅 7,000円未満 7,000〜11,000円 11,000円超
2人・戸建て 8,500円未満 8,500〜12,800円 12,800円超
3人・集合住宅 9,000円未満 9,000〜15,500円 15,500円超
3人・戸建て 10,000円未満 10,000〜18,000円 18,000円超
4人以上・集合住宅 9,500円未満 9,500〜20,300円 20,300円超
4人以上・戸建て 10,000円未満 10,000〜20,000円 20,000円超

自分の世帯人数と住まいの行を探し、夏の電気代がどの列に入るかを確認してください。世帯人数が増えるほど、「ふつう」の範囲も高くなります。

調査回答者の部屋。ベッドとテレビ、ローテーブルが置かれている

回答者提供の写真(関東・賃貸アパート・一人暮らし)。夏の電気代3,500円

写真は関東の賃貸アパートに住む一人暮らしの家庭で、夏の電気代は3,500円でした。1人・集合住宅の「安め」に入ります。

表は、7〜9月の平均的な1か月の電気代をもとにしています。毎月の請求額と比べるときは、7〜9月の請求額を平均してから当てはめると、より正確に判断できます。

冬(12〜2月)の電気代の目安

世帯人数別の冬の電気代のふつうの範囲

電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者295世帯)

冬(12〜2月)の電気代の目安(月額)
世帯人数・住まい 安め ふつう 高め
1人・集合住宅 4,000円未満 4,000〜10,000円 10,000円超
1人・戸建て 6,800円未満 6,800〜12,800円 12,800円超
2人・集合住宅 6,800円未満 6,800〜11,900円 11,900円超
2人・戸建て 9,800円未満 9,800〜15,500円 15,500円超
3人・集合住宅 7,300円未満 7,300〜19,500円 19,500円超
3人・戸建て 8,000円未満 8,000〜21,000円 21,000円超
4人以上・集合住宅 10,000円未満 10,000〜17,000円 17,000円超
4人以上・戸建て 13,000円未満 13,000〜25,000円 25,000円超

冬は暖房を使うため、4人以上の集合住宅を除くすべての条件で、「ふつう」の上限が夏より高くなります。たとえば2人世帯の戸建てなら、夏の「ふつう」は8,500〜12,800円ですが、冬は9,800〜15,500円です。

同じ金額でも、夏なら「高め」、冬なら「ふつう」ということもあります。請求額を比べるときは、必ず同じ季節の目安と比べてください。

家計・節約アドバイザー 山田美咲

家計・節約アドバイザー
山田 美咲

電気代を比べるときは、世帯人数だけでなく、住まいと季節もそろえてください。同じ2人暮らしでも、戸建てか集合住宅か、夏か冬かで「ふつう」の金額は変わります。平均より高いと感じても、条件をそろえて比べると「ふつう」の範囲に入っていることもあります。反対に、条件をそろえても高めなら、料金プランが今の暮らしに合っているかを見直すサインです。

戸建てやオール電化の家庭は、「ふつう」の範囲が高い

オール電化とガス併用の冬の電気代のふつうの範囲

電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者295世帯)

同じ世帯人数でも、戸建てか集合住宅か、オール電化かどうかで「ふつう」の範囲は変わります。自分の家庭に近い条件で比べることが大切です。

戸建ては集合住宅より高くなりやすい

世帯人数が同じなら、戸建ての家庭は集合住宅より電気代の「ふつう」の範囲が高くなります。特に冬は差が開き、2人世帯の「ふつう」の上限は、集合住宅が11,900円、戸建てが15,500円でした。

戸建ては部屋が広く、外気に触れる壁や窓も多いため、冷暖房に使う電気が増えやすくなります。集合住宅は上下左右を住戸に囲まれているため、室内の熱が逃げにくい構造です。

そのため、戸建てに住んでいる家庭が、集合住宅も含めた平均と比べると、実際以上に「高い」と感じやすくなります。比べるときは、住まいの種類もそろえることが大切です。

なお、夏は戸建てと集合住宅の差が小さく、4人以上の世帯では「ふつう」の上限が戸建て20,000円、集合住宅20,300円でした。差が開くのは暖房を使う冬で、4人以上の世帯では「ふつう」の上限が戸建て25,000円、集合住宅17,000円でした。冬に戸建ての電気代が高めだったら、窓に厚手のカーテンをつける、使わない部屋の暖房を消すなど、熱を逃がさない工夫が効果的です。

オール電化の家庭は、オール電化どうしで比べる

オール電化とガス併用の電気代の目安(月額・ふつうの範囲)
条件 夏(7〜9月) 冬(12〜2月)
オール電化・1〜2人 6,100〜11,800円 7,000〜14,500円
ガス併用・1〜2人 5,500〜10,000円 4,500〜10,500円
オール電化・3人以上 12,000〜17,500円 15,000〜30,000円
ガス併用・3人以上 9,000〜17,800円 10,000〜17,400円

オール電化の家庭は、給湯や調理にも電気を使うため、冬はガス併用の家庭より電気代が高くなります。3人以上の世帯では「ふつう」の上限がガス併用の17,400円に対して、オール電化は30,000円でした。ただし、オール電化の家庭はガス代がかかりません。

調査回答者のリビング。テレビ台とエアコンがある

回答者提供の写真(北陸・戸建て・4人世帯・オール電化)。冬の電気代30,000円

写真は北陸の戸建てに住むオール電化の4人世帯で、冬の電気代は30,000円でした。4人以上・戸建ての目安と比べると「高め」ですが、オール電化の3人以上の目安と比べると「ふつう」の範囲に入ります。オール電化の家庭は、オール電化どうしで比べましょう。詳しくはオール電化のメリット・デメリットをご覧ください。

「高め」だったら、1kWhあたりの金額を確認する

使用量別の1kWhあたりの金額の幅

電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者295世帯)

電気代が「高め」の家庭は、電気を多く使っている家庭です。使用量が多いほど、1kWhあたりの金額の差が、年間の電気代の差として表れやすくなります。

同じ使用量でも、1kWhあたりの金額は家庭によって違う

1kWhあたりの金額は、請求額を使用量で割ると出せます。基本料金や燃料費調整額なども含めた、実際に支払っている電気の単価です。

電気料金の明細画面。請求額3,090円の下に使用量105kWhが表示されている

回答者提供の明細画面(近畿・賃貸アパート・3人世帯)。画面の一部をぼかしています

使用量(kWh)は、明細の請求額の近くに書かれています。写真の明細なら、3,090円÷105kWhで、1kWhあたり29.4円です。

調査では、使用量が近い家庭どうしでも1kWhあたりの金額に差がありました。国の値引きがない5〜7月分の請求では、使用量250kWh以上の家庭の「ふつう」の範囲は32.0〜36.4円です。月400kWh使う家庭なら、この差だけで年間約2万円違います。

また、電気代が「高め」だった67世帯のうち、半数の33世帯は1kWhあたりの金額も割高でした。電気代が高めの家庭ほど、単価を確認する価値があります。

※「高め」の67世帯は、同じ世帯人数の家庭の中で電気代が高いほうから4分の1に入った家庭です。「割高」は、1kWhあたりの金額が、同じくらいの使用量の家庭の中央値を上回っていたことを指します。「年間約2万円」は、使用量250kWh以上の家庭の「ふつう」の範囲(1kWhあたり32.0〜36.4円)の差4.4円に、月400kWh・12か月を掛けて試算した参考値です。電力会社の切り替えによる削減額を示すものではありません。

1kWhあたりの金額の目安(この金額を超えたら割高)
1か月の使用量 国の値引きがある月 値引きがない月
150kWh未満 38.0円 43.7円
150〜250kWh 34.7円 42.2円
250kWh以上 約31円 36.4円

2026年7〜9月使用分(8〜10月ごろの請求)は国の値引きがあるため、「国の値引きがある月」の列と比べてください。使用量が少ないほど、基本料金の分だけ1kWhあたりの金額は高く出ます。

※国の値引き(電気・ガス料金支援)は、低圧の電気で1kWhあたり、2026年1・2月使用分が4.5円、3月使用分が1.5円、7・9月使用分が3.5円、8月使用分が4.5円です(経済産業省「2026年1月、2月及び3月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました」、資源エネルギー庁「今夏の電気・ガス料金支援(2026年7月~9月)」)。表の「国の値引きがある月」は2026年1〜3月使用分(2〜4月ごろの請求)、「値引きがない月」は5〜7月分の請求をもとにしています。

料金プランを比べて、今より安くなるか試算する

調査回答者のリビングとキッチン

回答者提供の写真(北海道・戸建て・2人世帯)

写真は北海道の戸建てに住む2人世帯で、1kWhあたりの金額は42.5円でした。同じくらい電気を使う家庭の1kWhあたりの金額の中央値は33.9円で、年間では約29,000円多く払っている計算です。

※本調査の1kWhあたりの金額の中央値(33.9円。国の値引きがない2026年5〜7月分の請求で、月250kWh以上使った家庭の「請求額÷使用量」の中央値)との差8.6円に、この家庭の使用量283kWhと12か月を掛けて試算した参考値です。電力会社の切り替えによる削減額を示すものではありません。

1kWhあたりの金額が目安を超えていたら、次の手順で料金プランを比べてみましょう。

  • 直近の明細で、使用量と請求額を確認する
  • 請求額÷使用量で、1kWhあたりの金額を出す
  • 同じ使用量で、ほかの料金プランの電気代を試算する
  • 今より安くなるプランがあれば、切り替えを検討する

電力会社の切り替えは、新しい電力会社に申し込むだけで、今の電力会社への解約手続きは原則として新しい会社が行います。工事も原則として不要です。

使用量が多い家庭ほど、1kWhあたりの金額の差が年間の電気代に効いてきます。電気代が「高め」だった家庭は、まず明細の使用量を使って、今の料金プランと比べてみてください。試算は、明細の使用量を入力するだけでできます。

よくある質問

Q. 世帯人数別の電気代の「ふつう」はいくらですか?

A. 本調査の夏(7〜9月)の電気代では、集合住宅の場合、1人世帯が4,900〜8,000円、2人世帯が7,000〜11,000円、3人世帯が9,000〜15,500円、4人以上の世帯が9,500〜20,300円が「ふつう」の範囲でした。戸建ての場合は、1人世帯が5,400〜8,200円、2人世帯が8,500〜12,800円、3人世帯が10,000〜18,000円、4人以上の世帯が10,000〜20,000円です。

冬(12〜2月)は暖房を使うため夏より高くなりやすく、たとえば2人世帯は、集合住宅が6,800〜11,900円、戸建てが9,800〜15,500円でした。住まいによっても変わるため、本文の表で自分の条件に近い行を確認してください。

Q. 自分の電気代が高いかどうかは、どう判断すればいいですか?

A. 世帯人数・住まい・季節の3つをそろえて比べてください。本文の表で、自分の条件の行を探し、電気代が「安め」「ふつう」「高め」のどこに入るかを確認します。表は本文で、夏と冬に分けて掲載しています。

平均の金額と比べるだけでは、住まいや季節の違いが反映されません。たとえば同じ2人世帯でも、冬の戸建てなら15,500円までが「ふつう」の範囲です。「高め」に入っていた場合は、1kWhあたりの金額を確認し、料金プランを比べてみましょう。

Q. オール電化だと電気代は高いですか?

A. ガス併用の家庭より高くなります。特に冬は差が開き、3人以上の世帯では「ふつう」の上限がガス併用の17,400円に対して、オール電化は30,000円でした。

ただし、オール電化の家庭はガス代がかからないため、光熱費全体では差が小さくなります。オール電化の家庭は、オール電化どうしの目安と比べてください。なお、夏はオール電化とガス併用の差が小さく、3人以上の世帯ではどちらも「ふつう」の上限が17,000円台でした。

Q. 電気代が「高め」だった場合、何を見直せばいいですか?

A. 請求額を使用量で割って1kWhあたりの金額を出し、料金プランを比べてみてください。本調査では、電気代が「高め」だった家庭の半数は、1kWhあたりの金額も割高でした。

使用量が多い家庭ほど、単価の差が年間の電気代に効いてきます。月400kWh使う家庭なら、1kWhあたりの金額の差だけで年間約2万円違うこともあります。明細の使用量を使って、今のプランと比べてみましょう。試算は、使用量を入力するだけでできます。

まとめ|電気代は、世帯人数・住まい・季節をそろえて比べる

295世帯調査の結果まとめ

電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者295世帯)

電気代が高いかどうかは、世帯人数・住まい・季節をそろえて比べないと判断できません。本記事の表で、自分の家庭が「安め」「ふつう」「高め」のどこに入るかを確認してみてください。

「高め」だった場合は、請求額を使用量で割った1kWhあたりの金額を確認し、料金プランを比べてみましょう。電気代が高めの家庭の半数は、1kWhあたりの金額も割高でした。

この記事のポイント

  • 電気代は、世帯人数・住まい・季節をそろえて比べる
  • 夏の「ふつう」は、集合住宅で1人4,900〜8,000円、2人7,000〜11,000円、4人以上9,500〜20,300円
  • 冬は暖房を使うため、4人以上の集合住宅を除いて「ふつう」の上限が夏より高い
  • 戸建てやオール電化の家庭は、「ふつう」の範囲が高い
  • 「高め」の家庭の半数は、1kWhあたりの金額も割高だった
  • 月400kWhの家庭なら、1kWhあたりの金額の差だけで年間約2万円違う

※本記事の調査数値は、電気比較ガイドが2026年3月〜8月に全国の電気契約者295世帯に実施した自社アンケートに基づきます。夏・冬の電気代は、それぞれ7〜9月・12〜2月の平均的な月額です。「高め」の家庭の割合や年間の差額は、本調査の数値から試算した参考値で、電力会社の切り替えによる削減額を示すものではありません。

まずは直近の請求額で自分の家庭がどこに入るかを確認し、あわせて料金プランも比べてみましょう。

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※個人情報の入力不要で利用できます

当サイトでは、公式発表の情報だけでは分からない「実際に使ってみてどうだったか」を補うため、利用者への独自アンケート調査を実施し、その結果を一次情報として記事に反映しています。

  • 調査名:電気料金・電力会社に関する利用実態調査(電気代比較ガイド独自調査)
  • 調査方法:クラウドソーシングサービスを通じたインターネットアンケート
  • 調査期間:2026年3月16日〜2026年8月12日
  • 調査対象:自宅で電気を契約している全国の個人(回答は40都道府県から)
  • 回答総数:322件
  • 設問数:全31問(住居タイプ・世帯人数・契約中の電力会社とプラン・契約アンペア数・毎月の電気代と使用量・乗り換え前後の比較・満足度・不満点等)
  • 回答に含まれる電力会社:大手電力会社・新電力会社あわせて28社(このほか「その他」としての回答を含みます)

アンケートの収集・集計にあたっては、恣意的な操作を防ぐため以下を徹底しています。

  • 第三者からの回答収集:回答はクラウドソーシングを通じて第三者から募集しており、当サイトおよび委託元の関係者による回答は集計対象に含めません
  • 証憑の提出を必須化:回答にあたって電気料金の明細と住居の写真の提出を必須としており、提出内容と回答内容の整合性を確認できたものを採用します
  • 数値の無加工:特定の電力会社に有利または不利となるような回答の取捨選択・重み付け・点数の調整は一切行わず、集計結果をそのまま掲載します
  • 否定的な回答も掲載:満足度の低い回答や不満点についても、削除・改変せずそのまま紹介します
  • 調査概要の併記:調査結果を引用する記事には、調査期間・回答数・調査方法を併記し、どのデータに基づく記述かが分かるようにします
  • 継続的な追加調査:回答は継続して募集しており、一定数の追加回答が集まった時点で集計結果を見直し、記事の数値を更新します

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