家電別の電気代
エアコンの電気代は1時間いくら?冷房・暖房の目安と節約する5つの方法
夏や冬の電気代が高くなる最大の原因は、多くの家庭でエアコンです。「つけっぱなしと、こまめに消すのはどっちが得?」「1時間でいくらかかっているの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
エアコンの電気代は、消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気料金単価で計算できます。1kWhあたりの電気料金の目安を31円とすると、消費電力1,000Wのエアコンを1時間使った電気代は約31円。畳数や設定温度によって、この金額は大きく変わります。
この記事では、家計のプロの視点でエアコンの電気代の目安(1時間・冷房暖房・畳数別)・つけっぱなしの是非・今日からできる5つの節約法を整理します。ガマンせずに電気代を抑えるコツがわかります。
目次
エアコンの電気代はいくら?|計算方法と1時間の目安
まずはエアコンの電気代がどう決まるのか、計算方法から押さえましょう。これがわかると、自分の家のエアコン代も自分で計算できます。
エアコンの電気代の計算式
エアコンに限らず、家電の電気代は次の式で計算できます。
家電の電気代の計算式
- 電気代 = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)
- 消費電力は本体・カタログの「W」表示を1,000で割って「kW」に換算
- 電気料金単価は目安として31円/kWhで計算
※31円/kWhは、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価(2022年7月改定・税込)です。実際の単価は契約中の電力会社・プランによって異なります。
たとえば消費電力1,000W(1kW)のエアコンを1時間使うと、1kW × 1h × 31円 = 約31円。8時間なら約248円、24時間つけっぱなしなら約744円という計算になります。
冷房・暖房・畳数別の電気代の目安
エアコンの消費電力は、部屋の広さ(畳数)や運転モードで変わります。一般的な目安は次のとおりです。
| 畳数・運転 | 消費電力の目安 | 1時間の電気代の目安 |
|---|---|---|
| 6畳・冷房 | 約400〜600W | 約12〜19円 |
| 6畳・暖房 | 約500〜700W | 約16〜22円 |
| 14畳・冷房 | 約900〜1,200W | 約28〜37円 |
| 14畳・暖房 | 約1,100〜1,500W | 約34〜47円 |
※消費電力は一般的な機種の目安です。実際は機種・室温・設定温度・運転状況によって大きく変動します。電気代は31円/kWhで計算した概算です。
表を見るとわかるとおり、暖房は冷房より電気代が高くなる傾向があります。これは、冬は室温と設定温度の差が大きく、エアコンがより多くの電力を使って部屋を暖めるためです。
1か月つけるといくら?
1日8時間、冷房(6畳・約500W)を使った場合、1日約124円、30日で約3,720円が目安です。夏や冬は使用時間が長くなるため、エアコンが電気代に占める割合は大きくなります。だからこそ、使い方の工夫が電気代全体に効いてきます。
エアコンはつけっぱなしとこまめな入切どちらが得?

エアコンの永遠のテーマが「つけっぱなし」か「こまめに消す」か。結論は、状況によって変わります。仕組みを理解して使い分けましょう。
短時間の外出ならつけっぱなしが有利なことも
エアコンは、運転を開始して設定温度まで一気に室温を変えるとき(立ち上がり時)に最も多くの電力を使います。設定温度に達したあとは、消費電力を抑えて運転を続けます。
そのため、30分〜1時間程度の短い外出なら、消そうとせずつけっぱなしのほうが電気代を抑えられるケースがあります。こまめに消すと、戻るたびに立ち上がりの大きな電力を消費するためです。
長時間の外出ならこまめに消すのが基本
一方、数時間以上の外出や就寝時など、長時間使わない場合は消したほうが電気代を抑えられます。立ち上がりの電力よりも、長時間運転し続ける電力のほうが大きくなるためです。
つけっぱなし・こまめな入切の使い分け
- 30分〜1時間程度の外出:つけっぱなしが有利なことが多い
- 数時間以上の外出・就寝:消したほうが有利
- 日中の在宅時など、気温が高い時間帯ほどつけっぱなしの効果が出やすい
※どちらが得かは外気温・断熱性能・機種によって変わります。目安として活用してください。
エアコンの電気代を節約する5つの方法

ここからは、ガマンせずにエアコン代を抑える具体的な方法を紹介します。どれも今日から実践できるものばかりです。
①設定温度を控えめにする
冷房は設定温度を1度上げる、暖房は1度下げるだけで、消費電力を抑えられます。環境省は冷房時の室温の目安を28度、暖房時を20度としています。体感に合わせて、ムリのない範囲で調整しましょう。
②フィルターを2週間に1回掃除する
フィルターにほこりが詰まると、エアコンの効きが悪くなり余計な電力を使います。2週間に1回を目安にフィルターを掃除するだけで、運転効率が上がり電気代の節約につながります。
③自動運転モードを使う
「弱風で節約しよう」と微風運転にすると、かえって設定温度に達するまで時間がかかり電力を使うことがあります。最も効率がよいのは自動運転モード。立ち上がりは強く、安定したら弱く、と自動で最適化してくれます。
④サーキュレーター・扇風機を併用する
冷たい空気は下に、暖かい空気は上にたまります。サーキュレーターや扇風機で空気を循環させると、部屋全体が均一な温度になり、設定温度を控えめにしても快適に過ごせます。
⑤室外機まわりとカーテンを工夫する
室外機の前に物を置かない、直射日光を避けるだけで効率が上がります。室内では遮光カーテンで日差しを遮ると、冷房の効きがよくなります。窓まわりの対策は、冷暖房効率に大きく影響します。

家計・節約アドバイザー
山田 美咲
節約というと「我慢して消す」と考えがちですが、エアコンは無理に止めると熱中症や体調不良のリスクもあります。大切なのは、止めることより「効率よく使う」こと。フィルター掃除やサーキュレーター併用など、快適さを保ちながらできる工夫から始めましょう。そのうえで料金プランも見直せば、ガマンなしで電気代を下げられます。
使い方の工夫+プラン見直しで夏冬の電気代を抑える
エアコンの使い方を工夫しても、契約している料金プランが生活に合っていないと、電気代は思うように下がりません。使い方とプランの両面から見直すのが効果的です。
エアコンを多く使う夏や冬は電気の使用量が増えるため、使用量が多い時期に割安になるプランや、自分の生活時間に合ったプランを選ぶと、同じ使い方でも電気代が変わることがあります。エアコン代が気になる季節こそ、プランの見直し効果を実感しやすいタイミングです。
自分の使用量で各社がいくらになるかは、郵便番号と世帯人数を入れるだけでシミュレーションできます。あわせて電気代を安くする方法や夏の電気代を抑える方法も参考にしてください。
エアコンの電気代に関するよくある質問
最後に、エアコンの電気代についてよく寄せられる疑問をまとめました。
Q. エアコンの電気代は1時間いくらですか?
A. 6畳用の冷房でおおむね1時間12〜19円が目安です。消費電力1,000Wのモデルなら1時間約31円(31円/kWhで計算)。畳数・設定温度・機種によって変わります。
Q. つけっぱなしと、こまめに消すのはどちらが得ですか?
A. 30分〜1時間程度の短い外出ならつけっぱなし、数時間以上ならこまめに消すのが基本です。エアコンは立ち上がり時に最も電力を使うためです。
Q. 弱風にすると節約になりますか?
A. かえって電気代がかかることがあります。微風だと設定温度に達するまで時間がかかるためです。最も効率がよいのは自動運転モードです。
Q. 古いエアコンは買い替えたほうがいいですか?
A. 10年以上前の機種は買い替えで電気代を抑えられる可能性があります。省エネ性能が大きく向上しているためです。ただし買い替え費用とのバランスで判断しましょう。
まとめ|エアコンは「効率よく使う」が節約のカギ
エアコンの電気代は「消費電力 × 使用時間 × 単価」で計算でき、6畳の冷房なら1時間12〜19円が目安です。暖房は冷房より高くなりやすく、夏冬は電気代に占める割合が大きくなります。
この記事のポイント
- エアコンの電気代は消費電力(kW)×使用時間×31円で計算できる
- 6畳冷房は1時間約12〜19円、暖房は冷房より高め
- 短時間の外出はつけっぱなし、長時間は消すのが基本
- 設定温度・フィルター掃除・自動運転・サーキュレーター・窓対策で節約
- 使い方の工夫+プラン見直しで、ガマンせず電気代を抑えられる
エアコンは止めるより「効率よく使う」のが節約のコツです。使い方を工夫したら、最後にプランの見直しで仕上げましょう。シミュレーションで今より下がるか確認してみてください。
この記事を監修した人
家計・節約アドバイザー
(FP2級)
ファイナンシャルプランナーとして累計3,000世帯以上の家計相談を担当。光熱費の見直しが最も即効性の高い節約手段であることを実感し、電気代の最適化に特化したアドバイスを行っています。2児の母としての実体験を交えた情報発信が強み。当サイトでは節約術・家電別電気代の記事を担当。プロフィール詳細はこちら
家計・節約アドバイザー
山田 美咲
エアコン代を「高い」と感じたら、まず消費電力(W)を本体やカタログで確認してみてください。同じ6畳用でも、古い機種と最新の省エネ機種では消費電力に差があります。電気代の計算式を知っておくと、「この使い方なら1日いくら」と自分で把握できるようになり、ムダな不安や過剰な節約をせずに済みます。