電気料金の基礎知識
供給地点特定番号とは?どこに書いてある?検針票がないときの調べ方
電力会社を切り替えようとしたら、申し込み画面で「供給地点特定番号」の入力を求められた、という経験はありませんか。聞き慣れない番号なので、どこを見ればよいか迷うこともあるでしょう。
供給地点特定番号は、電気を使う場所ごとについている22桁の番号です。検針票(電気ご使用量のお知らせ)や、電力会社のWebサービスで確認できます。
検針票がないときは、契約中の電力会社に問い合わせれば教えてもらえます。この記事では、供給地点特定番号の意味と確認できる場所、検針票がないときや引っ越し先の番号の調べ方を紹介します。
※確認方法や問い合わせ先は、各電力会社・一般送配電事業者の公式サイトの情報(2026年10月時点)をもとにしています。
供給地点特定番号とは?

供給地点特定番号は、電力小売全面自由化にあわせて、電気を使う場所を特定するために付けられた番号です。まずは番号のしくみと、ほかの番号との違いを確認しましょう。
電気を使う場所ごとに付けられた22桁の番号
供給地点特定番号は、電気を使う場所(供給地点)ごとに付けられた、全国共通の22桁の番号です。番号を付けているのは、地域の送配電網を管理する一般送配電事業者(東京電力パワーグリッドなど)です。
番号は「人」ではなく「場所」についているため、電力会社を切り替えても、住所が変わらなければ番号は変わりません。一方、引っ越して住む場所が変わると、新しい住所の番号になります。
よく似た番号に「お客さま番号」があります。お客さま番号は、契約している電力会社が契約ごとに付ける番号で、電力会社を切り替えると新しい番号になります。電力会社を切り替えるときは、この2つの番号を使います。
同じ建物でも、部屋ごとに電気メーターがあれば、番号も部屋ごとに違います。マンションやアパートでは、隣の部屋の番号と取り違えないように注意しましょう。番号は、停電などのときに場所を特定するためにも使われていて、契約する人や電力会社が変わっても、同じ場所なら同じ番号が使われます。
| 項目 | 供給地点特定番号 | お客さま番号 |
|---|---|---|
| 番号を付けるところ | 一般送配電事業者 | 契約している電力会社 |
| 桁数 | 22桁(全国共通) | 電力会社によって違う |
| 電力会社を切り替えたとき | 変わらない | 新しい番号になる |
| 引っ越したとき | 新しい住所の番号になる | 新しい番号になる |
先頭の2桁で、地域がわかる
供給地点特定番号の先頭の2桁は、地域(エリア)を表す番号です。たとえば、東京電力パワーグリッドのエリアなら「03」、関西電力送配電のエリアなら「06」から始まります。
番号を入力するときに先頭の2桁を見れば、住んでいる地域の番号かどうかを確認できます。引っ越し先の番号を調べたときに、先頭の2桁が新しい住所の地域と合っているか見ておくと、入力の間違いに気づきやすくなります。
22桁は長いため、入力するときに1桁ずれたり、数字を読み間違えたりすることがあります。申し込み画面に入力したら、検針票などと見比べて、もう一度確認しておきましょう。
地域の番号は、契約している電力会社ではなく、送配電網の地域で決まります。たとえば東京で新電力と契約していても、番号は03から始まります。静岡県は東部が03、西部が04の地域に分かれているため、同じ県内でも番号が違うことがあります。新潟県は、東北電力ネットワークの地域なので02から始まります。
| 先頭2桁 | 地域 | 一般送配電事業者 |
|---|---|---|
| 01 | 北海道 | 北海道電力ネットワーク |
| 02 | 東北6県・新潟 | 東北電力ネットワーク |
| 03 | 関東・山梨・静岡東部 | 東京電力パワーグリッド |
| 04 | 中部(愛知・岐阜・三重・長野・静岡西部) | 中部電力パワーグリッド |
| 05 | 北陸(富山・石川・福井) | 北陸電力送配電 |
| 06 | 近畿2府4県 | 関西電力送配電 |
| 07 | 中国5県 | 中国電力ネットワーク |
| 08 | 四国4県 | 四国電力送配電 |
| 09 | 九州7県 | 九州電力送配電 |
| 10 | 沖縄 | 沖縄電力 |
供給地点特定番号はどこに書いてある?

供給地点特定番号は、検針票や請求書と、電力会社のWebサービスで確認できます。手元にあるものから順番に探してみましょう。
検針票・請求書で確認する
いちばん手軽なのは、毎月届く検針票(電気ご使用量のお知らせ)を見る方法です。検針票には、お客さま番号や使用量と一緒に、「供給地点特定番号」として22桁の番号が書かれています。
書かれている場所は電力会社によって違い、検針票の上のほうにあることもあれば、契約内容の欄にまとめて書かれていることもあります。「供給地点特定番号」という言葉と、22桁の数字を目印に探しましょう。
紙の検針票が届かないプランでも、電力会社から届く請求書や明細書に記載されていることがあります。検針票の見方は検針票の見方で詳しく解説しています。
検針票は、使用量の確認にも使うため、最近の1〜2か月分は捨てずに保管しておくと安心です。スマートフォンで撮影しておけば、外出先で申し込むときにも番号を確認できます。撮影した画像は、ほかの人に見せないように管理しましょう。
- 「供給地点特定番号」という項目名を探す
- 22桁の数字かどうかを確認する
- 先頭の2桁が住んでいる地域の番号か確認する
電力会社のWebサービス・アプリで確認する
検針票が手元にない場合は、契約している電力会社の会員向けWebサービスやアプリで確認できます。ログインして、「ご契約内容」や「契約情報」などのページを開くと、供給地点特定番号が表示されます。
たとえば東北電力では、会員向けサービスの「よりそうeねっと」や「使用量お知らせWEB」で番号を確認できます。ほかの電力会社でも、Web明細を使っていれば同じように確認できる場合があります。
Webサービスにまだ登録していない場合は、登録にお客さま番号などが必要になることがあります。一度登録しておけば、検針票を探さなくても、いつでも番号や使用量を確認できるので便利です。使用量の確認方法は電気の使用量の確認方法で紹介しています。
Webサービスでは、供給地点特定番号のほか、お客さま番号や契約アンペア、過去の使用量も確認できます。料金プランを比べるときに使う1か月の使用量も、同じ画面で確認しておきましょう。スマートフォンのアプリがあれば、外出先でもすぐに確認できます。
検針票がないときの調べ方

検針票もWebサービスも使えないときは、電力会社に問い合わせて調べます。今の住まいの番号と、引っ越し先の番号では、問い合わせ先が違います。
今の住まいの番号は、契約中の電力会社に聞く
今住んでいる場所の番号がわからないときは、契約している電力会社の問い合わせ窓口に連絡しましょう。電話やWebの問い合わせフォームで、本人確認ができれば番号を教えてもらえます。
問い合わせるときは、次の情報を伝えると、契約を確認しやすくなります。お客さま番号がわからなくても、契約者の名前と住所、電話番号がわかれば確認してもらえることがあります。
そもそも、どの電力会社と契約しているかわからない場合もあります。電気料金の引き落とし先の通帳やクレジットカードの明細を見ると、電力会社の名前がわかります。契約先がわからない人の割合については、電気の契約先を知らない人の調査も参考にしてください。
電話がつながりにくい時間帯もあるため、Webの問い合わせフォームやチャットがあれば、そちらを使うと待ち時間を減らせます。教えてもらった番号は、検針票と一緒に控えておきましょう。
- 契約者の名前
- 電気を使っている住所
- 契約時に登録した電話番号
- お客さま番号(わかる場合)
引っ越し先・新築の番号は、新しい電力会社や管理会社に聞く
引っ越し先の番号は、まだ契約していないため検針票がありません。この場合は、申し込む予定の電力会社に新しい住所を伝えて調べてもらうか、引っ越し先の地域の大手電力会社に問い合わせます。
賃貸住宅なら、不動産会社や管理会社が番号を知っていることもあります。前の住人が使っていた番号がそのまま使われるため、入居前に聞いておくと手続きがスムーズです。
新築の住宅は、電気工事が終わって送配電事業者への接続の申し込みが済んだあとに、番号が付けられます。番号がわからないときは、工事をした施工会社に確認しましょう。引っ越しの電気の手続き全体は、引越しの電気手続きで解説しています。
引っ越し先の大手電力会社に問い合わせるときは、新しい住所と、建物名・部屋番号を正確に伝えましょう。集合住宅では、部屋番号を間違えると別の部屋の番号になってしまいます。前の住人の名前で契約が残っていても番号は同じなので、入居日から使えるように新しい電力会社に申し込みます。
供給地点特定番号が必要になる場面

供給地点特定番号は、ふだん電気を使うだけなら目にすることはありません。必要になるのは、主に電力会社を切り替えるときと、引っ越し先で電気を申し込むときです。
電力会社を切り替えるとき
電力会社を切り替えるときは、新しい電力会社に申し込むだけで、今の電力会社への解約の連絡は必要ありません。その申し込みで、今の電力会社の「お客さま番号」と「供給地点特定番号」を使います(資源エネルギー庁「電力会社の切り替え方法」)。
新しい電力会社は、この番号をもとに、どの場所の電気の契約を切り替えるかを特定します。22桁を1桁でも間違えると、手続きが進まないことがあるため、検針票を見ながら正確に入力しましょう。
切り替えにかかる期間は、スマートメーターへの交換が不要なら約4日、必要なら約2週間です。切り替えの流れは電力会社の切り替え方法で紹介しています。
申し込み画面によっては、22桁の入力欄がいくつかに分かれていることもあります。区切りの位置がずれないように、検針票の番号を確認しながら入力しましょう。
- 今の電力会社の検針票(お客さま番号・供給地点特定番号)を用意する
- 新しい電力会社の申し込み画面に、22桁を正確に入力する
- 入力後、検針票の番号ともう一度見比べる
引っ越し先で電気を申し込むとき
引っ越し先で新しく電気を申し込むときも、供給地点特定番号がわかれば手続きがスムーズです。ただし、番号がわからなくても、新しい住所を伝えれば申し込める電力会社もあります。番号を調べるのに時間がかかりそうなら、まずは申し込む予定の電力会社に相談しましょう。
引っ越しは、電力会社を選び直せるタイミングでもあります。新居で使う電気の量に合わせて料金プランを比べ、自分に合った電力会社に申し込みましょう。
料金プランを比べるときは、前の家の明細で1か月の使用量を確認し、同じ使用量でほかのプランの電気代を試算します。電気料金シミュレーションなら、郵便番号と世帯人数を入れるだけで比べられます。
申し込むときは、新居で電気を使い始める日を指定します。電話で申し込めば、引っ越し当日から使えるようにできる会社もあります。旧居の電力会社には、電気を止める日を連絡しておきましょう。連絡を忘れると、旧居の契約が続いてしまうため注意が必要です。
よくある質問
Q. 電力会社を切り替えると、供給地点特定番号は変わりますか?
変わりません。供給地点特定番号は、電気を使う場所ごとに付けられた番号のため、電力会社を切り替えても、住所が同じなら同じ番号のままです。一方、お客さま番号は電力会社ごとに付けられるため、切り替えると新しい番号になります。次に切り替えるときのために、供給地点特定番号を控えておくと便利です。料金プランを見直したくなったときに、検針票を探さずにすぐ申し込めます。スマートフォンのメモなどに残しておくと便利です。
Q. 引っ越すと、供給地点特定番号は変わりますか?
変わります。番号は場所についているため、引っ越すと新しい住所の番号を使います。引っ越し先の番号は、申し込む予定の電力会社や、引っ越し先の地域の大手電力会社、不動産会社・管理会社に問い合わせると確認できます。新築の場合は、電気工事のあとに番号が付けられるため、施工会社に確認しましょう。同じ建物の別の部屋に引っ越す場合も、部屋ごとにメーターが違えば番号も変わります。新しい番号は、新居の検針票にも記載されます。
Q. 供給地点特定番号がわからなくても、電力会社を切り替えられますか?
番号がわからなくても、切り替えをあきらめる必要はありません。今の電力会社のWebサービスや問い合わせ窓口で確認できます。また、申し込む電力会社によっては、番号がわからなくても住所などの情報で手続きを進められる場合があります。申し込み画面の案内や、申し込む電力会社の問い合わせ窓口で確認しましょう。番号がわかれば、Webでの申し込み自体は短い時間で終わります。切り替えにかかる期間は約4日〜2週間です。
Q. 供給地点特定番号とお客さま番号は、何が違いますか?
供給地点特定番号は、一般送配電事業者が電気を使う場所ごとに付ける22桁の番号で、全国共通です。お客さま番号は、契約している電力会社が契約ごとに付ける番号で、桁数は電力会社によって違います。電力会社を切り替えるときは、両方の番号を使うため、検針票などで2つとも確認しておきましょう。お客さま番号は電力会社ごとに書き方が違うため、申し込み画面では入力欄を取り違えないように注意しましょう。どちらも検針票に書かれています。
Q. 供給地点特定番号は、住所から自分でネット検索できますか?
住所や電気メーターの番号を入れて、誰でも番号を検索できるサービスはありません。自分で調べるなら、検針票を見るか、契約している電力会社のWebサービス・アプリにログインして確認します。どちらもない場合は、契約中の電力会社に問い合わせましょう。引っ越し先の番号は、申し込む予定の電力会社が新しい住所をもとに調べてくれます。番号は電気の契約に関わる情報なので、必要な手続き以外ではほかの人に教えないようにしましょう。
まとめ|供給地点特定番号は検針票かWebサービスで確認できる
供給地点特定番号は、電気を使う場所ごとに付けられた22桁の番号です。検針票や電力会社のWebサービスで確認でき、わからないときは契約中の電力会社に問い合わせれば教えてもらえます。
番号は電力会社を切り替えても変わらないため、一度確認しておけば、料金プランを見直したいときにすぐ申し込めます。
この記事のポイント
- 供給地点特定番号は、電気を使う場所ごとの22桁の番号
- 先頭の2桁は地域を表す(東京電力パワーグリッドのエリアは03)
- 検針票や、電力会社のWebサービス・アプリで確認できる
- わからないときは、契約中の電力会社の問い合わせ窓口で確認できる
- 引っ越し先は、申し込む電力会社や管理会社に聞く。新築は施工会社に確認
- 電力会社を切り替えても番号は変わらない
※番号のしくみや確認方法は、北海道電力ネットワーク・東北電力・九州電力・関西電力・東京電力パワーグリッドの公式サイトの情報(2026年10月時点)をもとにしています。
この記事を監修した人
電力自由化研究家
(元・大手電力会社社員)
大手電力会社に12年間勤務し、料金プラン設計・法人営業を担当した業界経験者。電力会社の「中の人」だった視点から、公式サイトには書かれていない注意点や料金表示のカラクリを発信しています。自身も退職後に3社の電力会社を切り替えた実体験あり。当サイトでは全記事の監修および乗り換え関連記事を担当。プロフィール詳細はこちら
電力自由化研究家
鈴木 翔太
供給地点特定番号は、電気を使う「場所」についた番号です。電力会社を切り替えても番号は変わらないので、一度控えておけば、次に切り替えるときにも使えます。検針票が見当たらないときも、契約中の電力会社のWebサービスや問い合わせ窓口で確認できます。番号がわからないからと、切り替えをあきらめる必要はありません。