季節別の電気代対策
秋は電気代の見直しどき|冬の前に料金プランを比べる理由
冷房も暖房も使わない秋は、電気代が落ち着く時期です。冬に向けて料金プランを見直すなら、比べる前に確かめておきたいことがあります。
電気比較ガイドの調査では、冬の電気代は夏の1.14倍(中央値)でしたが、32%の家庭は冬のほうが安くなっていました。冬に電気代が上がるかどうかは、暖房の方法などによって変わります。
この記事では、冬に電気代が上がる家庭かを確かめる方法、11月からの値上げのうち切り替えで変わる部分と変わらない部分、冬に注意したい料金プラン、明細を使った比べ方を紹介します。
※料金・制度の情報は2026年10月時点のものです。調査の数値は、電気比較ガイドが2026年3〜8月に実施した自社アンケート(夏と冬の電気代を両方答えた225世帯)によります。
この記事のポイント
- 冬の電気代は夏の1.14倍。ただし32%の家庭は冬のほうが安い
- エアコンで暖房する家庭は1.18倍、夏だけ使う家庭は0.89倍
- 支援の終了と託送料金の値上げは、どの電力会社でもかかる
- 市場連動型や独自の調整費があるプランは、冬に電気代が上がることがある
- 比べるときは、11月からの新しい単価と去年の冬の使用量で計算する
- 切り替えはいつでもできる。比べてから決めれば間に合う
- 東京電力EPの従量電灯Bなら、契約アンペアの見直しも効く
冬に電気代が上がる家庭か、去年の明細で確かめる

冬に電気代がどれくらい上がるかは、家庭によって違います。料金プランを比べる前に、自分の家が冬に電気代が上がる家庭かを、去年の明細で確かめましょう。
冬の電気代は夏の1.14倍。ただし32%の家庭は冬のほうが安い
電気比較ガイドが225世帯に夏(7〜9月)と冬(12〜2月)の電気代を聞いたところ、冬は夏の1.14倍(中央値)でした。一方で、73世帯(32%)は冬のほうが電気代が安くなっていました。
差が出ていたのは暖房の方法です。冬もエアコンで暖房する家庭は1.18倍でしたが、エアコンを夏だけ使う家庭は0.89倍で、冬のほうが安くなっていました。ガスや灯油で暖房している家庭では、冬に上がるのは電気代より暖房の燃料代です。
オール電化の家庭は1.33倍、北海道・東北・北陸・長野の寒冷地の家庭は1.30倍でした。くわしくは冬の電気代は夏の何倍?225世帯の調査で紹介しています。冬に電気代が上がる家庭ほど、冬の使用量で料金プランを比べると差がわかりやすくなります。
倍率は中央値で、家庭ごとの違いは、下位25%で0.87倍、上位25%で1.33倍まで開いていました。同じ1.14倍の目安でも、家庭によって冬の上がり方は違います。
| 条件 | 人数 | 冬の電気代は夏の |
|---|---|---|
| 全体 | 225世帯 | 1.14倍 |
| エアコンで夏も冬も冷暖房する | 134人 | 1.18倍 |
| エアコンは夏だけ使う | 59人 | 0.89倍 |
| オール電化 | 39人 | 1.33倍 |
| 寒冷地(北海道・東北・北陸・長野) | 45人 | 1.30倍 |
出典:電気比較ガイド自社アンケート(2026年3〜8月実施・225世帯)
去年の夏と冬の明細を並べて、自分の家の倍率を出す
自分の家の倍率は、去年の冬(12〜2月)の電気代の平均を、夏(7〜9月)の平均で割ると出せます。たとえば夏が9,000円、冬が12,000円なら、約1.33倍です。
倍率が1.0を上回る家庭は、冬に電気の使用量が増える家庭です。この場合は、冬の使用量で料金プランを比べる意味があります。1.0を下回る家庭は、冬より夏に電気を使う家庭で、冬の暖房費はガスや灯油の請求で確かめる必要があります。
過去の明細は、紙の検針票や電力会社の会員サイト・アプリで確認できます。使用量(kWh)もあわせて控えておくと、このあとの計算に使えます。確認方法は電気の使用量の確認方法で紹介しています。
引っ越しなどで去年の明細がない場合は、今年の夏の明細と、冬に使う暖房の種類から考えましょう。冬にエアコンで暖房するなら、1.18倍が目安です。
- 去年の7〜9月と12〜2月の電気代を、明細で確認する
- 冬の平均を夏の平均で割って、倍率を出す
- 冬の各月の使用量(kWh)も控えておく
11月からの値上げには、切り替えで変わる部分と変わらない部分がある

2026年の秋は、国の支援の終了と託送料金の見直しで、電気代が上がる時期です。どの部分が切り替えで変わり、どの部分が変わらないのかを分けて確認しましょう。
支援の終了と託送料金の値上げは、どの電力会社でもかかる
国の電気・ガス料金の支援は、2026年9月使用分で終了しました(※1)。支援は、電力会社が国の決めた単価で電気代から値引きするしくみで、終了の影響はどの電力会社と契約していても同じです。
東京電力エナジーパートナーの平均モデル(従量電灯B・30A・月260kWh)では、支援の値引き(910円)が入った10月分は8,275円、支援がない11月分は9,307円です。燃料費調整額の変化も含めて、1,032円の差です(※2)。
さらに11月1日からは、送配電網の利用料である託送料金が上がります。託送料金は、同じエリアならどの電力会社の電気代にも含まれる費用です。同じ平均モデルでは、この見直しで月254円上がります(※3)。くわしくは電気代は10月から値上げ?補助終了と託送料金改定で解説しています。
つまり、支援の終了と託送料金の値上げによる部分は、電力会社を切り替えても避けられません。切り替えで変えられるのは、値上げ分の反映のしかたや、もともとの料金の決め方です。
| 変化 | 中身 | 切り替えで避けられるか |
|---|---|---|
| 国の支援の終了 | 9月使用分で終了。全国の電力会社が同じ単価で値引きしていた | 避けられない |
| 託送料金の値上げ | 送配電網の利用料。同じエリアならどの電力会社にもかかる | 避けられない |
| 値上げ分の反映のしかた | 基本料金に反映するか、電力量料金に反映するかは会社ごとに違う | プランによって変わる |
(※1 2026年10月時点 資源エネルギー庁「今夏の電気・ガス料金支援(2026年7月~9月)」)
(※2 2026年10月時点 東京電力エナジーパートナー「2026年10月分電気料金の燃料費調整等について」、東京電力エナジーパートナー「託送料金見直しの当社電気料金への反映および供給条件の一部見直しならびに特定小売供給約款の変更届出について」)
(※3 2026年10月時点 東京電力エナジーパートナー「託送料金見直しの当社電気料金への反映および供給条件の一部見直しならびに特定小売供給約款の変更届出について」)
プランによって変わるのは、値上げ分の反映のしかた
託送料金の上がった分を料金のどこに反映するかは、電力会社によって違います。東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bは基本料金が約26%上がり、電力量料金は1kWhあたり0.05円の値上げです(※1)。
一方、東北電力の従量電灯Bは、基本料金が10Aあたり41.11円、電力量料金が1kWhあたり1.39円上がります(※2)。月260kWh使う家庭なら、電力量料金の値上げ分だけで約361円です。電力量料金が上がるプランでは、冬に使用量が増えるほど値上げ額も増えます。
新電力の中には、まだ見直しの内容を検討している会社もあります(※3)。料金プランを比べるときは、各社の11月からの新しい単価が出てから比べると、冬の電気代の差を正しく見積もれます。
- 基本料金が上がるプランは、使用量が少ない家庭ほど値上げの割合が高い
- 電力量料金が上がるプランは、使用量が増える月ほど値上げ額が増える
- 新しい単価は、各社の「料金改定のお知らせ」で確認する
(※1 2026年10月時点 東京電力エナジーパートナー「電気料金単価表(低圧)」)
(※2 2026年10月時点 東北電力「託送料金の変更に伴う電気料金の見直しについて」)
(※3 2026年10月時点 イッツコム「託送料金改定に伴う電気料金単価の見直し検討開始について」)
冬に注意したい料金プランの条件

冬は使用量が増えるだけでなく、電気の仕入れ値が上がりやすい季節でもあります。単価の安さだけで選ぶ前に、冬に電気代が上がりやすい条件を確認しましょう。
市場連動型や独自の調整費があるプランは、冬に上がることがある
電力量料金が卸電力市場の価格に合わせて変わる市場連動型のプランや、電力会社が市場の価格などをもとに独自の調整費を決めるプランは、市場の価格が上がると電気代も上がります。市場連動型のプランは、日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格に連動して、30分ごとに料金単価が変わります。
2020年度の冬には、卸電力市場のスポット価格が高騰し、電気料金が高額になる事象が起き、電力・ガス取引監視等委員会に相談が寄せられました(※)。
冬に電気の需要が増え、市場の価格が上がる時期には、こうしたプランの電気代が上がることがあります。
このようなプランを比べるときは、今月の単価だけでなく、過去の冬の単価が公開されていれば確認しておくと安心です。しくみは市場連動型プランとは、電源調達調整費とはで解説しています。
市場連動型のプランは、市場の価格が安い時間帯に電気を使えば安くなることもありますが、冬の寒い日など、価格が上がる時期の負担も見込んでおく必要があります。
(※2026年10月時点 電力・ガス取引監視等委員会「『電力の小売営業に関する指針』の改定の建議について」)
燃料費調整額の上限と、解約金の有無も確認する
燃料費調整額は、燃料の価格に応じて毎月見直されます。大手電力会社の従量電灯などには上限がありますが、自由料金のプランの中には、上限がないプランもあります。燃料の価格が上がった月には、上限がないプランのほうが燃料費調整額は高くなります。くわしくは燃料費調整額とはで解説しています。
また、今の契約の解約金も確認しておきましょう。契約期間の途中で解約すると、解約金がかかる料金プランもあります。解約金がかかる場合は、冬の電気代の差と比べて判断します。くわしくは電気の解約金・違約金で解説しています。
燃料費調整額の上限や解約金の条件は、比べたいプランの料金表や重要事項説明書に書かれています。今の契約の条件は、契約のときに受け取った書面や会員サイトで確認できます。
冬に向けて比べるときに確認すること
- 電力量料金が市場の価格で変わるプランか
- 独自の調整費があるか、過去の冬の単価が公開されているか
- 燃料費調整額に上限があるか
- 今の契約に解約金がかかるか
11月からの単価と去年の冬の使用量で比べる

料金プランを比べるときは、11月からの新しい単価と、去年の冬の使用量を使います。明細を使った計算のしかたと、料金シミュレーションの使い方を紹介します。
明細の使用量と各社の料金表で、冬の電気代を計算する
冬の電気代は、基本料金に、使用量×電力量料金の単価を足して計算できます。3段階の料金なら、120kWhまで、120〜300kWh、300kWhを超える分に分けて計算します。
たとえば東京電力エナジーパートナーの従量電灯B・30Aで、冬に月400kWh使う場合、11月からの単価で計算すると約15,373円です(燃料費調整額・再エネ賦課金を除く)。比べたい電力会社の料金表でも、同じ使用量で計算すると、差がわかります。
燃料費調整額や調整費、再エネ賦課金は、1kWhあたりの単価に使用量を掛けて足します。再エネ賦課金はどの電力会社でも同じ単価なので、比べるときは除いても差は変わりません。
使用量は月によって違うため、12月・1月・2月の3か月分をそれぞれ計算し、合計で比べるとより正確です。燃料費調整額は月ごとに変わるため、各社が公表している直近の単価を使いましょう。計算した金額は、メモに残しておくと比べやすくなります。
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 基本料金 | 30A | 1,176.18円 |
| 電力量料金(120kWhまで) | 120kWh×29.85円 | 3,582円 |
| 電力量料金(120〜300kWh) | 180kWh×36.45円 | 6,561円 |
| 電力量料金(300kWh超) | 100kWh×40.54円 | 4,054円 |
| 合計 | 燃料費調整額・再エネ賦課金を除く | 約15,373円 |
※2026年10月時点
出典:東京電力エナジーパートナー「電気料金単価表(低圧)」
料金シミュレーションは、世帯人数からの目安を知るのに使う
電気料金シミュレーションでは、郵便番号と世帯人数を入れると、料金プランごとの電気代の目安がわかります。どのプランがありそうかを知る、最初の手がかりとして使えます。
シミュレーションの金額は世帯人数からの目安のため、実際の使用量とは違うことがあります。冬に使用量が増える家庭は、目安で候補をしぼったあと、明細の使用量で計算した金額もあわせて確かめると安心です。
- シミュレーションで、候補になる料金プランの目安を見る
- 候補のプランは、明細の冬の使用量で計算して確かめる
- 今のプランのほうが安ければ、そのままにする
比べた結果、今のプランのままでよいとわかることもあります。
電気比較ガイドの調査では、電力会社を切り替えた152人のうち、「安くなった」は66%、「変わらない・高くなった」は34%でした(電力会社の切替で電気代は下がる?152人調査)。シミュレーションの目安と、明細で計算した金額に差がある場合は、明細で計算した金額をもとに判断しましょう。
太陽光発電や蓄電池がある家庭は、次の点もあわせて確認しましょう。
- 料金単価だけでなく、導入後の買電・売電、加入条件、切替費用もそろえて比較することが大切です。
- 今の契約を続ける場合と切り替える場合の判断ポイントは、国際航業が運営する「エネがえる」の記事で解説されています。
太陽光・蓄電池で電気料金プランを変える?継続・切替の判断基準(外部サイト)↗
切り替えはいつでもできる。比べてから決めれば間に合う

料金プランの切り替えに、決まった時期はありません。切り替えにかかる日数と、電力会社を変えなくてもできる見直しを紹介します。
工事がなければ約4日。11月に比べても、12月に使う電気に間に合う
電力会社の切り替えにかかる日数は、スマートメーターへの交換工事がなければ約4日、交換工事が必要なら約2週間です(※)。今の電力会社の解約の手続きは、切り替え先の電力会社が代わりに進められます。申し込みは、新しい電力会社に行います。
新しい料金は、切り替わった日の使用分から適用されます。各社の11月からの単価が出てから比べて申し込んでも、12月に使う電気には間に合います。冬の途中でも切り替えはできるため、急いで決める必要はありません。
なお、電気代の請求は、使った期間の翌月ごろに届くことが一般的です。たとえば12月に使った電気は、1月ごろに請求されます。明細の「使用期間」を見て、どの期間の電気代かを確かめておきましょう。申し込みには、明細に書かれている「供給地点特定番号」と「お客さま番号」が必要です。
- 工事がなければ約4日、交換工事が必要なら約2週間
- 新しい料金は、切り替わった日の使用分から適用
- 冬の途中でも切り替えられる
(※2026年10月時点 資源エネルギー庁「電力会社の切り替え方法」)
電力会社を変えなくてもできる、契約アンペアの見直し
東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bは、11月1日から基本料金が約26%上がります。基本料金は契約アンペアで決まるため、アンペアを見直すと、電力会社を変えなくても毎月の基本料金を下げられます。
たとえば40Aから30Aに下げると、11月からは基本料金が月392.06円、年間で約4,700円安くなります。ただし、アンペアを下げると同時に使える家電が減り、エアコンや電子レンジを同時に使うとブレーカーが落ちることがあります。
冬は暖房で同時に使う家電が増える季節です。一人暮らしで使用量が少ないのに40A以上で契約している場合などは、冬の使い方を考えたうえで見直すとよいでしょう。アンペアの目安は契約アンペアの目安で紹介しています。
今の契約アンペアは、明細の「契約」の欄や、分電盤のアンペアブレーカーで確認できます。アンペアの変更は、契約している電力会社に申し込みます。工事が必要かどうかも、そのときに確認しましょう。
| 契約アンペア | 10月31日まで | 11月1日から |
|---|---|---|
| 30A | 935.25円 | 1,176.18円 |
| 40A | 1,247.00円 | 1,568.24円 |
| 50A | 1,558.75円 | 1,960.30円 |
| 60A | 1,870.50円 | 2,352.36円 |
※2026年10月時点
出典:東京電力エナジーパートナー「電気料金単価表(低圧)」
秋のうちにできる冬の準備

料金プランの確認とあわせて、秋のうちに冬の準備をしておくと、冬の使用量を抑えられます。冷暖房を使わない時期だからこそできることを紹介します。
暖房の設定温度を1℃低めにし、重ね着で過ごす
秋は、昼と夜の気温差が開きやすい時期です。日中は窓を開けて風を通し、朝晩は窓を閉めて重ね着をすれば、エアコンを使わずに過ごせる日が増えます。早めに衣替えをして、カーディガンやひざ掛けを用意しておきましょう。
資源エネルギー庁の試算では、エアコンの暖房の設定温度を21℃から20℃にすると年間約1,650円の節約になります(※)。2.2kWのエアコンを1日9時間使った場合です。冷房の設定温度を27℃から28℃にした場合は、年間約940円です。
秋のうちに、寒い日も厚着で過ごす習慣をつけておくと、冬の設定温度も下げやすくなります。足元が冷えるときは、厚手の靴下やスリッパを使うと、設定温度を上げずに過ごしやすくなります。エアコン暖房の電気代はエアコンの電気代で紹介しています。
日当たりのよい部屋は、晴れた日の昼間にカーテンを開けて日差しを取り込むと、暖房をつける時間を短くできます。夕方に日が落ちたら、早めにカーテンを閉めて熱を逃がさないようにしましょう。
(※2026年10月時点 資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報(空調)」)
フィルター掃除と窓の断熱は、暖房を使う前に
冷房で使ったエアコンのフィルターには、ほこりがたまっています。資源エネルギー庁の試算では、フィルターを月1〜2回掃除すると年間約990円の節約になります(※)。フィルターにたまったほこりは、掃除機で吸い取ると落とせます。
冬は、部屋の熱が窓から逃げやすくなります。厚手のカーテンや断熱シートを、暖房を使い始める前に用意しておくと、暖めた空気が逃げにくくなります。カーテンは床まで届く長さにすると、窓際で冷えた空気が部屋に流れ込みにくくなります。
電気毛布やこたつなど冬に使う暖房器具は、シーズンの初めにコードやコントローラーに傷みがないか確認しておきましょう。去年使っていなかった暖房器具は、試運転をして、焦げたにおいや異音がしないかも見ておくと安心です。古い暖房器具は、本体に書かれた消費電力も確かめておきましょう。
- エアコンのフィルターを掃除する
- 厚手のカーテンや断熱シートを用意する
- 暖房器具のコードやコントローラーを点検する
(※2026年10月時点 資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報(空調)」)
よくある質問
Q. 冬に国の支援があったら、比べ方は変わりますか?
この記事の作成時点(2026年10月)では、冬の支援は発表されていません。支援がある場合は、これまでと同じように、電力会社が国の決めた単価で値引きするしくみになります。
値引きの単価はどの電力会社でも同じなので、どのプランが安いかの比べ方は変わりません。支援があるかどうかにかかわらず、11月からの単価と冬の使用量で比べましょう。支援の内容が発表された場合は、資源エネルギー庁や契約している電力会社のお知らせで確認できます。
Q. 冬の途中で切り替えても大丈夫ですか?
大丈夫です。電力会社の切り替えは、季節に関係なく申し込めます。切り替わるまでの間も電気は今の電力会社から届くため、電気が止まることはありません。切り替わった日からの使用分は、新しい料金になります。
切り替えた月は、切り替え前と後の電力会社からそれぞれ請求が届きます。今の契約に解約金がかかる場合があるため、申し込む前に確認しておきましょう。切り替わる日は、申し込んだ電力会社から案内があります。案内のメールや書面は、保管しておきましょう。
Q. 切り替えるときに工事は必要ですか?
電気は今までと同じ送電線・配電線を通って届くため、新しく電線を引く工事はありません(※1)。同じ送配電線から届く電気なので、電気の品質も変わりません。
スマートメーターが設置されていない場合は交換が必要ですが、交換の費用は原則かかりません。交換は地域の一般送配電事業者が行い、切り替え先の電力会社が手続きを進めるため、自分で交換を頼む必要はありません。交換のときに、1軒あたり約15分の停電を伴う場合があります(※2)。
(※1 2026年10月時点 電力・ガス取引監視等委員会「電力小売全面自由化に関するよくあるご質問と回答集」)
(※2 2026年10月時点 資源エネルギー庁「電力会社の切り替え方法」)
Q. ガスで暖房している家庭も、秋に見直したほうがいいですか?
ガスや灯油で暖房している家庭は、冬に電気の使用量があまり増えず、冬に上がるのは暖房の燃料代です。電気比較ガイドの調査でも、エアコンを夏だけ使う家庭の冬の電気代は夏の0.89倍でした。
このような家庭は、使用量が増える夏の明細で料金プランを比べるほうが、差がわかりやすくなります。冬の暖房費は、ガスや灯油の請求もあわせて確認しましょう。夏にエアコンを使う時間が長い家庭は、夏の電気代が上がる前の春に比べるのも一つの方法です。
まとめ|冬に上がる家庭かを確かめ、11月からの単価で比べる
秋に料金プランを見直すなら、まず去年の夏と冬の明細で、自分の家が冬に電気代が上がる家庭かを確かめましょう。冬の電気代は夏の1.14倍でしたが、32%の家庭は冬のほうが安くなっていました。
国の支援の終了と託送料金の値上げは、どの電力会社でもかかります。比べるときは、各社の11月からの単価と去年の冬の使用量で計算し、市場連動型や調整費、解約金の条件も確認しましょう。切り替えはいつでもできるため、比べてから決めれば間に合います。
※料金・制度の情報は2026年10月時点のものです。電気代の計算例は、燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金を含みません。調査の数値は電気比較ガイドの自社アンケート(2026年3〜8月実施)、省エネ量と節約額は資源エネルギー庁の試算によります。
この記事を監修した人
電力自由化研究家
(元・大手電力会社社員)
大手電力会社に12年間勤務し、料金プラン設計・法人営業を担当した業界経験者。電力会社の「中の人」だった視点から、公式サイトには書かれていない注意点や料金表示のカラクリを発信しています。自身も退職後に3社の電力会社を切り替えた実体験あり。当サイトでは全記事の監修および乗り換え関連記事を担当。プロフィール詳細はこちら
電力自由化研究家
鈴木 翔太
料金プランを比べる前に、自分の家が冬に電気代が上がる家庭かを確かめておきましょう。冬にエアコンで暖房する家庭やオール電化の家庭は、冬の使用量で比べると差がわかりやすくなります。ガスや灯油で暖房する家庭は、冬に上がるのは電気代より暖房の燃料代です。比べる時期は、各社の11月からの単価が出そろってからでも間に合います。