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部屋干しの電気代はいくら?除湿機・浴室乾燥機・乾燥機を比較
秋の長雨が続くと、洗濯物が乾かず部屋干しが増えます。除湿機や浴室乾燥機を回す日が続くと、気になるのが電気代です。
結論から言うと、部屋干しの電気代は使う機器で10倍以上ちがいます。もっとも負担が軽いのは除湿機で、1時間あたり5〜6円台。反対に浴室乾燥機は3時間で約116円かかります。
この記事では、除湿機・浴室乾燥機・洗濯乾燥機・エアコンの除湿を同じ条件で比べ、部屋干しの電気代を抑えるコツまで整理します。
※本記事の電気代は電力量料金単価31円/kWhで計算した目安です。実際の金額は機種・運転モード・部屋の条件・契約プランにより異なります。情報は2026年9月時点。
部屋干しの電気代は何で決まるのか

金額を左右するのは機器選びです。まず何で決まるのかを押さえておくと、自宅の環境に合った方法が見えてきます。仕組みから順に確認していきましょう。
使う機器の消費電力と乾燥にかかる時間で決まる
部屋干しの電気代を決めるのは、「機器の消費電力」と「乾燥にかかる時間」の2つです。電気代は「消費電力×使用時間×電力量料金単価」で計算するため、どちらが大きくても負担は増えます。
同じ部屋干しでも、除湿機を使うのか、浴室乾燥機を回すのか、洗濯乾燥機で乾かすのかで、1時間あたりの電気代は5円台から56円台まで開きます。機器の選び方だけで10倍以上の差がつくということです。
さらに見落としがちなのが、同じ種類の機器でも方式によって消費電力が大きく違う点です。「除湿機なら安い」と一括りにはできないため、方式まで見て選ぶ必要があります。
部屋干しの電気代を決める要素
- 機器の消費電力(W)
- 乾燥にかかる時間(長いほど積み上がる)
- 同じ機器でも方式による差が大きい
- 契約している電力量料金単価
電気代の計算のしかたそのものは電気代の計算方法で解説しています。本記事の金額は、単価31円/kWhで計算した目安です。
除湿機の電気代|方式で3倍以上の差

部屋干しの主力になる除湿機ですが、方式によって消費電力がまるで違います。代表的な3つの方式を、消費電力と電気代で比べていきます。
コンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式
除湿機には大きく3つの方式があります。空気を冷やして水分を取るコンプレッサー式、乾燥剤とヒーターで除湿するデシカント式、両方を切り替えるハイブリッド式です。
電気代の差は歴然です。デシカント式はヒーターを使うため消費電力が大きく、コンプレッサー式の3倍ほどかかります。同じ「除湿機」でも、方式を知らずに選ぶと負担が大きく変わります。
| 方式 | 消費電力 | 1時間の電気代 | 向いている季節 |
|---|---|---|---|
| コンプレッサー式 | 205W | 約6.4円 | 気温の高い夏場 |
| デシカント式 | 620W | 約19.2円 | 冬季・寒冷地 |
| ハイブリッド式 | 165W | 約5.1円 | 季節を問わない |
ただし、デシカント式が一方的に不利というわけではありません。気温が低いとコンプレッサー式は除湿能力が落ちるため、冬場の部屋干しにはデシカント式のほうが早く乾くことがあります。
電気代だけを見ればハイブリッド式が有利ですが、本体価格は高くなる傾向があります。毎日長時間使うならハイブリッド式、使用頻度が限られるならコンプレッサー式、というように使う量で選ぶのが現実的です。
秋から初冬にかけては気温が下がっていく時期です。今の季節に買い替えを考えるなら、通年で使えるハイブリッド式か、冬に強いデシカント式かを、使う部屋の気温と相談して決めるとよいでしょう。
浴室乾燥機と洗濯乾燥機の電気代

雨の日に頼りがちな浴室乾燥機と洗濯乾燥機。手軽さの裏で電気代はどのくらいかかるのか、機器の種類と方式ごとに、消費電力から順に見ていきます。
浴室乾燥機は3時間で約116円
ヒーター式の電気型浴室乾燥機は消費電力1,250Wと大きく、1時間あたり約38.75円かかります。1回の乾燥を3時間とすると約116円です。毎日使えば、月に数千円の負担になります。
洗濯乾燥機も方式で差が出ます。ヒートポンプ式は830Wで1時間あたり約25.7円。これに対しヒーター式のドラム型は1,812Wで約56.2円、縦型は1,752Wで約54.3円と、倍以上の開きがあります。
| 機器・方式 | 消費電力 | 1時間の電気代 |
|---|---|---|
| 浴室乾燥機(ヒーター式) | 1,250W | 約38.8円 |
| 洗濯乾燥機(ヒートポンプ式) | 830W | 約25.7円 |
| 洗濯乾燥機(ヒーター式ドラム) | 1,812W | 約56.2円 |
| 洗濯乾燥機(縦型) | 1,752W | 約54.3円 |
1時間あたりで見ると浴室乾燥機より洗濯乾燥機のほうが高く見えますが、洗濯乾燥機は短時間で乾き切るのに対し、浴室乾燥機は数時間回すのが前提です。総額では使用時間まで含めて考える必要があります。
なお、浴室乾燥機にはガス温水式もあり、その場合は電気ではなくガス代が中心になります。本記事の金額は電気式のものです。ご自宅がどちらかは、給湯器の種類や住宅の設備仕様で確認できます。
とはいえ、除湿機の5〜6円台と比べれば、どちらもはるかに高コストです。急ぎでなければ除湿機、急ぐときは乾燥機という使い分けが、負担を抑える現実的な線引きになります。
エアコンの除湿は部屋干しに使えるのか

専用機を持っていない家庭では、エアコンの除湿が選択肢になります。ただし除湿の方式によって電気代が変わるため、確認が必要です。
弱冷房除湿と再熱除湿で電気代が変わる
エアコンの除湿には2つの方式があります。空気を冷やして除湿する弱冷房除湿は消費電力180Wで、除湿機と比べても1時間あたり数十銭の差しかありません。部屋干しに使うなら十分に現実的です。
問題は再熱除湿です。冷やした空気を暖め直してから戻す仕組みのため、消費電力は650Wと大きくなります。除湿機と比べると1時間あたり約11円高くつき、長時間使うと差が積み上がります。
エアコン除湿を使うときの確認点
- 自宅のエアコンがどちらの除湿方式かを確認する
- 弱冷房除湿なら除湿機と大きく変わらない
- 再熱除湿は消費電力が大きく長時間には不向き
- 室温が下がりすぎる時期は体調にも配慮する
近年の機種では、除湿運転の名称が「ドライ」「さらら除湿」などメーカーごとに異なります。名前だけでは判断できないため、仕様表で消費電力を確認するのが確実です。
方式は取扱説明書やメーカーサイトで確認できます。秋が深まると室温が下がるため、弱冷房除湿は部屋が冷えすぎることもあります。寒く感じる時期は、除湿機に切り替えるほうが快適に乾かせます。
部屋干しの電気代を抑えるコツ
機器を選んだら、次は使い方の工夫です。同じ機器でも使い方しだいで金額は変わってきます。効果の大きいものから順に紹介します。
乾燥時間を短くするのがもっとも効く
電気代は「消費電力×時間」で決まるため、乾燥時間を縮めることがいちばん効きます。同じ除湿機でも、5時間かかるところを3時間で乾かせれば、それだけで電気代は4割減る計算です。
時間を縮める方法としては、洗濯物の間隔をあける、厚手と薄手を交互に干す、風の通り道を作るといった基本が効果的です。サーキュレーターを併用すると空気が動いて乾きが早まります。消費電力は除湿機や乾燥機よりずっと小さいため、併用しても負担はほとんど増えません。
部屋干しの電気代を抑える工夫
- 洗濯物の間隔をあけて風を通す
- サーキュレーター併用で乾燥時間を短縮
- 除湿機は狭い空間に集約して効率を上げる
- 脱水時間を延ばして水分を減らしておく
部屋を締め切って狭い範囲に集約するのも有効です。広いリビング全体を除湿するより、洗面所や小部屋に干して扉を閉めたほうが、同じ電力で早く乾きます。
そのうえで、電気代そのものを見直す方法もあります。同じ使い方でも契約するプランによって料金は変わるため、電気代を安くする方法とあわせて、今の契約が合っているか確認してみてください。
よくある質問
Q. 部屋干しでいちばん電気代が安いのはどれですか?
A. 1時間あたりで比べると、ハイブリッド式の除湿機が約5.1円、コンプレッサー式が約6.4円ともっとも軽くなります。浴室乾燥機は約38.8円、ヒーター式の洗濯乾燥機は約56.2円ですから、差は大きいといえます。
ただし乾くまでの時間が違うため、1時間あたりの金額だけで決めるのは早計です。短時間で乾き切る乾燥機と、時間をかけて乾かす除湿機では、総額の差は表の数字ほど開かないこともあります。急ぎかどうかで使い分けるのが現実的です。
Q. 除湿機はつけっぱなしにしても大丈夫ですか?
A. 電気代の面では、コンプレッサー式やハイブリッド式なら1時間あたり5〜6円台なので、数時間の連続運転でも負担は限定的です。洗濯物が乾いたあとも回し続けると無駄になるため、タイマーや自動停止機能を使うのがおすすめです。
一方でデシカント式は1時間あたり約19.2円と高めです。長時間つけっぱなしにすると差が大きくなるので、乾いたら止める、あるいは湿度設定で自動的に止まるようにしておきましょう。就寝中に使う場合はタイマーの併用が安心です。
Q. 部屋干しが増える時期に電気代はどのくらい上がりますか?
A. 使う機器と頻度によりますが、たとえば浴室乾燥機を1回3時間・毎日使うと、1日約116円、30日で約3,500円の計算になります。除湿機のコンプレッサー式を同じく1日3時間使った場合は、1日約19円、30日で約580円です。
雨が続いた月だけ電気代が跳ね上がる場合は、部屋干しに使っている機器が原因のことがあります。明細を見て心当たりがあるときは、機器の見直しとあわせて契約プランも確認してみてください。
まとめ|部屋干しは機器選びで電気代が10倍変わる
部屋干しの電気代は、除湿機なら1時間5〜6円台、浴室乾燥機なら約38.8円、ヒーター式の洗濯乾燥機なら約56.2円と、使う機器で大きく変わります。同じ除湿機でも、デシカント式はコンプレッサー式の3倍ほどかかります。
負担を抑えるなら、主力を除湿機にして、乾燥時間を短くする工夫を重ねるのが基本です。急ぐ日だけ乾燥機を使う、という使い分けが現実的でしょう。あわせて、今の電気料金プランが暮らし方に合っているかも確認してみてください。
この記事のポイント
- 除湿機はハイブリッド式約5.1円/コンプレッサー式約6.4円
- デシカント式は約19.2円と3倍ほど高いが冬に強い
- 浴室乾燥機は1時間約38.8円・3時間で約116円
- 洗濯乾燥機はヒートポンプ式約25.7円/ヒーター式約56.2円
- 電気代を抑える鍵は乾燥時間の短縮
※電気代は電力量料金単価31円/kWhで計算した目安です。消費電力・運転時間は機種や運転モード、部屋の広さ・気温・湿度により異なります。実際の金額はお使いの機器の仕様と契約プランをご確認ください。情報は2026年9月時点。
この記事を監修した人
家計・節約アドバイザー
(FP2級)
ファイナンシャルプランナーとして累計3,000世帯以上の家計相談を担当。光熱費の見直しが最も即効性の高い節約手段であることを実感し、電気代の最適化に特化したアドバイスを行っています。2児の母としての実体験を交えた情報発信が強み。当サイトでは節約術・家電別電気代の記事を担当。プロフィール詳細はこちら
家計・節約アドバイザー
山田 美咲
部屋干しの電気代は「何を使うか」でほぼ決まってしまいます。ご家庭の家計を見ていると、雨が続いた月だけ電気代が跳ね上がる方がいて、よく聞くと浴室乾燥機を毎日3時間回していた、というケースが多いんです。手軽さでは浴室乾燥機が一番ですが、コストでは除湿機に軍配が上がります。毎日のことなので、差は月単位で効いてきます。まずはご自宅にある機器がどの方式か、取扱説明書や本体表示で消費電力を確認してみてください。そこが分かれば、どれを主力にするか判断できます。