季節別の電気代対策
夏の電気代を安く抑える方法10選|冷房の効率的な使い方と節約テクニック
夏は1年で電気代が高くなる季節のひとつ。とくに7〜8月は冷房をフル稼働させるため、「先月より電気代が一気に上がった」と驚く方も多いのではないでしょうか。
夏の電気代が高くなる最大の原因は冷房(エアコン)です。逆に言えば、冷房の使い方を工夫するだけで、夏の電気代は大きく変わります。大切なのは、ガマンして暑さに耐えることではなく、熱中症を防ぎながら効率よく涼しく過ごすことです。
この記事では、家計のプロの視点で夏の電気代を安く抑える方法10選を、冷房の使い方を中心に紹介します。健康を守りながらムリなく節約するコツがわかります。
目次
夏の電気代が高くなる理由

対策の前に、なぜ夏に電気代が上がるのかを押さえましょう。原因がわかると、どこを工夫すればいいかが見えてきます。
夏の電気代が高くなる主な理由は、冷房による電力使用の増加です。外気温が高いほど、エアコンは室温を下げるために多くの電力を使います。さらに、在宅時間が長い日や猛暑日が続くと、稼働時間も長くなり電気代がかさみます。
夏に電気代が上がる主な要因
- 冷房の稼働時間・頻度が増える
- 外気温が高く、エアコンが多くの電力を使う
- 冷蔵庫も外気温が高いと電力を多く使う
- 在宅時間が長いと家電全体の使用が増える
※エアコン代の詳しい計算や節約法はエアコンの電気代で解説しています。
冷房の使い方|夏の電気代を抑える6つのコツ

夏の電気代対策の中心は冷房の使い方です。ここを押さえれば、節約効果を最も実感できます。
①設定温度を控えめにする
冷房の設定温度を1度上げるだけで、消費電力を抑えられます。環境省は夏の室温の目安を28度としています。体感に合わせて、ムリのない範囲で調整しましょう。
②自動運転モードを使う
「弱風で節約」と微風運転にすると、かえって設定温度に達するまで時間がかかり電力を使います。最も効率がよいのは自動運転。立ち上がりは強く、安定後は弱くと自動で最適化してくれます。
③扇風機・サーキュレーターを併用する
冷たい空気は下にたまります。扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると、部屋全体が涼しくなり、設定温度を控えめにしても快適に過ごせます。
④こまめに消さず、短時間ならつけっぱなし
エアコンは立ち上がり時に最も電力を使います。30分〜1時間程度の外出なら、消すよりつけっぱなしのほうが電気代を抑えられることがあります。
⑤フィルターを2週間に1回掃除する
フィルターにほこりが詰まると効きが悪くなり、余計な電力を使います。夏場は使用頻度が高いので、2週間に1回を目安に掃除しましょう。
⑥室外機まわりを整える
室外機が直射日光を浴びたり、前に物があると効率が落ちます。日よけを設置し、まわりに物を置かないようにすると冷房効率が上がります。
部屋づくり・除湿|涼しく過ごす4つの工夫

冷房そのもの以外にも、涼しく過ごす工夫はあります。組み合わせると、冷房に頼りすぎずに快適さを保てます。
⑦遮光カーテン・すだれで日差しを遮る
窓から入る日差しは室温を大きく上げます。遮光カーテンやすだれ、断熱フィルムで日差しを遮ると、冷房の効きがよくなります。
⑧冷房と除湿を使い分ける
蒸し暑い日は、温度を下げるより湿度を下げるほうが快適に感じることがあります。除湿(ドライ)を上手に使うと、設定温度を下げすぎずに過ごせます。
⑨打ち水・換気で熱を逃がす
朝夕の涼しい時間に換気して熱気を逃がす、ベランダや庭に打ち水をするなど、昔ながらの工夫も効果的です。冷房を入れる前に室温を下げておくと、立ち上がりの電力を抑えられます。
⑩冷蔵庫など他の家電も見直す
夏は冷蔵庫も外気温の影響で電力を多く使います。詰め込みすぎない、設定温度を見直すなど、冷房以外の家電も意識すると効果が積み重なります。
使い方の工夫+プラン見直しで夏の電気代を抑える
冷房の使い方を工夫しても、料金プランが生活に合っていないと電気代は思うように下がりません。夏こそ、プランの見直し効果を実感しやすい季節です。
夏は電気の使用量が増えるため、使用量が多い時期に割安になるプランや、自分の生活時間に合ったプランを選ぶと、同じ使い方でも電気代が変わることがあります。電気代を安くする方法とあわせて、プランの見直しも検討してみましょう。
自分の使用量で各社がいくらになるかは、郵便番号と世帯人数を入れるだけでシミュレーションできます。
夏の電気代に関するよくある質問
最後に、夏の電気代についてよく寄せられる疑問をまとめました。
Q. 夏の電気代の平均はどのくらいですか?
A. 世帯や地域によりますが、夏は春・秋より高くなる傾向があります。冷房の使用が増えるためです。とくに8月は1年で電気代が高くなりやすい月の一つです。
Q. 冷房と除湿はどちらが電気代を抑えられますか?
A. 状況によります。気温が高い日は冷房、蒸し暑い日は除湿が快適なことが多いです。除湿でも「再熱除湿」は電力を多く使う場合があるため、機種の方式を確認しましょう。
Q. 冷房を我慢すれば節約になりますか?
A. 我慢のしすぎは禁物です。熱中症のリスクがあるため、健康を優先してください。設定温度の調整や扇風機の併用など、安全に過ごしながらできる節約を心がけましょう。
まとめ|冷房を「効率よく使う」のが夏の節約のカギ
夏の電気代が高くなる最大の原因は冷房です。設定温度の調整、自動運転、扇風機の併用、遮光カーテンなどで、熱中症を防ぎながら効率よく涼しく過ごすことが節約のカギになります。
この記事のポイント
- 夏の電気代が上がる最大の原因は冷房
- 設定温度・自動運転・扇風機併用・フィルター掃除で効率アップ
- 遮光カーテン・除湿の使い分け・換気も効果的
- 健康を最優先に、我慢のしすぎは禁物
- 使い方の工夫+プラン見直しで夏の電気代を抑えられる
夏の節約は、我慢ではなく「効率よく使う」ことが大切です。使い方を工夫したら、プランの見直しで仕上げましょう。シミュレーションで今より下がるか確認してみてください。
この記事を監修した人
家計・節約アドバイザー
(FP2級)
ファイナンシャルプランナーとして累計3,000世帯以上の家計相談を担当。光熱費の見直しが最も即効性の高い節約手段であることを実感し、電気代の最適化に特化したアドバイスを行っています。2児の母としての実体験を交えた情報発信が強み。当サイトでは節約術・家電別電気代の記事を担当。プロフィール詳細はこちら
家計・節約アドバイザー
山田 美咲
夏の節約で何より優先してほしいのは、健康です。電気代を気にして冷房を我慢すると、熱中症のリスクが高まります。とくに高齢の方や小さなお子さんがいる家庭では、ガマンより安全を優先してください。節約は「冷房を止める」のではなく「効率よく使う」こと。扇風機の併用や遮光カーテンなど、快適さを保ちながらできる工夫から始めましょう。