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待機電力の電気代はいくら?家庭での割合と減らし方・節約のコツ

電気代の節約術

2026.09.15

「コンセントを挿しっぱなしにしていると、電気代がかかるって本当?」と気になっていませんか。使っていない家電がひそかに使う「待機電力」は、塵も積もれば無視できない金額になります。

結論から言うと、待機電力は家庭の年間消費電力量の約5%、1世帯あたり年間およそ7,000円が目安です。すべてをなくすのは難しいものの、大きい機器にしぼれば、無理なく減らせます。

この記事では、電力アナリストの視点で待機電力の家庭での割合・年間の電気代・多い家電・減らし方を、公的データをもとに整理します。

※本記事の割合は資源エネルギーの調査にもとづく目安で、金額は電力量あたりの単価(約31円/kWhで試算)によって変わります。家庭の機器構成でも異なります。情報は2026年9月時点のものです。

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目次

  • 待機電力とは?家庭での割合と年間の電気代
    • 待機電力とは|使っていなくても消費する電力
    • 待機電力の年間の電気代の目安
  • 待機電力の計算方法|自分の家で確かめる
    • 待機電力の電気代の計算式
    • ワットチェッカーで実際に測る
  • 待機電力が大きい家電|どこから減らす?
    • 待機電力が大きい機器の目安
    • 抜いても効果が薄い・抜かないほうがよい家電
  • 待機電力の減らし方|無理なく続けるコツ
    • 主電源オフ・節電タップを活用する
    • 長期不在時と使わない機器の見直し
  • 待機電力に関するよくある質問
    • Q. 待機電力の電気代は年間いくらですか?
    • Q. コンセントを抜くと本当に節約になりますか?
    • Q. 抜かないほうがいい家電はありますか?
    • Q. 節電タップは効果がありますか?
  • まとめ|待機電力は「大きい機器」からしぼって減らす

待機電力とは?家庭での割合と年間の電気代

まずは、待機電力とは何か、そして家庭の電気代の中でどのくらいの割合を占めるのかを押さえましょう。

待機電力とは|使っていなくても消費する電力

待機電力とは、電源を切っていても、コンセントにつながっているだけで消費される電力のことです。リモコンの信号を待ち受けたり、時計やタイマーを動かしたり、通信をつないだままにしたりするために、機器がわずかに電気を使い続けています。

資源エネルギーの調査によると、待機電力は家庭が1年間に使う電力量のうち、約5%を占めるとされています。1台ずつはごくわずかでも、家じゅうの家電を合わせると大きな量になります。「使っていないのにかかっている電気代」なので、減らせればそのまま節約につながるのが特徴です。たとえばテレビやレコーダー、エアコン、温水洗浄便座など、リモコンで操作する家電やランプが点いたままの機器は、待機電力を使っている代表例です。コンセントに挿さっているだけで少しずつ電気を消費している、という点を知っておくだけでも、見直しの意識が変わります。まずは、自分の家にどんな待機電力がひそんでいるかを知ることから始めましょう。

待機電力の年間の電気代の目安

待機電力の量を金額に置き換えてみましょう。調査では、1世帯あたりの待機電力は年間およそ228kWhとされ、これは電力量あたりの単価で換算すると年間およそ7,000円にあたります(単価により前後します)。毎月に直すと、月あたり600円ほどが、使っていない家電のために消えている計算です。

家庭の待機電力の目安

  • 家庭の年間消費電力量の約5%を占める
  • 1世帯あたり年間約228kWh・およそ7,000円(単価で変動)
  • 電源オフの徹底などで年間3,000円台の節約も見込める

もちろん、待機電力をゼロにするのは現実的ではありません。ただ、電源をこまめに切るだけでも、年間で3,000円台の節約が見込めるとされています。金額の大きい家電にしぼって対策すれば、手間をかけずに効果を出せます。月々の請求では目立ちませんが、1年、数年と積み重なると無視できない金額になり、見直す価値は十分にあります。世帯別の電気代の目安は電気代の平均もあわせて参考にしてください。

待機電力の計算方法|自分の家で確かめる

「うちの待機電力はいくら?」を知りたいときは、かんたんな計算や測定で確かめられます。気になる機器だけでも試してみましょう。

待機電力の電気代の計算式

待機電力の電気代は、「待機電力(W)×24時間×365日÷1000×電力量あたりの単価」で計算できます。たとえば待機電力が5Wの機器を1年つなぎっぱなしにすると、5×24×365÷1000=約43.8kWh。これに単価をかけると、1台で年間およそ1,300円ほどになります(単価により前後します)。数字にすると、意外と大きいことが分かります。

待機電力の電気代の計算式

  • 年間の電気代=待機電力(W)×24×365÷1000×単価(円/kWh)
  • 例:5Wの機器 → 約43.8kWh → 年間およそ1,300円(単価31円で試算)
  • 機器の待機電力は取扱説明書やメーカーサイトで確認できる

1台では小さく見えても、家じゅうの機器を合わせると、年間およそ7,000円という目安に近づいていきます。自分の家で気になる機器があれば、その待機電力を式に当てはめてみましょう。年間の金額が大きい機器ほど、対策する価値があると判断できます。反対に、計算してみて小さいと分かった機器は、無理に抜かなくてもよい、という見極めにも使えます。数字で確かめることで、力を入れる場所がはっきりします。

ワットチェッカーで実際に測る

より正確に知りたいときは、ワットチェッカー(電力量計)を使う方法があります。コンセントと機器の間に挟むだけで、その機器が実際に使っている電力を数値で表示してくれる道具です。カタログの値では分からない、いまの使い方での実際の待機電力を確かめられます。

数百円から数千円で手に入り、気になる家電を一つずつ測っていけば、どれが「電気を食っている」かがはっきりします。大きい機器が特定できれば、そこに節電タップを入れるなど、対策の優先順位をつけやすくなります。すべてを測る必要はなく、テレビ周りや給湯関連など、常時つないでいる機器を中心に確認するのがおすすめです。実際の数字を目で見ると、節約のモチベーションにもつながります。計算とワットチェッカーを併用すれば、机上の目安と実際の消費を突き合わせられ、どの家電にどれだけかかっているかを正確につかめます。とくに古い家電や、常に電源ランプが点いている機器は、測ってみると想像以上に電気を使っていることがあり、対策の優先順位を決める手がかりになります。

待機電力が大きい家電|どこから減らす?

効率よく減らすには、待機電力の大きい家電から手をつけるのが近道です。どの機器が大きいのかを知っておきましょう。

待機電力が大きい機器の目安

待機電力は、機器によって大きさが違います。調査では、上位のいくつかの機器で待機電力全体の半分ほどを占めるとされています。まずはこの大きいものから対策すると、効率よく減らせます。

機器 待機電力の割合(目安) 年間の電気代(目安)
ガス給湯器 約19% 約1,300円
テレビ 約10% 約700円
エアコン 約8% 約570円
電話機 約8% 約570円
レコーダー 約6% 約420円

このように、給湯器・テレビ・エアコンなど、常時つないでいる大きめの機器が上位を占めます。金額の小さい機器を一つずつ抜くより、こうした大きい機器や、テレビ周辺のようにまとめてオフにできる場所から対策するのが効率的です。自分の家で、常につないだままの家電がどれかを見渡してみましょう。同じ種類の家電でも、省エネ性能の高い新しい機種ほど待機電力は小さい傾向があるため、古い機器ほど見直しの効果が出やすいといえます。

※割合・金額は調査時点の平均的な目安です。機器の種類・年式・使い方によって大きく異なります。

抜いても効果が薄い・抜かないほうがよい家電

一方で、コンセントを抜かないほうがよい家電もあります。冷蔵庫は常に動かす必要があり、抜くと食品が傷みます。録画予約中のレコーダーや、着信・通信を待ち受けるWi-Fiルーター・電話機、時計やタイマー機能のある機器も、抜くと本来の役割を果たせなくなります。

また、スマホの充電器のような小さな機器は、抜き差しの手間のわりに節約効果が小さいため、無理に毎回抜く必要はありません。待機電力の対策は「なんでも抜く」ではなく、大きい機器・まとめて切れる場所にしぼるのがコツです。効果の小さいものに手間をかけて疲れてしまうと、続かなくなります。抜くもの・抜かないものを最初に決めておくと、無理なく習慣にできます。目安としては、常に電源ランプが点いている大きめの家電は対策の効果が出やすく、通信や録画・保冷などの役割のために動き続けている機器は抜かない、と覚えておくと迷いません。この線引きさえできれば、待機電力の対策はぐっと気楽になります。

待機電力の減らし方|無理なく続けるコツ

ここからは、待機電力を実際に減らす方法を紹介します。ポイントは、手間をかけずに続けられる形にすることです。

主電源オフ・節電タップを活用する

基本は、使わないときに主電源を切る・コンセントを抜くことです。とはいえ毎回抜くのは大変なので、スイッチ付きの電源タップ(節電タップ)を使うのがおすすめです。テレビやレコーダーなど周辺機器をまとめてつなぎ、使わないときにスイッチひとつでオフにすれば、手間なく待機電力を減らせます。

待機電力を減らす主な方法

  • 使わない機器は主電源オフ・コンセントを抜く
  • テレビ周辺などはスイッチ付き節電タップでまとめて切る
  • 長期の外出時は使わない家電のプラグを抜く
  • 大きい機器・まとめて切れる場所にしぼって対策する

節電タップは数百円から購入でき、待機電力の節約で十分に元が取れることが多い道具です。手が届きにくいコンセントも、タップのスイッチなら操作がラクになります。まずはテレビ周りなど、機器が集まっている場所から取り入れてみましょう。毎日の生活動線の中でオフにできる仕組みにすると、自然と続けられます。スイッチの位置が見える場所にあると、消し忘れも減らせます。

長期不在時と使わない機器の見直し

とくに効果が出やすいのが、旅行や帰省などで長期間家を空けるときです。冷蔵庫など一部を除いて、使わない家電のプラグを抜いておけば、その間の待機電力をまるごとカットできます。出かける前のひと手間で、不在中の無駄をなくせます。

また、ふだん使っていない家電が、つなぎっぱなしになっていないかも見直しましょう。使わなくなったテレビやゲーム機、来客用の家電などは、抜いておくだけで待機電力が減ります。帰宅後に元に戻す手間はありますが、数日から数週間の不在ならその効果は大きく、電気代の無駄を確実に減らせます。使わない家電を思い切って一つ減らすことも、待機電力そのものをなくす有効な方法です。待機電力の削減は一度仕組みを作れば続くので、節電の習慣として無理のない範囲で取り入れるのがおすすめです。電気代全体を見直したいときは、料金プランや電力会社の見直しも効果的で、切り替えの手順は電力会社の切り替え方法で解説しています。

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待機電力に関するよくある質問

最後に、待機電力についてよく寄せられる疑問をまとめました。節約の参考にしてください。

Q. 待機電力の電気代は年間いくらですか?

A. 1世帯あたり年間およそ7,000円が目安です。資源エネルギーの調査では、待機電力は家庭の年間消費電力量の約5%、量にして年間およそ228kWhとされ、これを単価で換算するとおよそ7,000円になります。

ただし、金額は電力量あたりの単価や家庭の機器構成によって変わります。毎月に直すと月600円ほどで、使っていない家電のためにかかっている計算です。大きい機器から対策すれば、この一部を無理なく減らせます。

Q. コンセントを抜くと本当に節約になりますか?

A. なります。使わないときに電源を切るだけでも、年間で3,000円台の節約が見込めるとされています。とくに給湯器・テレビ・エアコンなど、待機電力の大きい機器で効果が出やすくなります。

ただし、すべてを毎回抜く必要はありません。効果の小さい小型機器まで抜こうとすると手間ばかり増えて続きません。大きい機器や、まとめて切れる場所にしぼるのが、無理なく続けるコツです。自分の続けられる範囲で取り入れるのが、結局いちばん効果が出ます。

Q. 抜かないほうがいい家電はありますか?

A. 冷蔵庫・録画予約中のレコーダー・Wi-Fiルーター・時計やタイマー付きの機器は、抜かないほうがよい家電です。これらは常に動かしたり、待ち受けたりする必要があるため、抜くと本来の役割を果たせません。

冷蔵庫を抜くと食品が傷み、録画やタイマーは動かなくなります。待機電力の対策は「なんでも抜く」ではなく、抜いても困らない機器にしぼって行いましょう。抜くもの・抜かないものを先に決めておくと安心です。迷ったら、通信・保冷・録画に関わる機器は残すと覚えておきましょう。

Q. 節電タップは効果がありますか?

A. あります。スイッチ付きの節電タップを使えば、複数の機器の待機電力を手間なくまとめてオフにできます。テレビやレコーダーなど、周辺機器が集まる場所でとくに役立ちます。

節電タップは数百円から購入でき、待機電力の節約で元が取れることが多い道具です。手が届きにくいコンセントも、タップのスイッチなら操作がラクになります。毎日の動線の中でオフにできる形にすると、自然と続けられます。電源が集まる場所ほど、まとめて切れる効果を実感しやすいでしょう。

まとめ|待機電力は「大きい機器」からしぼって減らす

待機電力は、家庭の年間消費電力量の約5%、1世帯あたり年間およそ7,000円が目安です。すべてをなくすのは難しくても、給湯器・テレビ・エアコンなど大きい機器からしぼって対策すれば、無理なく減らせます。

基本は、使わないときに電源を切ることと、スイッチ付き節電タップでまとめてオフにすること。長期不在時にプラグを抜くのも効果的です。抜かないほうがよい家電だけ避けつつ、続けられる仕組みにしましょう。

この記事のポイント

  • 待機電力は家庭の年間消費電力量の約5%・年間およそ7,000円が目安
  • 大きいのは給湯器・テレビ・エアコンなど常時つなぐ機器
  • 減らし方は主電源オフ・節電タップ・長期不在時のプラグ抜き
  • 冷蔵庫・ルーター・録画中の機器は抜かない
  • 効果の小さい機器は無理せず、大きい機器にしぼるのがコツ

※本記事の割合は資源エネルギーの調査にもとづく目安で、金額は単価や家庭の機器構成によって変わります。情報は2026年9月時点のものです。

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電力アナリスト 佐藤 健一

電力アナリスト
佐藤 健一

待機電力の節約は、「がんばらないこと」がいちばんのコツです。年間およそ7,000円という数字を見ると全部抜きたくなりますが、家じゅうのプラグを毎回抜くのは続きません。効くのは、給湯器・テレビ・エアコンといった大きい機器と、テレビ周りのようにまとめて切れる場所です。ここに節電タップを1つ入れるだけで、手間なく待機電力を減らせます。冷蔵庫やルーター、録画中のレコーダーは抜かないこと。無理なく続く仕組みを作れば、使っていない電気代を毎月少しずつ取り戻せます。

この記事を監修した人

佐藤 健一

電力アナリスト

佐藤 健一

大手エネルギー調査会社で10年間、700社以上の電力会社の料金データを分析。エネルギー管理士の資格を持ち、燃料費調整額や電源調達調整費を含めた「実質請求額」ベースの料金比較を専門としています。当サイトでは電力会社の料金比較・ランキング・口コミ記事のデータ分析を担当。プロフィール詳細はこちら

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