電気のトラブル解決
電気代を滞納すると電気は止まる?いつ止まる・復旧までの流れ
「電気代を払い忘れた…このまま滞納したら電気は止まる?」と不安になっていませんか。まず知っておきたいのは、支払期限を過ぎても、すぐに電気が止まるわけではないということです。
電気は、支払期限のあとに督促や停止予告といった段階を経てから止まります。その間に支払えば止まりませんし、止まったあとでも未払い分を支払えば復旧できます。大切なのは、早めに電力会社へ相談することです。
この記事では、電力アナリストの視点で電気を滞納するとどうなるか・いつ止まるのか・復旧の流れ・払えないときの対処法を、わかりやすく整理します。
※本記事の日数・金額は一般的な目安です。実際の期限や停止までの日数、延滞利息は電力会社・地域・契約によって異なります。支払いが難しいときは、早めにご契約中の電力会社へご相談ください。情報は2026年7月時点のものです。
目次
電気を滞納すると止まる?すぐには止まらない

まず、滞納したときに電気がどうなるのかを整理しましょう。過度に不安になる前に、正しい流れを知っておくことが大切です。
支払期限を過ぎても、すぐには止まらない
結論として、電気代を滞納すると最終的には電気が止まりますが、支払期限を過ぎた翌日にいきなり止まることはありません。実際に止まるまでには、督促状や供給停止の予告など、いくつかの段階があります。
一般的には、支払期限から数十日の猶予があり、その間に支払えば電気は止まりません。この猶予の間に対応することが、いちばん大切なポイントです。うっかり忘れていただけなら、気づいた時点で支払えばそれで済みます。
電気は生活に欠かせないため、ガスや水道と比べても、いきなり止められることは少なくなっています。とはいえ放置すれば止まってしまうので、督促が来たら早めに動きましょう。
滞納したときに、まず知っておきたいこと
- 支払期限を過ぎてもすぐには止まらない(督促・予告を経て止まる)
- 止まる前に支払えば電気は止まらない
- 止まっても、未払い分を支払えば復旧できる
つまり、必要以上に不安になる前に、届いた案内を確認して早めに動けば、多くの場合は止めずに済みます。次に、支払い方法による違いを見ていきましょう。
口座振替と払込票(コンビニ払い)で流れが少し違う
支払い方法によっても、その後の流れは少し変わります。口座振替の場合は、残高不足で引き落とせなくても、後日あらためて再振替や払込票での案内があるのが一般的です。
一方、払込票(コンビニ払いなど)の場合は、自分で期限までに支払う必要があります。うっかり払い忘れると、そのまま滞納として扱われてしまいます。払込票には支払期限が印字されているので、まずそこを確認しましょう。期限を過ぎても、多くはその払込票でしばらく支払えますが、金融機関やコンビニでの取り扱い期限には注意が必要です。
いずれの場合も、支払いが遅れると督促の案内が届きます。案内が来たら放置せず、いつまでに・いくら払えばよいかを確認しましょう。金額や期限は、請求書や督促状に記載されています。支払い方法を口座振替に変えておくと、うっかりの払い忘れ自体を防ぎやすくなります。どの支払い方法でも、案内が届いたら早めに動く点は同じです。自分の支払い方法と期限を把握しておくことが、滞納を防ぐ第一歩になります。
いつ止まる?滞納から送電停止までの流れ

気になる「いつ止まるのか」を、目安の流れで見ていきましょう。日数は電力会社によって異なるため、あくまで一般的な目安です。
検針→支払期限→督促→停止予告→送電停止の目安
大手電力の一般的な例では、滞納から送電停止までは次のような流れになります。検針日を起点にした、おおよその目安です(会社・契約で異なります)。急に止まるのではなく、段階を踏んで案内が届くのが分かります。
| タイミングの目安 | 起こること |
|---|---|
| 検針日の翌日〜約30日 | 支払期限。ここまでに支払えば問題なし |
| 検針日から約40日 | 督促状(支払いのお願い)が届く |
| 検針日から約50日 | 供給停止の予告書が届く |
| 検針日から約50〜70日 | 送電停止(電気が止まる) |
つまり、支払期限を過ぎてから実際に止まるまでには、おおむね1〜2か月ほどの猶予があるのが一般的です。ただし、これはあくまで目安で、会社によってはこれより早い・遅い場合があります。過去にも滞納がある場合は、猶予が短くなることもあります。
※日数は大手電力の一般的な目安で、電力会社・地域・契約や過去の滞納状況によって異なります。正確な期限は、届いた請求書・督促状・予告書の記載をご確認ください。
延滞利息や、長期滞納による契約解除について
支払期限を過ぎると、延滞利息がかかることがあります。大手電力では年10%程度が一般的で、未払いの日数に応じて加算されます。金額は大きくないことも多いですが、放置するほど増えていきます。たとえば1万円を1か月放置しても利息は100円ほどですが、早く払うに越したことはありません。契約解除まで進むと再契約の手間もかかるため、その前の段階で対応するのが得策です。利息や解除といった不利益は、いずれも早めの支払い・相談で避けられます。「もう遅いかも」と思っても、動くのが早いほど選べる対応は多く残っています。
また、送電停止のあとも支払いや連絡がないまま長期間放置すると、契約そのものが解除されることがあります。そうなると、再び電気を使うには契約し直す必要が生じます。
いずれも、早めに支払うか相談すれば避けられることがほとんどです。「払えないから連絡しづらい」と放置するのがいちばんよくありません。督促の段階で動くことが大切です。延滞利息も、早く支払うほど少なく済みます。
電気が止まったら?復旧までの流れ

もし電気が止まってしまっても、あわてる必要はありません。未払い分を支払えば、多くの場合その日のうちに復旧します。
未払い分を支払えば復旧できる
電気が止まっても、未払いの電気代を支払えば復旧できます。支払い方法は、コンビニでの払込、口座振替、クレジットカード、電力会社のアプリなど、会社によってさまざまです。すぐに反映される支払い方法を選ぶと、復旧も早くなります。
支払ったら、電力会社に支払い済みであることを連絡すると復旧がスムーズです。会社によっては、支払いを確認でき次第、連絡しなくても自動で復旧する場合もあります。どちらの扱いかは会社で異なるので、支払い後に一度確認しておくと確実です。領収書や支払い完了の画面は、確認のために残しておくとよいでしょう。復旧の見込み時間もあわせて聞いておくと、その後の予定も立てやすくなります。
止まってしまったときこそ、まずは落ち着いて電力会社に連絡し、どう支払えば復旧できるかを確認しましょう。夜間や休日でも、緊急の連絡先が用意されていることが多くあります。契約者名義や請求書の番号を手元に用意しておくと、手続きがスムーズです。
スマートメーターと従来メーターで復旧時間が違う
復旧までの時間は、設置されているメーターの種類によって変わります。スマートメーターなら遠隔で操作できるため、支払い確認後、当日〜翌日には復旧するのが一般的です。
一方、従来型のメーターの場合は、作業員が現地で操作する必要があり、復旧まで1〜3営業日ほどかかることがあります。急いでいる場合は、その旨も電力会社に伝えておきましょう。近年はスマートメーターへの切り替えが進んでいるため、多くの家庭では比較的早く復旧できるようになっています。
電気が止まったときの流れ
- 未払い分を支払う(コンビニ・口座・カード・アプリなど)
- 電力会社に支払い済みを連絡する
- スマートメーターは当日〜翌日、従来型は1〜3営業日で復旧
なお、止まっている間に冷蔵庫の中身が傷むなど、生活への影響もあります。止まる前に対応するのがいちばんですが、止まってしまったら一日でも早く支払い・連絡をするのが大切です。復旧にかかる時間は会社やメーターで異なるため、いつ復旧できそうか確認しておくと安心です。
電気代が払えない・止まりそうなときの対処法

「どうしても払えない」というときこそ、放置せず早めに動くことが大切です。取れる手立てはいくつもあります。
まず電力会社に連絡して相談する(分割など)
いちばん大切なのは、支払いが難しいと分かった時点で、契約中の電力会社に連絡して相談することです。事情を伝えれば、支払期限を延ばしてもらえたり、分割払いに応じてもらえたりする場合があります。
とくに、督促状や停止予告が届いた段階で相談すれば、送電停止を回避できることが多くあります。「連絡しづらい」と感じても、放置するより連絡したほうが、選べる対応の幅が広がります。相談は早いほど、無理のない支払い方法を選びやすくなります。停止予告が届いてからでも遅くはないので、気づいた時点で連絡しましょう。相談したからといって不利になることはなく、むしろ選べる道が増えます。
連絡は、電力会社のカスタマーセンターや公式サイトの問い合わせ窓口から行えます。契約者名義や請求書の番号を手元に用意しておくと、話がスムーズです。いつまでに、いくらなら払えそうかを伝えると、現実的な支払い方法を一緒に考えてもらいやすくなります。
公的な支援・相談窓口や、料金プランの見直し
一時的に生活が苦しいときは、お住まいの市区町村の福祉窓口に相談する方法もあります。緊急小口資金など、当面の生活費を無利子で借りられる公的な貸付制度が用意されている場合があります。
電力会社への相談とあわせて、こうした公的な支援も選択肢に入れておきましょう。ひとりで抱え込まず、使える制度を確認することが大切です。
払えない・止まりそうなときの相談先
- まず契約中の電力会社(支払い延期・分割の相談)
- お住まいの市区町村の福祉窓口(生活費の貸付・支援制度)
- くり返し苦しい場合は料金プランや契約の見直しで負担を軽く
毎月の電気代の負担が重いと感じるなら、根本的な見直しも有効です。契約アンペアや料金プラン、電力会社を見直すことで、負担を抑えられる場合があります。契約アンペアの見直しは契約アンペアの選び方、乗り換えは電力会社の切り替え方法も参考にしてください。まずは自分の使用量で、今より条件のよいプランがないか確かめてみましょう。
電気の滞納・停止に関するよくある質問
最後に、電気の滞納・停止についてよく寄せられる疑問をまとめました。不安なときの参考にしてください。
Q. 電気代を1回払い忘れただけでも止まりますか?
A. 1回の払い忘れですぐに止まることはありません。支払期限を過ぎても、督促状や供給停止の予告を経てから止まるのが一般的で、その間に支払えば電気は止まりません。
払い忘れに気づいたら、できるだけ早く支払いましょう。口座振替なら後日再振替されることも多く、払込票なら気づいた時点でコンビニ等で支払えば問題ないケースがほとんどです。心配なら、支払い状況を電力会社のアプリやマイページで確認しておくと安心です。今後の払い忘れが不安なら、口座振替やクレジットカード払いへの変更も検討しましょう。
Q. 滞納してからいつ止まりますか?
A. 大手電力の一般的な目安では、検針日から約50〜70日で送電停止となります(会社・契約で異なります)。支払期限(検針日翌日から約30日)を過ぎると、督促状、供給停止の予告書が順に届きます。
つまり支払期限を過ぎてから止まるまでには、おおむね1〜2か月の猶予があります。ただし会社や過去の滞納状況で早まることもあるため、届いた予告書に書かれた期限を必ず確認しましょう。予告書の期限までに支払うか相談すれば、止まらずに済みます。
Q. 止まった電気はどのくらいで復旧しますか?
A. 未払い分を支払えば、スマートメーターなら当日〜翌日、従来型メーターなら1〜3営業日で復旧するのが一般的です。支払い後は、電力会社に支払い済みであることを連絡すると復旧がスムーズです。
夜間や休日でも、緊急の連絡先が用意されていることが多くあります。急いでいる場合は、その旨も伝えておくとよいでしょう。支払い方法によっては反映に時間がかかることもあるため、早めの支払いと連絡が復旧を早めるコツです。すぐに反映されるアプリ決済などを使えると、より早く復旧できます。
Q. どうしても払えないときはどうすればいいですか?
A. 放置せず、まず契約中の電力会社に相談してください。事情を伝えれば、支払期限の延長や分割払いに応じてもらえる場合があり、督促の段階で相談すれば送電停止を避けられることも多くあります。
あわせて、お住まいの市区町村の福祉窓口で、生活費の貸付など公的な支援を相談する方法もあります。ひとりで抱え込まず、電力会社と公的窓口の両方に早めに相談することが大切です。使える制度は状況や自治体で異なるため、まず窓口で自分が対象になるかを確認しましょう。
Q. 新電力でも滞納すると止まりますか?
A. 新電力でも、滞納すれば最終的には電気が止まります。支払いの流れや猶予は会社によって異なりますが、督促や停止予告を経て止まる点は大手電力と同じです。
止まる前に支払うか相談すれば回避できるのも同様です。契約している会社の請求や案内をよく確認し、支払いが難しいときは早めにその会社へ連絡しましょう。会社によって支払い方法や猶予の日数が違うので、案内に書かれた期限や連絡先を確認することが大切です。新電力は電話窓口がなくメール中心の場合もあるため、連絡手段も先に把握しておくと安心です。
まとめ|滞納しても「早めの相談」で止めずに済むことが多い
電気代を滞納すると最終的には電気が止まりますが、支払期限を過ぎてすぐに止まるわけではありません。督促状や停止予告を経て、一般的には検針日から約50〜70日で送電停止となり、その間に支払えば止まりません。
止まってしまっても、未払い分を支払えば当日〜数日で復旧します。いちばん大切なのは、払えないと分かったら放置せず、早めに電力会社へ相談することです。督促の段階で相談すれば、停止を避けられることが多くあります。
この記事のポイント
- 支払期限を過ぎてもすぐには止まらない。督促・予告を経て止まる
- 止まる目安は検針日から約50〜70日(会社・契約で異なる)
- 止まっても未払い分を支払えば復旧(スマートメーターは当日〜翌日)
- 払えないときはまず電力会社に相談。分割や支払期限の延長に応じてもらえることも
- 市区町村の福祉窓口の支援や、料金プランの見直しも選択肢
※本記事の日数・金額は一般的な目安で、電力会社・地域・契約によって異なります。支払いが難しいときは、早めにご契約中の電力会社および市区町村の窓口へご相談ください。情報は2026年7月時点のものです。
この記事を監修した人
電力アナリスト
佐藤 健一大手エネルギー調査会社で10年間、700社以上の電力会社の料金データを分析。エネルギー管理士の資格を持ち、燃料費調整額や電源調達調整費を含めた「実質請求額」ベースの料金比較を専門としています。当サイトでは電力会社の料金比較・ランキング・口コミ記事のデータ分析を担当。プロフィール詳細はこちら
電力アナリスト
佐藤 健一
電気代の滞納でいちばん避けたいのは、「払えないから」と連絡せずに放置してしまうことです。電気は支払期限を過ぎてすぐ止まるわけではなく、督促や予告を経てから止まります。その猶予の間に電力会社へ相談すれば、支払期限の延長や分割に応じてもらえ、止めずに済むことが多くあります。止まってしまっても、支払えば当日〜数日で復旧します。生活が苦しいときは、電力会社と市区町村の福祉窓口の両方に早めに相談してください。そのうえで、毎月の負担が重いなら、料金プランや電力会社の見直しで根本から軽くする方法もあります。