電力会社の乗り換え
【独自調査】今の電力会社の不満は?回答者の本音と、切り替えで解決できること
今の電力会社に「料金が高い」「ポイントがたまらない」「アプリが使いにくい」といった不満を感じていても、変えるほどではないと、そのまま使い続けている家庭もあるでしょう。
電気比較ガイドが全国の電気契約者249人に聞いたところ、今の電力会社の不満で多かったのは「料金が高い」27%、「ポイント・特典が少ない」22%、「明細・アプリが使いにくい」14%でした。一方で、料金やアプリを「良いところ」に挙げた人もそれぞれ50%、29%いました。
同じ点に不満の人と満足している人がいるのは、電力会社や料金プランによって違うからです。実際に、電力会社を切り替えた人の67%が「安くなった」と答えています。この記事では、不満の中身ごとに、切り替えで解決する方法を紹介します。
おすすめは、不満の中身に合わせて電力会社を選び直すこと

電力会社への不満の上位は、料金・ポイント・アプリの3つでした。どれも電力会社や料金プランによって違う点なので、不満に合わせて選び直せば変えられます。
不満の上位は「料金」「ポイント」「明細・アプリ」
電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者249人)
今の電力会社の「イマイチなところ」を聞くと、「料金が高い・もっと安くしてほしい」が27%(66人)でもっとも多く、「ポイント・特典が少ない」が22%(55人)、「明細・アプリが使いにくい」が14%(36人)と続きました。
料金については「もう少し電気代が安くなればうれしい」のほか、「年々値上がりはしているなと思います」「冬場の電気代が高い」という声がありました。ポイントについては「ポイントの還元率が低いので全く貯まりません」「ポイントの使い道がわからない」、アプリについては「専用アプリがないため使用料の確認が面倒」という声がありました。
また、7%(18人)は「高いのか安いのかわからない」と答えていました。「他社と比較したことが無いので、何が良いのか悪いのかもよく分かりません」という声もあり、比べたことがないために、不満があっても判断できない家庭もあります。不満は特にないと答えた人は24%(59人)で、4人に3人は何らかの不満を書いていました。
同じ点を「良いところ」に挙げた人もいる
電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者249人)
同じ回答者に「今の電気の良いところ」も聞いたところ、「料金が安い」を挙げた人は50%、「アプリ・明細が見やすい」は29%、「ポイントがたまる」は16%でした。料金とアプリは、不満に挙げた人より、良いところに挙げた人のほうが多くなっています。
同じ料金やアプリでも、満足している人と不満の人がいるのは、電力会社や料金プランによって中身が違うからです。たとえばアプリでは、「アプリで毎日、どの時間帯の電気代が安いのかが30分単位で分かる」という声がある一方、「専用アプリがない」という声もありました。
つまり、今の不満は「電気とはそういうもの」ではなく、選んでいる電力会社やプランによるものかもしれません。不満の中身がはっきりしていれば、それを解消できる会社を条件にして選び直せます。
なお、ポイントは不満に挙げた人(22%)のほうが、良いところに挙げた人(16%)より多くなりました。ポイントのしくみは会社による差が出やすいので、ポイントを重視する人は、切り替え先の条件として確認しておきましょう。
| 不満の中身 | 切り替え先で確認すること |
|---|---|
| 料金が高い | 同じ使用量で計算した毎月の電気代 |
| ポイント・特典が少ない | ポイントの還元率と、料金を含めた支払い総額 |
| 明細・アプリが使いにくい | 毎日の使用量や料金をアプリで確認できるか |
| 高いか安いかわからない | 今の使用量で、ほかのプランの電気代を試算する |
「料金が高い」と感じたら、同じ使用量で比べて切り替える

料金の不満は、切り替えたことがない家庭ほど多くなっていました。同じ使用量でほかのプランの電気代を計算すれば、今の料金が割高かどうかがわかります。
切り替えたことがない家庭は、31%が「料金が高い」と回答
電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者249人)
電力会社を切り替えたことがあるかどうかで分けると、切り替えたことがない人の31%が「料金が高い」と答えていました。切り替えたことがある人では22%です。「高いか安いかわからない」も、切り替えたことがない人は11%、ある人は4%でした。
切り替えたことがない人からは、「入居してから変えてないので他社が分からないのですが、今より安いところが、ありそうなので検討中」「毎月予想よりも高く請求されている。他の電力会社の料金を比較したことがなかったのですが、安いプランを提供している会社が他にあれば変更しようか検討中です」という声がありました。
料金に不満を感じていても、ほかの会社と比べたことがなければ、今の料金が高いのかどうかは判断できません。まずは同じ使用量で比べてみることが、不満を解消する第一歩です。満足度で見ても、「料金が高い」と答えた人のうち満足度4以上は33%で、全体の53%を20ポイント下回っていました。
切り替えた人の67%が「安くなった」、金額の中央値は月1,000円
電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/電力会社を切り替えたことがある126人)
電力会社を切り替えたことがある126人に、切り替える前と比べて電気代がどう変わったかを聞くと、「かなり安くなった」14%、「少し安くなった」52%で、合わせて67%が安くなったと答えました。安くなった金額の中央値は月1,000円、年間で約12,000円です。
料金を比べるときは、直近の明細で1か月の使用量(kWh)と請求額を確認し、同じ使用量でほかの料金プランの電気代を計算します。請求額を使用量で割った1kWhあたりの金額を出しておくと、今の料金が割高かどうかの目安になります。目安の金額は電気代の平均値と比べてうちは高い?で紹介しています。
同じ使用量で計算して今より安くなるプランがあれば、切り替えを検討しましょう。電気料金シミュレーションなら、郵便番号と世帯人数を入れるだけで比べられます。
- 直近の明細で、1か月の使用量(kWh)と請求額を確認する
- 同じ使用量で、ほかの料金プランの電気代を試算する
- 今より安くなるプランがあれば、切り替えを申し込む
「ポイント」「アプリ」の不満は、切り替え先の条件で選ぶ

ポイントやアプリの不満は、電力会社を選ぶときの条件に入れれば解消できます。ただし、ポイントは還元率だけで選ばず、料金と合わせて比べることが大切です。
ポイントは、料金と合わせた実際の支払いで比べる
ポイントの不満では、「ポイントの還元率が低いので全く貯まりません」「ポイントで交換できる商品のラインナップがちょっとしょぼく感じます」という声がありました。電気代の支払いでポイントがたまる電力会社や、普段使っているポイントにまとめられる電力会社を選べば、こうした不満は解消できます。
ただし、ポイントの還元率だけで選ぶと、電気代そのものが高くなることがあります。たとえば月8,000円の電気代で還元率1%なら、ポイントは月80円分です。一方、1kWhあたりの単価が1円違うだけで、月300kWh使う家庭では月300円の差になります。
ポイントを重視する場合も、まず同じ使用量で電気代を比べ、そのうえでポイントを上乗せして考えましょう。料金とポイントを合わせた実際の支払いで比べれば、どちらが得かがはっきりします。ポイントの使い道も確認しておきましょう。電気代の支払いに使えるか、普段の買い物で使うポイントにまとめられるかで、使いやすさが変わります。
毎日の使用量や料金が見られる会社を選ぶ
回答者提供のアプリ画面(関東・戸建て・3人世帯)。画面の一部をぼかしています
アプリの不満では、「専用アプリがないため使用料の確認が面倒」「ブラウザのため毎回ログインが煩わしい」という声がありました。一方、アプリを良いところに挙げた人からは、「アプリで毎日、どの時間帯の電気代が安いのかが30分単位で分かるので、その時間を利用して家事を済ませている」という声もあります。
写真は、この回答者が使っているアプリの画面です。請求予定額や使用量、目標金額がひと目でわかります。この家庭は電力会社を切り替えて、電気代が月1,500〜2,000円安くなったと答えていました。
アプリを重視するなら、毎日や30分ごとの使用量、月の途中の電気代の見込みがわかるかを確認して選びましょう。使用量がこまめにわかれば、電気の使いすぎにも早く気づけます。使用量の確認方法は電気の使用量の確認方法で紹介しています。
30分ごとの使用量がわかるのは、スマートメーターで使用量を計っているためです。アプリやWebでどこまで細かく見られるかは電力会社によって違うため、申し込む前に公式サイトで確認しておくと安心です。
不満があるなら、まず今の料金を試算してみる

不満があっても、切り替えるのは面倒だと感じる人もいるでしょう。まずは今の使用量で料金を試算し、どれくらい変わるかを確かめるところから始めましょう。
「高いか安いかわからない」家庭こそ、比べてみる
「高いか安いかわからない」と答えた人からは、「プランが分かりづらく、今払っている電気代は安いのか高いのかよくわかりません」「他の電気会社を使ったことがないので、電気代が高いのかどうかが分からない」という声がありました。
こうした家庭は、満足度4以上の割合が33%で、全体の53%を下回っていました。高いか安いかわからないままでは、満足も不満もはっきりしないまま、毎月の電気代を払い続けることになります。
料金シミュレーションで、今の使用量でほかのプランの電気代を試算すれば、今の料金が高いのか安いのかがわかります。比べた結果、今の会社のほうが安ければ、それも安心材料になります。試算は、明細を手元に用意すれば数分で終わります。
切り替えたあとの家庭からも、「具体的に他社に比べて何円安くなっているのかが分からない」という声がありました。切り替えたあとも、ときどき同じ使用量でほかのプランと比べておくと、今の料金に納得して使い続けられます。
切り替えは申し込むだけ。「もっと早くやればよかった」という声も
切り替えた人からは、「電力会社は簡単に変えられず違約金や電話対応もあると思っていたがそういったことが一切なくすぐに解約・契約できたのが驚きでした。もっと早くやっておけばよかったと後悔しています」という声がありました。
電力会社の切り替えは、新しい電力会社に申し込むだけで、今の電力会社への解約の連絡は必要ありません。申し込みには、今の電力会社の検針票に書かれた「お客さま番号」と「供給地点特定番号」を使います。切り替えにかかる期間は、約4日〜2週間です。
料金プランによっては解約金がかかることもあるため、今の契約の条件も確認しておきましょう。切り替えの流れは電力会社の切り替え方法で紹介しています。スマートメーターへの交換が必要な場合も、工事費は原則かかりません。思い立ったときに、すぐ始められます。
- 今の電力会社の検針票を用意する
- 同じ使用量で、ほかの料金プランの電気代を試算する
- 今の契約の解約金の有無を確認する
- 新しい電力会社に申し込む
よくある質問
Q. 電力会社を切り替えて、電気代が高くなることはありますか?
あります。調査では、切り替えた126人のうち「少し高くなった」が6%、「かなり高くなった」が3%で、合わせて9%でした。高くなるのを防ぐには、切り替える前に、今の使用量でほかのプランの電気代を試算し、今より安くなるかを確かめることが大切です。キャンペーンやポイントだけで選ばないようにしましょう。安くなった金額を聞いた質問では、「まとめた当初は安くなったが、やや高い」という声もあり、割引の続く期間も確認が必要です。
Q. 再エネ賦課金は、電力会社を切り替えると安くなりますか?
再エネ賦課金は国が単価を決めていて、2026年度は1kWhあたり4.18円です。どの電力会社と契約しても同じ単価がかかるため、切り替えても安くはなりません。ただし、基本料金や電力量料金の単価は電力会社や料金プランによって違うため、電気代全体では安くなることがあります。電気代を下げたいときは、基本料金と電力量料金の単価を、同じ使用量で比べて選ぶのが確実です。くわしくは再エネ賦課金とはで解説しています。
Q. 市場連動型プランの値動きが不安なときはどうすればいいですか?
調査でも、市場連動型プランを使っている人から「冬場に電気代が跳ね上がることがあり、予算が読みにくい」という声がありました。値動きが不安なら、単価があらかじめ決まっている料金プランへの切り替えを検討しましょう。毎月の電気代の見通しが立てやすくなります。市場連動型プランは、市場の価格が安い時間帯に電気を使えば電気代を抑えられる一方、価格が上がる季節や時間帯は電気代も上がります。市場連動型のしくみは市場連動型プランとはで解説しています。
Q. マンションで電力会社を選べないと言われたらどうすればいいですか?
建物全体でまとめて電気を買う「一括受電」のマンションでは、各住戸で電力会社を選べないことがあります。一方、一括受電でなければ、賃貸でも契約名義が本人なら切り替えられます。調査では「今住んでいるところが、東京電力オンリー」と答えた人もいました。一括受電かどうかは、管理会社や管理組合に聞けば確認できます。一括受電でないとわかったら、同じ使用量でほかのプランの電気代を比べてみましょう。くわしくは賃貸でも電力会社は変更できる?で解説しています。
まとめ|不満は、電力会社を選び直せば変えられる
電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者249人)
今の電力会社への不満は、「料金が高い」27%、「ポイント・特典が少ない」22%、「明細・アプリが使いにくい」14%が上位でした。同じ点を「良いところ」に挙げた人もいて、電力会社や料金プランによって中身は違います。
電力会社を切り替えた人の67%が「安くなった」と答え、金額の中央値は月1,000円でした。不満があるなら、まずは今の使用量で料金を試算してみましょう。
この記事のポイント
- 不満の上位は「料金」27%、「ポイント」22%、「明細・アプリ」14%
- 料金を「良いところ」に挙げた人は50%、アプリは29%。会社によって中身が違う
- 切り替えたことがない人ほど、「料金が高い」と答えた割合が高かった(31%と22%)
- 切り替えた人の67%が「安くなった」。金額の中央値は月1,000円
- ポイントは還元率だけでなく、料金と合わせた支払いで比べる
- 切り替えは新しい電力会社に申し込むだけで、解約の連絡はいらない
※本記事の調査数値は、電気比較ガイドが2026年3月〜8月に全国の電気契約者249人に実施した自社アンケートに基づきます。不満・良いところは自由記述の回答を内容で分けたもので、1人が複数に当てはまる場合があります。
当サイトでは、公式発表の情報だけでは分からない「実際に使ってみてどうだったか」を補うため、利用者への独自アンケート調査を実施し、その結果を一次情報として記事に反映しています。
- 調査名:電気料金・電力会社に関する利用実態調査(電気代比較ガイド独自調査)
- 調査方法:クラウドソーシングサービスを通じたインターネットアンケート
- 調査期間:2026年3月16日〜2026年8月12日
- 調査対象:自宅で電気を契約している全国の個人(回答は40都道府県から)
- 回答総数:322件
- 設問数:全31問(住居タイプ・世帯人数・契約中の電力会社とプラン・契約アンペア数・毎月の電気代と使用量・乗り換え前後の比較・満足度・不満点等)
- 回答に含まれる電力会社:大手電力会社・新電力会社あわせて28社(このほか「その他」としての回答を含みます)
アンケートの収集・集計にあたっては、恣意的な操作を防ぐため以下を徹底しています。
- 第三者からの回答収集:回答はクラウドソーシングを通じて第三者から募集しており、当サイトおよび委託元の関係者による回答は集計対象に含めません
- 証憑の提出を必須化:回答にあたって電気料金の明細と住居の写真の提出を必須としており、提出内容と回答内容の整合性を確認できたものを採用します
- 数値の無加工:特定の電力会社に有利または不利となるような回答の取捨選択・重み付け・点数の調整は一切行わず、集計結果をそのまま掲載します
- 否定的な回答も掲載:満足度の低い回答や不満点についても、削除・改変せずそのまま紹介します
- 調査概要の併記:調査結果を引用する記事には、調査期間・回答数・調査方法を併記し、どのデータに基づく記述かが分かるようにします
- 継続的な追加調査:回答は継続して募集しており、一定数の追加回答が集まった時点で集計結果を見直し、記事の数値を更新します
この記事を監修した人
電力自由化研究家
(元・大手電力会社社員)
大手電力会社に12年間勤務し、料金プラン設計・法人営業を担当した業界経験者。電力会社の「中の人」だった視点から、公式サイトには書かれていない注意点や料金表示のカラクリを発信しています。自身も退職後に3社の電力会社を切り替えた実体験あり。当サイトでは全記事の監修および乗り換え関連記事を担当。プロフィール詳細はこちら
電力自由化研究家
鈴木 翔太
電力会社への不満は、我慢するものではなく、選び直して変えられるものです。料金の単価、ポイントのしくみ、アプリの機能は、電力会社や料金プランごとに違います。今の会社に不満があるなら、その不満が解消できる会社を条件にして比べてみましょう。切り替えは新しい電力会社に申し込むだけで、今の会社への解約の連絡もいりません。