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オール電化の電気代は高い?平均額と今すぐできる節約のコツ

電気代の節約術

2026.09.15

「オール電化にしたら電気代が高い気がする」「うちのオール電化の電気代って平均より高いの?」と気になっていませんか。ガス代がないぶん、電気代の数字だけを見て不安になりやすいのがオール電化です。

結論から言うと、オール電化の電気代は一人暮らしで月約1.1万円、4人以上の世帯で月約1.7万円が目安です。ただし冬は夏の約1.8倍まで上がりやすく、季節差が大きいのが特徴です。

この記事では、電力アナリストの視点でオール電化の世帯別の平均・高くなる原因・下げ方を、料金データをもとに中立の立場で整理します。

※本記事の金額は関西電力の料金データをもとにした試算などの一般的な目安です。地域・契約プラン・季節・住まいによって大きく異なります。情報は2026年8月時点のものです。

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オール電化の電気代は高い?世帯人数別の平均

まずは、オール電化の電気代が世帯人数でどのくらいか、そして季節でどう変わるかを見ていきましょう。数字の全体像がつかめると、自分の家が高いのかどうかを判断しやすくなります。

世帯人数別のオール電化の電気代の平均

オール電化の電気代の月額平均は、世帯人数が増えるほど大きくなります。料金データをもとにした試算では、次のような水準が目安です。給湯や暖房をすべて電気でまかなうため、ガス併用の家庭より電気代そのものは高めに出ます。

世帯 オール電化の電気代(月額目安)
一人暮らし 約10,777円
二人世帯 約13,406円
三人世帯 約14,835円
四人以上 約16,533円

世帯人数が2倍になっても電気代が2倍にはならず、一人あたりで見ると大人数の世帯ほど割安になる傾向があります。給湯や暖房は世帯人数が増えても大きくは変わらない部分があるためです。自分の家は、世帯人数が近い区分の数字を目安にするとよいでしょう。ただしこれはあくまで平均で、住まいの断熱性能や地域の気候、在宅時間によって上下します。まずは同じ人数の目安と自分の検針票を見比べ、大きく離れていないかを確認するのが出発点です。

※金額は関西電力の料金データをもとにした試算などの目安です(2026年8月時点)。地域・契約・住まいで異なります。

冬は夏の約1.8倍|季節で大きく変わる

オール電化でとくに押さえておきたいのが、季節による差の大きさです。暖房と給湯を電気でまかなうため、寒くなる冬に電気代が跳ね上がります。同じ料金データをもとにした試算では、季節差は次のとおりです。

世帯 夏(目安) 冬(目安)
一人暮らし 約8,579円 約15,106円
二人世帯 約10,672円 約18,791円
三人世帯 約11,809円 約20,794円
四人以上 約13,161円 約23,174円

表のとおり、冬は夏のおよそ1.8倍になりやすいのがオール電化の特徴です。冬は暖房で使う電力が増えるうえ、水温が下がってお湯を沸かすエネルギーも大きくなるため、給湯の電気代も上がります。そのため、夏や春の請求額を基準に「高すぎる」と判断しないことが大切です。オール電化は冬に高くなるのが自然なので、比べるなら前年の同じ季節どうしで見ましょう。1年分の合計や月平均で見ると、季節の偏りに左右されずに実態をつかめます。世帯別の一般的な電気代は電気代の平均や4人家族の電気代もあわせて参考にしてください。

「電気代」だけで高いと判断しない|光熱費全体で見る

オール電化の電気代が高く見える大きな理由は、ガス代がない代わりに、給湯も暖房も調理もすべて電気代に含まれているからです。ガス併用の家庭は「電気代+ガス代」で払っているものを、オール電化は電気代1本にまとめて払っている、というイメージです。

そのため、オール電化が高いかどうかを判断するときは、電気代だけでなく光熱費全体で比べることが欠かせません。ガス併用の家庭と比べるなら、相手の電気代とガス代を足した金額と、自分の電気代を見比べる必要があります。電気代の数字だけを取り出すと、実態より割高に感じてしまいます。オール電化には基本料金がガスと二重にかからない、深夜の割安な電力を使えるといった利点もあります。光熱費全体でとらえたうえで、それでも高いと感じる場合に、次章からの「原因」と「節約のコツ」を確認していきましょう。数字の見方を変えるだけでも、無駄に不安になるのを防げます。オール電化の請求額を見るときは、まずこの前提を思い出したうえで、平均と見比べるようにしましょう。

オール電化で電気代が高くなる主な原因

平均より電気代が高い場合、オール電化ならではの原因が隠れていることがあります。原因が分かれば、次の章の対策も選びやすくなります。

給湯(エコキュート)の日中の沸き増し

オール電化の電気代でカギを握るのが、エコキュートなどの給湯です。エコキュートは、電気代の安い夜間の時間帯にまとめてお湯を沸かしてタンクにためる仕組みで、この特性を活かすことでコストを抑えています。ところが、日中にお湯を使いすぎてタンクが空になると、割高な日中の電力で沸き増しすることになります。

オール電化向けのプランは、夜間が安い代わりに日中の電力量料金が夜間の約2〜3倍に設定されていることが多く、ピークの時間帯はさらに高い場合もあります。つまり、日中の沸き増しが増えるほど電気代は膨らみます。家族が増えてお湯の使用量が増えた、生活リズムが変わって昼にお湯を多く使うようになった、といった変化があると、湯切れによる沸き増しが起きやすくなります。まずは、日中に沸き増しが多発していないかを振り返ってみましょう。夏より冬に使用量が大きく跳ね上がっている場合は、給湯と暖房の使い方の両方に見直しの余地があるサインです。検針票の時間帯別の使用量を確認できると、どの時間帯に電気を多く使っているかがつかめます。

冬の暖房と旧式の設備

季節の要因として大きいのが、冬の暖房です。オール電化はエアコンや電気式の床暖房、蓄熱暖房などで部屋を暖めるため、寒い時期は消費電力が大きく増えます。加えて冬は水温が下がり、同じ量のお湯を沸かすにも多くの電力が必要になるため、給湯と暖房の両面で電気代が上がります。

もう一つ見落としがちなのが、設備の古さです。古いタイプの電気温水器や蓄熱暖房機は、最新のエコキュートに比べて消費電力が大きく、冬場は月あたりの電気使用量がかなり大きくなるケースもあります。設備が10年以上前のものだと、今の省エネ機器に比べて電気代が高止まりしていることがあります。原因は一つとは限らず、日中の沸き増し・暖房・旧式設備が重なっていることも多いため、まずはどれが効いているかを切り分けることが対策の出発点になります。

オール電化で電気代が高くなる主な原因

  • 給湯の日中の沸き増し(日中は夜間の約2〜3倍の単価のことも)
  • 冬の暖房と、水温低下による給湯の負担増
  • 古い電気温水器・蓄熱暖房など旧式設備の消費電力の大きさ
  • 生活に合っていない料金プラン(日中に多く使うのに夜間割引型など)

オール電化の電気代を下げる節約のコツ

オール電化の電気代は、仕組みに合わせた使い方で下げられます。ポイントは、安い夜間を活かし、高い日中を減らすことです。金額の大きい給湯と暖房から見直しましょう。

夜間の割安な時間帯を使いこなす

オール電化の節約でいちばん効くのが、電気代の安い夜間の時間帯に電気を使うことです。洗濯や食器洗い乾燥機、掃除など、タイマーで動かせる家電はできるだけ夜間に回しましょう。日中の割高な時間帯に使う電力を減らすほど、電気代は下がります。

とくに給湯は、日中の沸き増しを起こさないことが重要です。お湯を使う量が多い日は前日の夜に多めに沸かす設定にし、日中にタンクが空にならないよう調整します。規則正しくお湯を使うだけでも、割高な沸き増しをかなり防げます。自分のプランの「安い時間帯」が何時から何時までかを把握し、その時間に家事を寄せるのが基本です。契約している時間帯別プランの時間区分を、一度確認しておきましょう。

オール電化の電気代を下げる主な方法

  • 洗濯・食洗機などを安い夜間の時間帯にタイマーで回す
  • エコキュートは日中の沸き増しを防ぐ(前夜に多めに沸かす)
  • 追い炊きより高温足し湯、使わない日は沸き上げ量を抑える
  • 暖房は設定温度・断熱で効率化し、料金プランが生活に合うかを点検

エコキュートの設定を見直す

給湯はオール電化の電気代の大きな部分を占めるため、エコキュートの設定の見直しは効果が出やすい節約です。多くの機種には、過去の使用量に合わせて沸かす量を自動調整するモードや、旅行などで使わない日の沸き上げを止める休止機能があります。使い方に合わせて、必要以上に沸かしすぎない設定にしましょう。

お湯の使い方でも差が出ます。ぬるくなったお湯を温め直すときは、追い炊きよりも高温の足し湯のほうが省エネになりやすく、電気代の節約につながります。シャワーの時間を短くする、家族が続けて入浴して湯温が下がる前に使い切る、といった工夫も有効です。設備が古く電気代が高止まりしている場合は、省エネ性能の高い機種への交換で消費電力を抑えられることもあります。まずは今の設定が使い方に合っているかを確認し、沸かしすぎ・保温のしすぎがないかを見直すところから始めましょう。毎日の小さな設定の積み重ねが、月々の給湯の電気代に効いてきます。

料金プランと電力会社の見直し

使い方の工夫に加えて、料金プランや電力会社が今の生活に合っているかの見直しも大切です。オール電化向けのプランは夜間が安い一方で日中が高いため、在宅時間が長く日中に電気を多く使う家庭では、必ずしも有利にならないことがあります。自分の生活リズムと、契約中のプランの時間帯区分が合っているかを確認しましょう。

オール電化はプランの選択肢が一般の家庭より限られる場合がありますが、他社のオール電化向けプランに切り替えて負担を抑えられるケースもあります。切り替えの手順は電力会社の切り替え方法で解説しています。なお、市場価格に連動して単価が変わる「市場連動型」のプランは、価格が下がる局面もある一方で高騰時に大きく上がるリスクがあるため、安定を重視するオール電化では仕組みとリスクを十分理解したうえで慎重に検討してください。太陽光発電や蓄電池を併用すると、割高な日中の電力を自家消費でまかない、電気代をさらに抑えられる場合もあります。冬の電気代が気になる方は冬に電気代が高い原因と対策もあわせてご覧ください。

オール電化のメリット・デメリット|電気代の面から

オール電化が自分に合うか判断するには、電気代の面でのメリットとデメリットの両方を知っておくことが大切です。数字の背景にある仕組みを押さえておきましょう。

電気代の面から見たオール電化のメリット

電気代の面でのオール電化の最大のメリットは、夜間の割安な電力を活かせることです。オール電化向けのプランは深夜から早朝の電力量料金が安く設定されており、エコキュートはその時間帯にまとめてお湯を沸かしてタンクにためます。給湯という毎日必ず発生する消費を、一日のうちで最も安い時間に寄せられるのは大きな強みです。加えて、ガスと電気で基本料金が二重にかからない点も見逃せません。ガス併用ならガスと電気の基本料金を別々に払いますが、オール電化は電気の基本料金だけで済みます。さらに、太陽光発電や蓄電池と組み合わせると、割高な日中の電力を自家消費でまかないやすく、電気代をより抑えられる可能性があります。火を使わないため安全面で選ぶ家庭も多く、電気代以外の価値も含めて検討されています。

電気代の面でのオール電化の主なメリット

  • 深夜の割安な電力で給湯や家事をまかなえる
  • 電気とガスで基本料金が二重にかからない
  • 太陽光・蓄電池と相性がよく、自家消費で節約しやすい
  • 火を使わず安全で、キッチンの掃除もしやすい

電気代の面から見たデメリット・注意点

一方で、電気代の面から見た最大の注意点は、日中の電力量料金が割高なことです。夜間が安いプランは日中が高く設定されているため、在宅時間が長く昼に電気を多く使う家庭では、思ったほど安くならないことがあります。とくに湯切れによる日中の沸き増しが増えると、割高な電力で沸かすことになり電気代が膨らみます。また、冬は暖房と給湯で電気代が跳ね上がりやすいのも特徴で、夏の約1.8倍になることもあります。初期に給湯設備の導入・交換費用がかかる点や、古い設備のままだと消費電力が大きく高止まりする点も注意が必要です。さらに、オール電化向けプランは一般家庭向けより選択肢が限られる場合があり、市場価格に連動する市場連動型は高騰時に大きく上がるリスクがあります。こうした点を理解したうえで、自分の生活リズムに合うかを見極めることが大切です。

オール電化で注意したい点

  • 日中の電力量料金が割高(夜間割引の裏返し)
  • 冬は暖房・給湯で電気代が上がりやすい
  • 湯切れの沸き増しで割高になりやすい
  • 設備の初期費用や旧式設備の高止まりに注意
  • プラン選択肢が限られ、市場連動型は高騰リスク

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オール電化の電気代に関するよくある質問

最後に、オール電化の電気代についてよく寄せられる疑問をまとめました。家計の見直しの参考にしてください。

Q. オール電化の電気代の平均はいくらですか?

A. 料金データをもとにした試算では、一人暮らしで月約1.1万円、4人以上の世帯で月約1.7万円が目安です。二人世帯は約1.3万円、三人世帯は約1.5万円が目安になります。

ただし、これは平均値です。地域の気候や住まいの断熱性能、在宅時間、契約プランによって大きく変わります。とくに冬は夏の約1.8倍まで上がりやすいため、同じ季節の目安と見比べるのがポイントです。自分の家が高いか判断するときは、年間や同じ季節どうしで比べましょう。

Q. オール電化は本当に高いのですか?損なのでしょうか?

A. 電気代だけを見ると高く見えますが、光熱費全体で比べる必要があります。オール電化はガス代がない代わりに、給湯・暖房・調理をすべて電気でまかなうため、電気代の数字が大きく出ます。

ガス併用の家庭と比べるなら、相手の電気代とガス代の合計と見比べるのが公平です。基本料金がガスと二重にかからない、夜間の割安な電力を使えるといった利点もあります。使い方やプランが生活に合っていれば、損とは限りません。高いと感じたら、まず原因を切り分けてみましょう。

Q. オール電化で冬だけ電気代が高いのはなぜですか?

A. 暖房で使う電力が増え、給湯の負担も大きくなるためです。冬はエアコンや床暖房などの暖房で消費電力が増えるうえ、水温が下がってお湯を沸かすのに多くのエネルギーが必要になります。

そのため、給湯と暖房の両面で電気代が上がり、夏の約1.8倍になることもあります。これはオール電化の仕組み上、自然な変化です。冬の高い請求額だけを見て慌てず、前年の同じ時期と比べて増えているかで判断しましょう。断熱や設定温度の工夫で冬の負担は軽くできます。

Q. オール電化の電気代を今すぐ下げるにはどうすればいいですか?

A. 安い夜間の時間帯に電気を使い、日中の割高な沸き増しを減らすのが基本です。洗濯や食洗機はタイマーで夜間に回し、エコキュートは日中に湯切れしないよう前夜に多めに沸かしておきましょう。

あわせて、エコキュートの沸き上げ量の設定を見直し、追い炊きより足し湯を使うと給湯の電気代を抑えられます。料金プランが生活に合っているかの点検や、他社のオール電化向けプランへの見直しも効果的です。使い方と契約の両面から、無理のない範囲で取り組みましょう。

まとめ|オール電化は「夜間の使い方」で下げられる

オール電化の電気代は、一人暮らしで月約1.1万円、4人以上の世帯で約1.7万円が目安で、冬は夏の約1.8倍まで上がりやすいのが特徴です。電気代だけを見ると高く見えますが、ガス代がないぶん、光熱費全体で比べることが大切です。

電気代が高い主な原因は、給湯の日中の沸き増し・冬の暖房・旧式設備です。下げるコツは、安い夜間を活かして高い日中を減らすこと。エコキュートの設定や料金プランの見直しも組み合わせると、無理なく負担を抑えられます。

この記事のポイント

  • オール電化の平均は1人月約1.1万円・4人以上約1.7万円が目安
  • 冬は夏の約1.8倍。判断は同じ季節どうし・年間で見る
  • 電気代だけで高いと決めず、ガス代込みの光熱費全体で比べる
  • 高い原因は日中の沸き増し・冬の暖房・旧式設備
  • 下げるコツは安い夜間を使い、日中を減らす。設定とプランも点検

※本記事の金額は関西電力の料金データをもとにした試算などの一般的な目安で、地域・契約・季節・住まいによって大きく異なります。情報は2026年8月時点のものです。

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電力アナリスト 佐藤 健一

電力アナリスト
佐藤 健一

オール電化は「電気代が高い」のではなく、「光熱費が電気代に一本化されている」と考えるのがコツです。ガス併用なら電気代とガス代に分かれて払うものを、オール電化は電気代だけで払っています。だから数字が大きく見えて当然で、比べるなら相手のガス代も足した光熱費全体です。そのうえで下げたいなら、鍵は給湯と時間帯の使い方。安い夜間にお湯を沸かし切り、日中の割高な沸き増しを防ぐだけでも効果があります。冬は仕組み上どうしても上がるので、前年の同じ季節と比べて判断してください。設定とプランを生活に合わせれば、オール電化は十分に付き合える仕組みです。

この記事を監修した人

佐藤 健一

電力アナリスト

佐藤 健一

大手エネルギー調査会社で10年間、700社以上の電力会社の料金データを分析。エネルギー管理士の資格を持ち、燃料費調整額や電源調達調整費を含めた「実質請求額」ベースの料金比較を専門としています。当サイトでは電力会社の料金比較・ランキング・口コミ記事のデータ分析を担当。プロフィール詳細はこちら

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電気代比較ガイド 編集部

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