電気代の節約術
【独自調査】電気代の平均値と比べてうちは高い?295世帯の実額でわかる世帯人数別の目安
電気代の請求書を見て、「うちはほかの家庭より高いのでは」と気になったことはないでしょうか。ただ、電気代は世帯人数や住まい、季節によって変わるため、平均の金額と比べるだけでは高いかどうか判断できません。
電気比較ガイドでは、全国295世帯に夏と冬の電気代を聞き、世帯人数と住まい別に「安め」「ふつう」「高め」の目安をまとめました。自分の請求額を表に当てはめるだけで、同じ条件の家庭と比べて高いかどうかがわかります。
たとえば2人世帯の集合住宅なら、夏の電気代は7,000〜11,000円が「ふつう」です。11,000円を超えていれば「高め」です。高めだった場合に、料金プランを見直して電気代を下げる方法も紹介します。
目次
世帯人数別に見る、電気代の「ふつう」の範囲

電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者295世帯)
「ふつう」は、同じ条件の家庭を電気代の安い順に並べたとき、真ん中の半数が入る範囲です。これより安ければ「安め」、高ければ「高め」です。
夏(7〜9月)の電気代の目安
| 世帯人数・住まい | 安め | ふつう | 高め |
|---|---|---|---|
| 1人・集合住宅 | 4,900円未満 | 4,900〜8,000円 | 8,000円超 |
| 1人・戸建て | 5,400円未満 | 5,400〜8,200円 | 8,200円超 |
| 2人・集合住宅 | 7,000円未満 | 7,000〜11,000円 | 11,000円超 |
| 2人・戸建て | 8,500円未満 | 8,500〜12,800円 | 12,800円超 |
| 3人・集合住宅 | 9,000円未満 | 9,000〜15,500円 | 15,500円超 |
| 3人・戸建て | 10,000円未満 | 10,000〜18,000円 | 18,000円超 |
| 4人以上・集合住宅 | 9,500円未満 | 9,500〜20,300円 | 20,300円超 |
| 4人以上・戸建て | 10,000円未満 | 10,000〜20,000円 | 20,000円超 |
自分の世帯人数と住まいの行を探し、夏の電気代がどの列に入るかを確認してください。世帯人数が増えるほど、「ふつう」の範囲も高くなります。
回答者提供の写真(関東・賃貸アパート・一人暮らし)。夏の電気代3,500円
写真は関東の賃貸アパートに住む一人暮らしの家庭で、夏の電気代は3,500円でした。1人・集合住宅の「安め」に入ります。
表は、7〜9月の平均的な1か月の電気代をもとにしています。毎月の請求額と比べるときは、7〜9月の請求額を平均してから当てはめると、より正確に判断できます。
冬(12〜2月)の電気代の目安
電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者295世帯)
| 世帯人数・住まい | 安め | ふつう | 高め |
|---|---|---|---|
| 1人・集合住宅 | 4,000円未満 | 4,000〜10,000円 | 10,000円超 |
| 1人・戸建て | 6,800円未満 | 6,800〜12,800円 | 12,800円超 |
| 2人・集合住宅 | 6,800円未満 | 6,800〜11,900円 | 11,900円超 |
| 2人・戸建て | 9,800円未満 | 9,800〜15,500円 | 15,500円超 |
| 3人・集合住宅 | 7,300円未満 | 7,300〜19,500円 | 19,500円超 |
| 3人・戸建て | 8,000円未満 | 8,000〜21,000円 | 21,000円超 |
| 4人以上・集合住宅 | 10,000円未満 | 10,000〜17,000円 | 17,000円超 |
| 4人以上・戸建て | 13,000円未満 | 13,000〜25,000円 | 25,000円超 |
冬は暖房を使うため、4人以上の集合住宅を除くすべての条件で、夏より「ふつう」の範囲が高くなります。たとえば2人世帯の戸建てなら、夏の「ふつう」は8,500〜12,800円ですが、冬は9,800〜15,500円です。
同じ金額でも、夏なら「高め」、冬なら「ふつう」ということもあります。請求額を比べるときは、必ず同じ季節の目安と比べてください。
戸建てやオール電化の家庭は、「ふつう」の範囲が高い
電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者295世帯)
同じ世帯人数でも、戸建てか集合住宅か、オール電化かどうかで「ふつう」の範囲は変わります。自分の家庭に近い条件で比べることが大切です。
戸建ては集合住宅より高くなりやすい
世帯人数が同じなら、戸建ての家庭は集合住宅より電気代の「ふつう」の範囲が高くなります。特に冬は差が開き、2人世帯の「ふつう」の上限は、集合住宅が11,900円、戸建てが15,500円でした。
戸建ては部屋が広く、外気に触れる壁や窓も多いため、冷暖房に使う電気が増えやすくなります。集合住宅は上下左右を住戸に囲まれているため、室内の熱が逃げにくい構造です。
そのため、戸建てに住んでいる家庭が、集合住宅も含めた平均と比べると、実際以上に「高い」と感じやすくなります。比べるときは、住まいの種類もそろえることが大切です。
なお、夏は戸建てと集合住宅の差が小さく、4人以上の世帯では「ふつう」の上限が戸建て20,000円、集合住宅20,300円でした。差が開くのは暖房を使う冬で、4人以上の世帯では「ふつう」の上限が戸建て25,000円、集合住宅17,000円でした。冬に戸建ての電気代が高めだったら、窓に厚手のカーテンをつける、使わない部屋の暖房を消すなど、熱を逃がさない工夫が効果的です。
オール電化の家庭は、オール電化どうしで比べる
| 条件 | 夏(7〜9月) | 冬(12〜2月) |
|---|---|---|
| オール電化・1〜2人 | 6,100〜11,800円 | 7,000〜14,500円 |
| ガス併用・1〜2人 | 5,500〜10,000円 | 4,500〜10,500円 |
| オール電化・3人以上 | 12,000〜17,500円 | 15,000〜30,000円 |
| ガス併用・3人以上 | 9,000〜17,800円 | 10,000〜17,400円 |
オール電化の家庭は、給湯や調理にも電気を使うため、冬はガス併用の家庭より電気代が高くなります。3人以上の世帯では「ふつう」の上限がガス併用の17,400円に対して、オール電化は30,000円でした。ただし、オール電化の家庭はガス代がかかりません。
回答者提供の写真(北陸・戸建て・4人世帯・オール電化)。冬の電気代30,000円
写真は北陸の戸建てに住むオール電化の4人世帯で、冬の電気代は30,000円でした。4人以上・戸建ての目安と比べると「高め」ですが、オール電化の3人以上の目安と比べると「ふつう」の範囲に入ります。オール電化の家庭は、オール電化どうしで比べましょう。詳しくはオール電化のメリット・デメリットをご覧ください。
「高め」だったら、1kWhあたりの金額を確認する
電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者295世帯)
電気代が「高め」の家庭は、電気を多く使っている家庭です。使用量が多いほど、1kWhあたりの金額の差が、年間の電気代の差として表れやすくなります。
同じ使用量でも、1kWhあたりの金額は家庭によって違う
1kWhあたりの金額は、請求額を使用量で割ると出せます。基本料金や燃料費調整額なども含めた、実際に支払っている電気の単価です。
回答者提供の明細画面(近畿・賃貸アパート・3人世帯)。画面の一部をぼかしています
使用量(kWh)は、明細の請求額の近くに書かれています。写真の明細なら、3,090円÷105kWhで、1kWhあたり29.4円です。
調査では、使用量が近い家庭どうしでも1kWhあたりの金額に差がありました。国の値引きがない5〜7月分の請求では、使用量250kWh以上の家庭の「ふつう」の範囲は32.0〜36.4円です。月400kWh使う家庭なら、この差だけで年間約2万円違います。
また、電気代が「高め」だった67世帯のうち、半数の33世帯は1kWhあたりの金額も割高でした。電気代が高めの家庭ほど、単価を確認する価値があります。
| 1か月の使用量 | 国の値引きがある月 | 値引きがない月 |
|---|---|---|
| 150kWh未満 | 38.0円 | 43.7円 |
| 150〜250kWh | 34.7円 | 42.2円 |
| 250kWh以上 | 約31円 | 36.4円 |
2026年7〜9月使用分(8〜10月ごろの請求)は国の値引きがあるため、「国の値引きがある月」の列と比べてください。使用量が少ないほど、基本料金の分だけ1kWhあたりの金額は高く出ます。
料金プランを比べて、今より安くなるか試算する
回答者提供の写真(北海道・戸建て・2人世帯)
写真は北海道の戸建てに住む2人世帯で、1kWhあたりの金額は42.5円でした。同じくらい電気を使う家庭の平均的な金額は33.9円で、年間では約29,000円多く払っている計算です。
1kWhあたりの金額が目安を超えていたら、次の手順で料金プランを比べてみましょう。
- 直近の明細で、使用量と請求額を確認する
- 請求額÷使用量で、1kWhあたりの金額を出す
- 同じ使用量で、ほかの料金プランの電気代を試算する
- 今より安くなるプランがあれば、切り替えを検討する
電力会社の切り替えは、新しい電力会社に申し込むだけで、今の電力会社への解約手続きは原則として新しい会社が行います。工事も原則として不要です。
使用量が多い家庭ほど、1kWhあたりの金額の差が年間の電気代に効いてきます。電気代が「高め」だった家庭は、まず明細の使用量を使って、今の料金プランと比べてみてください。試算は、明細の使用量を入力するだけでできます。
よくある質問
Q. 世帯人数別の電気代の「ふつう」はいくらですか?
A. 本調査の夏(7〜9月)の電気代では、1人世帯が5,000〜8,000円、2人世帯が7,000〜12,000円、3人世帯が9,000〜16,900円、4人以上の世帯が10,000〜20,000円が「ふつう」の範囲でした。
冬(12〜2月)は暖房を使うため夏より高くなりやすく、たとえば2人世帯は8,000〜13,000円でした。住まいによっても変わるため、本文の表で自分の条件に近い行を確認してください。
Q. 自分の電気代が高いかどうかは、どう判断すればいいですか?
A. 世帯人数・住まい・季節の3つをそろえて比べてください。本文の表で、自分の条件の行を探し、電気代が「安め」「ふつう」「高め」のどこに入るかを確認します。表は本文で、夏と冬に分けて掲載しています。
平均の金額と比べるだけでは、住まいや季節の違いが反映されません。たとえば同じ2人世帯でも、冬の戸建てなら15,500円までが「ふつう」の範囲です。「高め」に入っていた場合は、1kWhあたりの金額を確認し、料金プランを比べてみましょう。
Q. オール電化だと電気代は高いですか?
A. ガス併用の家庭より高くなります。特に冬は差が開き、3人以上の世帯では「ふつう」の上限がガス併用の17,400円に対して、オール電化は30,000円でした。
ただし、オール電化の家庭はガス代がかからないため、光熱費全体では差が小さくなります。オール電化の家庭は、オール電化どうしの目安と比べてください。なお、夏はオール電化とガス併用の差が小さく、3人以上の世帯ではどちらも「ふつう」の上限が17,000円台でした。
Q. 電気代が「高め」だった場合、何を見直せばいいですか?
A. 請求額を使用量で割って1kWhあたりの金額を出し、料金プランを比べてみてください。本調査では、電気代が「高め」だった家庭の半数は、1kWhあたりの金額も割高でした。
使用量が多い家庭ほど、単価の差が年間の電気代に効いてきます。月400kWh使う家庭なら、1kWhあたりの金額の差だけで年間約2万円違うこともあります。明細の使用量を使って、今のプランと比べてみましょう。試算は、使用量を入力するだけでできます。
まとめ|電気代は、世帯人数・住まい・季節をそろえて比べる
電気比較ガイド自社調査(2026年3〜8月/全国の電気契約者295世帯)
電気代が高いかどうかは、世帯人数・住まい・季節をそろえて比べないと判断できません。本記事の表で、自分の家庭が「安め」「ふつう」「高め」のどこに入るかを確認してみてください。
「高め」だった場合は、請求額を使用量で割った1kWhあたりの金額を確認し、料金プランを比べてみましょう。電気代が高めの家庭の半数は、1kWhあたりの金額も割高でした。
この記事のポイント
- 電気代は、世帯人数・住まい・季節をそろえて比べる
- 夏の「ふつう」は、1人5,000〜8,000円、2人7,000〜12,000円、4人以上10,000〜20,000円
- 冬は暖房を使うため、4人以上の集合住宅を除いて夏より「ふつう」の範囲が高い
- 戸建てやオール電化の家庭は、「ふつう」の範囲が高い
- 「高め」の家庭の半数は、1kWhあたりの金額も割高だった
- 月400kWhの家庭なら、1kWhあたりの金額の差だけで年間約2万円違う
※本記事の調査数値は、電気比較ガイドが2026年3月〜8月に全国の電気契約者295世帯に実施した自社アンケートに基づきます。夏・冬の電気代は、それぞれ7〜9月・12〜2月の平均的な月額です。
まずは直近の請求額で自分の家庭がどこに入るかを確認し、あわせて料金プランも比べてみましょう。
この記事を監修した人
家計・節約アドバイザー
(FP2級)
ファイナンシャルプランナーとして累計3,000世帯以上の家計相談を担当。光熱費の見直しが最も即効性の高い節約手段であることを実感し、電気代の最適化に特化したアドバイスを行っています。2児の母としての実体験を交えた情報発信が強み。当サイトでは節約術・家電別電気代の記事を担当。プロフィール詳細はこちら
家計・節約アドバイザー
山田 美咲
電気代を比べるときは、世帯人数だけでなく、住まいと季節もそろえてください。同じ2人暮らしでも、戸建てか集合住宅か、夏か冬かで「ふつう」の金額は変わります。平均より高いと感じても、条件をそろえて比べると「ふつう」の範囲に入っていることもあります。反対に、条件をそろえても高めなら、料金プランが今の暮らしに合っているかを見直すサインです。