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東京ガスの電気の特徴|メリット・デメリットと料金プランを解説
「東京ガスの電気ってどうなの?」と気になっている方に向けて、この記事では東京ガスの電気のメリットとして評価しやすいポイント、契約前に知っておきたい注意点、料金プランの特徴を中立的な視点で整理します。
結論から言うと、東京ガスの電気は都市ガスとのセット割や解約金なしで契約しやすい点がメリットである一方、燃料費調整額に上限がない点は契約前に理解しておきたい電力サービスです。メリット・注意点の両方を確認していきましょう。
※本記事の情報は執筆時点(2026年7月)のものです。プラン内容・特典・契約条件は変更される場合があるため、契約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
目次
東京ガスの電気の基本情報

東京ガス株式会社は、1885年の設立以来、首都圏を中心に都市ガス事業を展開してきた大手エネルギー会社です。電力小売事業には、2016年4月の電力全面自由化開始と同時に参入しました。
大手企業が長年培ってきた実績を背景に事業を行っている点は、サービスの継続性や安定性を重視する方にとって判断材料のひとつになります。都市ガスで培ってきた顧客基盤とカスタマーサポート体制を電気事業にも活かしている点が、他の新規参入企業とは異なる特徴といえるでしょう。
東京ガスの電気の基本情報
- 運営会社:東京ガス株式会社(1885年設立)
- 供給エリア:東京電力エリア
- 電力小売事業への参入:2016年4月(電力全面自由化開始と同時)
- 主なプラン(一般家庭向け):基本プラン、さすてな電気、時間帯別プラン(オール電化向け)
東京ガスの電気のメリットとして評価しやすいポイント

まずは、料金プランの仕組みから見えてくる東京ガスの電気のメリットを整理します。都市ガスとの組み合わせや契約のしやすさなど、複数の観点から確認しましょう。
都市ガスとのセット割・解約金なしで契約しやすい
東京ガスの都市ガスと電気を同一契約者・同一使用場所で契約し、料金を合算して支払う場合、「ガス・電気セット割」が適用されます。基本プランの場合は基本料金と電力量料金の合計額から0.5%相当が割引される仕組みです。
セット割・解約金のポイント
- 割引率:基本料金と電力量料金の合計額から0.5%相当
- 適用条件:都市ガスと電気の使用場所・契約者が同一であること、料金を合算して支払えること
- 解約金:契約期間内の解約でも発生しない
- 新規特典:需給開始日の翌月分の基本料金が無料になるキャンペーンが実施される場合あり(時期により変動)
すでに東京ガスの都市ガスを契約している家庭にとっては、電気とガスの請求・管理を一本化できる点がメリットになります。ただし、セット割は自動的に適用されるわけではなく、契約時や別途申し込みが必要な場合があるため、契約前に条件を確認しておきましょう。都市ガスを新たに契約してまでセット割を狙うよりも、すでに都市ガスを利用している家庭が電気もあわせて切り替えるケースで効果を実感しやすい仕組みです。
会員サイト「myTOKYOGAS」で家計管理がまとまる
東京ガスの電気・ガスを契約すると、会員サイト「myTOKYOGAS」が利用できます。紙の検針票を発行せずWeb上で明細を確認する運用が基本で、家計管理をデジタルで完結させたい方にとって使いやすい仕組みです。ログインにはメールアドレスとお客様番号の登録が必要です。
myTOKYOGASでできること
- 電気・ガスの使用量や料金をひとつの画面でまとめて確認
- キャンペーンやクイズへの回答で「パッチョポイント」が貯まる
- スマートフォンのアプリから外出先でも料金・使用量を確認可能
- 季節ごとの使用量の傾向を電気・ガス横断で把握しやすい
ただし、時間帯別プランはmyTOKYOGASの提供機能が一部異なり、対象外の機能がある場合があるため、契約中のプランによって使える機能が異なる点には注意しましょう。家計簿アプリと連携させて日々の支出を管理している方にとっても、電気・ガスの使用量データをまとめて把握できる点は使いやすさにつながります。
東京ガスの電気で契約前に知っておきたい注意点

一方で、契約前に理解しておきたい注意点もあります。料金の変動要因や供給エリアなど、見落としやすいポイントを確認しておきましょう。
燃料費調整額に上限がなく供給エリアも限定的
電気料金には、基本料金・電力量料金に加えて「燃料費調整額」という、発電に使う燃料(LNG・石炭・原油など)の価格変動を毎月の料金に反映させる項目があります。東京ガスの基本プランを含む多くの新電力は、この燃料費調整額に上限のない「自由料金プラン」に分類されます。
契約前に確認しておきたい注意点
- 燃料費調整額に上限なし:自由料金プランのため、燃料価格高騰時は規制料金プランより負担が大きくなる可能性がある(2026年7月時点)
- 供給エリアが限定的:電気は東京電力エリア、都市ガスは東京ガスエリアのみ。セット割はエリア外だと利用不可
燃料価格の状況によって印象が変わりやすいプランであることを踏まえ、実際の料金がどうなるかはご自身の使用量でシミュレーションして確認することをおすすめします。とくに燃料価格が落ち着いている時期は影響が小さい一方、高騰局面では負担の差が大きくなりやすいため、契約中は定期的に他社との条件を見比べておくと安心です。
解約・切り替え手続きで誤解しやすい点
「電力会社の解約手続きは面倒なのでは」と感じる方もいますが、基本プランに関して言えば、解約金なしで、他社への切り替え時も新しく契約する電力会社側が手続きを代行するため、東京ガスへの個別の解約連絡は基本的に不要です。
切り替え手続きでつまずきやすいのは、供給地点特定番号がわからない、検針票が見つからないといった、電力会社の切り替え全般に共通する事前準備の部分です。事前に検針票やmyTOKYOGASで必要な情報を確認しておけば、スムーズに手続きできます。解約金や違約金が発生するのは、一部の法人向けプランなど特殊な契約条件に限られると考えられ、一般家庭向けの基本プランではそうした心配は少ないといえるでしょう。
東京ガスの電気料金プラン
東京ガスは、契約容量や生活スタイルに応じた複数のプランを用意しています。それぞれの特徴を確認し、ご自身の住まいに合うプランを見極めましょう。
基本プラン(一般家庭向け)
一般家庭向けの標準プランが「基本プラン」です。契約アンペア数に応じた基本料金と、使用量に応じた3段階の電力量料金で構成されています。
基本プランの仕組み
- 対象:契約電流10〜60アンペア、または契約容量6〜50kVA未満の家庭
- 基本料金:契約アンペア数に応じて決まる
- 電力量料金:使用量に応じて単価が3段階で変わる仕組み(使用量が少ないほど単価が低い)
- 対象世帯:一人暮らしからファミリー世帯まで幅広く対応
電力量料金の3段階制は、電気の使用が少ない家庭に配慮しつつ、使用量が多い家庭には相応の負担を求める、日本の電気料金制度で広く採用されている仕組みです。契約アンペア数や契約容量は、検針票やマイページで確認できるほか、契約中の電力会社に問い合わせることでも確認できます。特別な設備や生活スタイルの縛りがないため、まず東京ガスの電気を検討する際の起点となるプランといえるでしょう。
さすてな電気・時間帯別プランという2つの環境配慮プラン
標準の基本プランに加えて、非化石証書を活用した実質再生可能エネルギー100%のプランも2種類用意されています。それぞれの特徴を比較表で確認しましょう。
| プラン名 | 対象 | 特徴 | ガス・電気セット割 |
|---|---|---|---|
| さすてな電気 | 一般家庭向け | CO2排出量実質ゼロ。1契約につき1,000円を環境保全活動に寄付 | 対象外 |
| 時間帯別プラン | オール電化住宅向け | 深夜1時〜6時の電力量料金が割安。エコキュート・蓄熱暖房機向け | 対象外(myTOKYOGAS・紙の検針票も非対応) |
「さすてな電気」は都市ガスを契約していなくても申し込み可能で、専用マイページでは自分の電気使用に伴うCO2削減量を樹木換算で確認できます。一方「時間帯別プラン」は、エコキュートや蓄熱暖房機を深夜に稼働させる家庭に適した料金設計です。いずれも実質再生可能エネルギー100%の電気が供給される自由料金プランのため、燃料費調整額に上限はありません(2026年7月時点)。どちらのプランも解約金や契約期間の縛りがなく、生活スタイルに合わせて柔軟に選べる点は共通しています。
東京ガスの電気が向いている人・他の選択肢も検討したい人

ここまでの内容を踏まえ、どのような方に向いているか整理します。料金プランの内容だけでなく、日々の家計管理のしやすさやサポート体制も含めて判断することが、後悔しない選び方につながります。
向いていると考えられる方
- すでに東京ガスの都市ガスを契約しており、セット割を活用したい方
- 解約金の心配なく気軽に電力会社を試したい方
- 電気とガスの請求をまとめて家計管理をシンプルにしたい方
- myTOKYOGASでポイントを貯めながら使用量を管理したい方
他の選択肢もあわせて検討したい方
- 都市ガスを契約しておらず、セット割のメリットを受けられない方
- 東京電力エリア外にお住まいの方(供給エリア対象外)
- 燃料費調整額に上限がある安定した料金プランを重視する方
申し込み・解約の手続き
契約を検討する際は、申し込みから解約・プラン変更までの一連の流れも把握しておくと安心です。
申し込みの流れ
東京ガスの電気への切り替えは、他の新電力と同様にWebから完結します。
- 公式サイトの料金シミュレーションで、現在の使用量に基づく目安を確認する
- 基本プランなど希望するプランを選び、申し込みフォームに契約者情報・供給地点特定番号などを入力する
- 都市ガスとのセット割を希望する場合は、あわせて申し込みを行う
- 申し込み完了後、次回検針日にあわせて自動的に切り替わる
※現在契約している電力会社への解約連絡は不要です。東京ガスが手続きを代行します。
申し込みから切り替え完了までは、次回検針日のタイミングによって2〜4週間程度が目安です。工事や立ち会いは基本的に不要なため、Web申し込みだけで手続きが完結します。契約中のクレジットカードや口座振替の情報も、あわせて登録しておくとスムーズです。切り替え完了後は、会員サイト「myTOKYOGAS」への登録もあわせて済ませておくと、初回の請求内容や使用量をすぐに確認できます。
解約・プラン変更の流れ
東京ガスの電気から他の電力会社に切り替える場合も、新しく契約する電力会社側で手続きを行えば、東京ガスとの契約は自動的に解約されます。
解約・プラン変更のポイント
- 他社への切り替え:新しい電力会社が手続きを代行するため、東京ガスへの個別連絡は不要
- プラン変更(基本プラン⇔さすてな電気⇔時間帯別プラン):myTOKYOGASまたはカスタマーセンターから手続き
- 変更前の確認事項:プランによってガスセット割の対象可否などサービス内容が異なる
都市ガスと電気の契約をまとめて管理している家庭が多いため、ガスに関する問い合わせとあわせて電気の相談ができる点も、東京ガスを契約するメリットのひとつといえます。解約金がかからない基本プランであれば、状況に応じて気軽に見直しやすい点も安心材料です。プラン変更の反映時期についても、契約中の検針日によって前後する場合があるため、急ぎの変更を希望する場合はカスタマーセンターに確認するとよいでしょう。
東京ガスの電気に関するよくある質問
契約を検討する方から寄せられることが多い質問を、Q&A形式で分かりやすくまとめました。
Q. 東京ガスの電気はどのエリアで契約できますか?都市ガスを契約していなくても大丈夫ですか?
A. 供給エリアは東京電力エリアです。都市ガスを契約していなくても、電気のみの契約が可能です。ただし、その場合はガス・電気セット割の対象外となるため、電気料金単体での条件を確認して比較することをおすすめします。都市ガスの供給エリアは東京ガスエリアに限定されるため、セット割を利用する場合は両方の供給エリア内であることが条件です。エリアの詳細は公式サイトの郵便番号検索フォームで確認できるほか、引っ越しを予定している場合は転居先が対象エリア内かどうかも事前に確認しておくと安心です。
Q. 東京ガスの電気に解約金はかかりますか?
A. 基本プランは契約期間内の解約でも解約金は発生しません。他社への切り替え時も、新しく契約する電力会社が手続きを代行するため、東京ガスへの個別の解約連絡は基本的に不要です。手続きでつまずきやすいのは、供給地点特定番号の確認など、電力会社切り替え全般に共通する事前準備の部分です。プランによって条件が異なる場合があるため、契約前に公式サイトで確認しましょう。不明点があればカスタマーセンターに問い合わせることも可能です。
Q. オール電化住宅でも東京ガスの電気を契約できますか?
A. はい、オール電化向けの「時間帯別プラン」が用意されています。基本プランは時間帯別料金ではないため、エコキュートや蓄熱暖房機を使用する家庭は、時間帯別プランの条件を確認しましょう。myTOKYOGASや紙の検針票には対応していないなど、基本プランとサービス内容が異なる点も把握しておくと安心です。契約前にどちらのプランがご自身の設備に合っているか、深夜の電力量料金と昼間の電力量料金のバランスも含めて確認することをおすすめします。
Q. 「さすてな電気」と「基本プラン」はどちらがお得ですか?法人契約もできますか?
A. 重視するポイントによって異なります。基本プランは料金の安さを重視した設計、さすてな電気は環境配慮を重視したプランで、料金水準は近い場合があります。さすてな電気はガス・電気セット割の対象外となるため、都市ガス契約者は基本プランとの比較がとくに重要です。なお、本記事で紹介しているプランはいずれも一般家庭向けです。店舗や事業所など動力設備を使用する事業者向けには別途専用プランが用意されているため、法人契約を検討する場合は公式サイトで確認しましょう。
まとめ|都市ガス契約者ほどメリットを感じやすい
東京ガスの電気は、都市ガスとのセット割や解約金なしで契約しやすい点がメリットである一方、燃料費調整額に上限がない点は契約前に理解しておきたいサービスです。すでに東京ガスの都市ガスを契約している家庭ほど、メリットを感じやすい仕組みになっています。
この記事のポイント
- メリットの軸は都市ガスとのセット割・解約金なし・myTOKYOGASの使いやすさ
- 注意点の軸は燃料費調整額に上限がないこと・供給エリアの限定
- 解約手続きは基本的に不要で、他社が代行してくれる
- 環境配慮を重視するならさすてな電気、オール電化なら時間帯別プランも選択肢
- 都市ガスを契約していない方は電気料金単体での比較がとくに重要
すでに東京ガスの都市ガスを契約している方は、セット割の条件とあわせてシミュレーションで確認してみてください。都市ガスを契約していない方も、基本プラン単体での条件を他の新電力と比較したうえで検討することをおすすめします。
この記事を監修した人
電力アナリスト
佐藤 健一大手エネルギー調査会社で10年間、700社以上の電力会社の料金データを分析。エネルギー管理士の資格を持ち、燃料費調整額や電源調達調整費を含めた「実質請求額」ベースの料金比較を専門としています。当サイトでは電力会社の料金比較・ランキング・口コミ記事のデータ分析を担当。プロフィール詳細はこちら
電力アナリスト
佐藤 健一
東京ガスの電気は、「都市ガスとのセット割」を軸にメリットの大きさが分かれる仕組みになっています。すでに都市ガスを契約している家庭にとっては家計管理がまとまるメリットが大きく、都市ガスを契約していない、あるいは東京電力エリア外にお住まいの方は、他の新電力と条件を比較したほうがよいケースもあります。ご自身の契約状況に当てはめて判断することが大切です。